概要
鹿児島県・奄美大島に伝わる豚の妖怪。カタキラウヮー、カタキラゥワー、カタキラウワーとも表記される。
その名の通り片耳の無い豚の姿をしており、この妖怪に人間が股の下をくぐられると、魂を抜かれて死んでしまうとされる。かろうじて命が助かっても、性器を損傷して一生腑抜けになってしまうと言われている。
似たような妖怪に、両耳の無い豚の妖怪「耳無豚(ミンキラウワ)」が、さらに徳之島には片目が無い「片目豚(ムィティチゴロ)」が伝えられている。
沖縄には、人に化ける「ウヮーグヮーマジムン」や、岩が変じた「地豚(ジーワーワ)」というマジムンが伝わる。
これらに共通するのは「人の股下を潜り抜けて害を成す」「影が無い」ということである。その性質上、両脚を交差させて潜り抜けられないようにすると諦めて去っていくという。
奄美には四肢が無い姿で転がってくる「ハギキラウヮークヮ」(ハギハラウヮークヮ)という豚の妖怪もいるが、これは実害は無いとされる。
創作での扱い
女神転生シリーズ
初出は『デビルサマナー』で種族は”魔獣”。上記の伝承から呪殺系魔法ムド系のスキルを持っている片耳片目の黒豚として登場した。表記はカタカナで「カタキラウワ」であり、そちらのタグのほうがつけられている。