概要
奄美大島の伝承に伝わる妖怪の一種。ミンキラウヮー、ミンキラウワー、ミンキラウヮとも表記される。
その名の通り耳が無い子豚の姿をした妖怪で、これに股をくぐられると魂を抜かれて死んでしまうとされ、これを防ぐためには足をはすかいに交差して歩かなければならないといわれている。
出没場所は決まっており、女性の一人歩き、あるいは二人連れの時によく出現するといわれ、その為に女性が夕暮れに出歩くことは特に戒められていたとされる。
また耳無豚の群れと遭遇し、それとは気付かずに捕まえようとした所、クレゾールの濃い臭いの様な、雄山羊の様な強い臭気が辺りに立ち込めたとする証言もある。
尚、似たような妖怪として、同じ奄美黄島に出現する片耳豚や鹿児島県の徳之島に出現するムィティチゴロが知られている。