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概要編集

九州南方の海上にある奄美群島の島。行政区分としては、鹿児島県大島郡与論町。(一島一町)

「よろんとう」とも読むことがあるが、これは昭和末期頃、観光地として開発する際、「ヨロン島」と海外風に表記した際に、定着を目指したものだが、正式な読み「じま」である。

鹿児島県としては本土から最も遠い位置に所在し、島の端からは沖縄本島がよく見える。

風景や海の美しさから天国に一番近い島と言われることがあり、「死ぬまでに行きたい世界の絶景 日本編」でも紹介された。

「よろん」は、琉球語で「ユンヌ」と呼ばれていたものが変化したもの。


交通編集

鹿児島~那覇経由のフェリーが毎日往復運行。

飛行機は鹿児島行きが一日一便以上、奄美大島行きが二日に一便。他の群島に比べると、沖永良部島と同じく少々不便である。

また、沖縄航路の便が寄港する形で与論に停まるが、種子島屋久島・奄美大島・徳之島などと比べて港の設備が貧弱で荒天に弱いため抜港(寄港取りやめ)が頻繁に発生する(現在では天気予報などであらかじめ、与論抜港の可能性を船客の乗船前に伝えることにしている)。


方言編集

与論島の方言には、琉球語の一つである与論方言(ユンヌフトゥバ)が存在する。


与論献奉編集

与論島の名物にして、ある意味大問題ともいえる客人をもてなすための儀式である。与論島内の民宿に泊まったり、与論島へ出張した際には島民からもてなしとして勧められることが多い。

もてなす側が黒糖焼酎を杯に注ぎ、イッキ飲みした上、口上を述べたら焼酎を注いで客人に渡す。客人もイッキ飲みした上、口上を述べるとまた杯に焼酎が注がれ次の客人へ。以降、繰り返し、最初に戻ったら2順目に入る

よほどの酒豪でも無い限り、べろんべろんに酔っぱらって大変なことになる。なお、観光パンフレットには「お酒に弱い人でも楽しめます」と書いてあったが、真っ赤な嘘である。飲める人は本当に楽しいようだが……。

「少し飲めます」と言うと普通に回ってくるため、心配な人は「一切飲めません」とはっきり断ったほうが良い。島民たちに悪気はないので、本当に飲めない人へ無理強いはしない。


ヨロンパナウル王国編集

1980年代のミニ独立国ブームにあやかって建国したミニ独立国。ブームが冷めてミニ独立国の多くが解散した後も現存する数少ないミニ独立国である。パスポートがあり、島内のスポットでパスポートを見せると割引などの特典を受ける事ができる。

「パナ」は花、「ウル」はサンゴ礁を意味する。


余談編集

土壌の性質のため、南西諸島の島としては珍しくハブがいない。

百合ヶ浜では干潮時に幻の島と呼ばれる砂浜が姿を見せ、上陸することも可能。

与論空港の近くにはヨロン駅がある。鉄道駅ではないパロディ駅ではあるが、この駅は国道58号線上にあり、国道58号線を鉄道と見立てて設置したものである。

映画「めがね」の舞台。

電話番号は0997-97-xxxxとなっている。市外局番制定当時は沖縄県が復帰前だったため、最西端だった与論町が最大の数字を割り振られることになった。


関連タグ編集

奄美大島 奄美群島

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