概要
オオクワガタ属(Dorcus)のいち亜属。ラテン語表記では「Serrognathus」。
かつては独立したヒラタクワガタ属として扱われていたが、現在はオオクワガタ属に吸収されている。
大半の種がアジアに集中しているが、東アジア〜西アジア、ソロモン諸島〜オーストラリアと広く分布している仲間である。
雑誌『ビー・クワ76号』(以下ビークワ)ではニセヒラタクワガタグループ、ヒメヒラタクワガタグループ、オオヒラタクワガタグループ、ライヒヒラタクワガタグループ、タウルスヒラタクワガタグループ、パプアヒラタクワガタグループ、タウネスヒラタクワガタグループ、ミラビリスヒラタクワガタグループ、ミークヒラタクワガタグループの9グループに分類されている。
なお、以下の種類の説明は本雑誌に掲載されている2020年最新の情報に則るものとする。
ヒラタクワガタグループ(オオヒラタクワガタグループ)
ヒラタクワガタ(D titanus)
本亜属の代表的な種で、28亜種に分類される。
違う亜種や地域の個体が逃されることにより生じる遺伝子汚染が問題となっている。
詳細は当該記事参照。
チョウセンヒラタクワガタ(D consentaneus)
前脚が内側に湾曲し、大顎外側が丸みを帯びる。中国のものは亜種アカホリ(ssp.akahori)文類されている。
スジブトヒラタクワガタ(D metacostatus)
上翅に太い筋が入るのが特徴。奄美大島、徳之島に分布。詳細は当該記事を参照。
ダイオウヒラタクワガタ(D bucephalus)
ジャワ島に分布。大顎の湾曲が強く、体も太い。パラワンやスマトラ等と同じくヒラタクワガタの亜種との説も。
詳細は当該記事を参照。
ライヒヒラタクワガタグループ
ライヒヒラタクワガタ(D reichei)
別名ヨツバオオクワガタと呼ばれる通り先が枝分かれした大顎が特徴。
かつてはマレー半島のものやインドネシアのものも本種の亜種に分類されていたが『ビークワ』では分類が見直され、複数の種に分けられた。
ティティウスヒラタクワガタ(D tityus)
詳細は当該記事参照。
タウルスヒラタクワガタグループ
タウルスヒラタクワガタ(D taurus)
別名クシヒゲヒラタクワガタ。その名の通り大顎の裏に毛が生えている。
自然界では低地に生息する普通種で、ココヤシの花やアボカドの樹液などに集まる様子が確認されている。
7亜種に分類される。
アルキデスオオヒラタクワガタ(D alcides)
独特な形の大顎と横幅が特徴。スマトラ島に生息。詳細は当該記事参照。
その他のグループ
パプアヒラタクワガタ(D arfakianus)
パプアヒラタクワガタグループに属する。
パプア・ニューギニア固有種。最大59mmほどの小型種で、標高0mの低地の熱帯雨林から標高1500m以上の山地まで広く分布する。
自然界では樹洞の中に住んでおり、夜間にバナナの一種であるバショウの果実を食べに飛来してくる。
甲虫王者ムシキングシリーズでのヒラタクワガタ亜属
ヒラタクワガタ
最初期から。亜種のパラワンオオヒラタクワガタとスマトラオオヒラタクワガタも登場。詳細は各当該記事を参照。
アルキデスオオヒラタクワガタ
2004セカンドから登場。詳細は当該記事参照。
ティティウスヒラタクワガタ
2006セカンドから登場。詳細は当該記事参照。
スジブトヒラタクワガタ
映画『甲虫王者ムシキング スーパーバトルムービー〜闇の改造甲虫』の入場者特典として登場。詳細は当該記事参照。
ダイオウヒラタクワガタ
アダー完結編から登場。詳細は当該記事参照。
タウルスヒラタクワガタ
新甲虫王者ムシキング 激闘5弾に登場。
肩書きは「あごひげのナイスガイ」、レアリティはN、必殺わざは「ベルベットクリーナー」。
コイツも激闘5弾1回切りの登場であり、超神化編に登場しなかった国産ヒラタクワガタや同じく1度しか登場しなかったティティウスヒラタクワガタ同様収録機会に恵まれていない。