概要
この名前は片目豚という意味とされる。ムィは目、ティーチは一つという意味。ゴロの意味は不明だが、鹿児島県には目一つ五郎という妖怪もいるのでもしかしたらそれと関係があるのかもしれない。ムィはローマ字ではmïと綴り、舌の位置をイとウの中間の位置にして発音する。
この妖怪に人間が股の下をくぐられると、魂を抜かれて死んでしまうとされる。かろうじて命が助かっても、性器を損傷して一生腑抜けになってしまうと言われている。
そのため阿布木名の人々は、現れるとされる場所を通る際には股をくぐられないように、足を交差させながら歩いたのだという。
似たような妖怪として、奄美大島には片耳が無い片耳豚(かたきらうわ)、両耳の無い耳無豚(みんきらうわ)が伝えられている。