概要
パラワンオオヒラタクワガタと並ぶ世界最大級のヒラタクワガタとして有名で、体の横幅が広くて顎も太く、オオヒラタクワガタらしい重量感が溢れ出た厳つい見た目から人気は非常に高い。
2021年現在の飼育下最大記録は107.9mm。
学名は「Dorcus titanus yasuokai」。
亜種名は研究者の安岡博人氏にちなむ。
マレーオオヒラタクワガタに似るが、より幅広い体形をしており光沢も強い。
地域や個体差で大顎の内歯の位置が変化する。
他のヒラタクワガタの例に漏れず非常に好戦的であり、取り扱いの際は指等を挟まれない様に注意。パラワンオオヒラタクワガタにも言える事だが、性成熟していないオスがメスを嚙み殺す事もあるので、ペア取りの時には注意が必要。勿論同じケージで多頭飼育など以ての外である。
大型種で力が強い上に凶暴で、国産ヒラタと同種で国内流通が多い事から、放すと国内の生態系を脅かす危険性が高い。
メディアでの扱い
パラワンオオヒラタクワガタと並ぶ最強のクワガタムシとして扱われることが多い。
新甲虫王者ムシキング
激闘6弾で初参戦。階級はSSRと、旧作にて控えめに調整された強さを引き継ぎSRに甘んじているパラワンオオヒラタクワガタよりも格上の強さとなっており、ゲーム内においても2回りほど体格が大きく描かれている。
肩書きは「不屈の喧嘩番長」。必殺技はグー、「クレイジースパイク」。
体力を大きく犠牲にした攻撃特化型と、付け入る隙の乏しい万能な強さという現実世界におけるイメージに反して非常に癖が強いステータスとなっている。
超神化3弾ではお助け相性が癖のあるグー×3からグー+チョキ+チョキへ変更された上に、体力が更に引き下げられてより攻撃的な性能となった。ちなみに超神化4弾のマジンバトルではコイツを用いることで240という膨大な体力を誇るヒメカブトを2手以内に確定で倒す編成が可能で高速周回最適解となっている。(ただしゲージパーフェクトに依存せず確定で倒すには、パーに炎のスーパーVブースターが必要になる)
- 最強のクワガタムシとして扱われる事が多い本種だが、なぜか旧作ではアダー完結編含め登場しなかった。
テラフォーマーズ
登場人物、アレキサンダー先輩がスマトラオオヒラタクワガタの能力を持つ。
世界最強虫王決定戦
パラワンオオヒラタクワガタ同様に優勝、準優勝を複数回取った高い戦闘能力の持ち主で、2つ名は「世界最強の重戦車」。特にパラワンとはクワガタ界最強の座を巡って度々争いを繰り広げているのだが、クワガタ皇帝最強トーナメントでは、パラワンに敗れて惜しくも準優勝となっているなど、今一歩パラワンに及ばない印象が強い。
パラワンもスマトラもその凶暴な性格もあって、相手を積極的に攻め立てるスタイルなのは変わらないが、主にパラワンの戦法が長い大アゴのリーチで相手が近付く前に倒すなら、スマトラの戦法は太い大アゴで相手が近付いたら挟むというもの。その為に基本的にこの2匹の勝負は、パラワンが上手く距離を取って攻められるか、逆にスマトラが距離を詰められるかで勝敗が決まる。
なお、その高い攻撃力と防御力は異種格闘技でも力を発揮し、毒性の強いサソリであるデスストーカーの毒針を弾き返して逆に一撃で殺したり、タランチュラの中でも最強と言われるタイランドブラックを一方的に殺害、獰猛かつ堅牢な装甲に覆われたオオエンマハンミョウを大顎で締め上げて致命傷を与えるなど、凄まじい戦果を上げている。余談だが、個人の動画ではアメリカザリガニの外殻を嚙み砕いて瀕死にしたものもある。
最強王図鑑
「昆虫最強王」と「異種最強王」の2作品に登場。前者はシード枠としての参戦であり、この作品では他の動物との戦闘に考慮し、1.3mという巨大サイズで戦闘している。
「昆虫最強王」でも大顎を駆使した戦術で圧倒した強さを見せ、オオクモヘリカメムシを大顎で持ち上げ、ペルビアンジャイアントオオムカデ相手には上体を上げて威嚇してきた相手に急接近を仕掛け、そのまま切断して勝利。その後もデスストーカー、ヘラクレスオオカブトの武器である尻尾や角を破壊して戦意喪失させ、そのまま優勝を果たした。
その一方で「異種最強王」での相手であるカバにはその大顎の一撃が体長1.3mでは足りず、そのまま噛み砕かれて初戦敗退をしてしまった。
- 後書に「パワーで相手をねじ伏せる事を得意とする故、もう少し大きくした方が面白い戦いになったかもしれない」と記載された。
なお本種は優勝経験者があるティラノサウルス、アフリカゾウ、プルスサウルスと異なり、なんと初回放送から半年たってなおアニメに登場しておらず、このまま登場できずに完結してしまうことを懸念する声も多い。だがマンガ昆虫最強王図鑑3巻の表紙を飾っていることから、発売後の登場を期待する声もある。
もっとも、図鑑が原作とは言え原作の流れを無視して悲惨な目に遭ったものも多い故、2期以降にはなるかもだが、ましてや優勝経験者でもあるスマトラオオヒラタなどが登場せず完結…なんてことはないだろう。
(特に後者は本作放送開始直前に発生した事件であるため、局こそ異なるが原作が存在する映像化についてはより一層力を入れるようになったと考えることもできるだろう。もっとも似た事例は4月期にもあったが、そちらは大した火種にはならなかった模様だ。メタい話、原作の流れを踏襲してそのうえでアニオリを入れるのか、はたまた完全オリジナル展開にするかは製作者のさじ加減が大きいのかも。なのでまぁツッコむくらいなら純粋に作品を楽しむことに徹することをおススメする。)
そしてついにマンガに姿を現したスマトラオオヒラタ。コーカサスオオカブトの操縦士の弟が操縦。オオカレエダカマキリとの死闘で危なげない勝利を見せた。
しかし肝心のアニメ版においては、本当に音沙汰がないまま第1回(仮)トーナメント突入となった...
が。
この段階で長らく議論されてきた原作改変問題は遂にピリオドが打たれる。
トナメ突入と同時期に公開されたスペシャル上映が行われ、その舞台挨拶の要領でMr.モーストとの記念撮影イベントが行われた。そこでファンと交流した宣伝プロデューサー・伊藤氏がこの話題に対し少なくとも異種最強王のメンツが今後揃い踏むことは決定しているという旨を明かす。
なお案の定どのタイミングでの登場かなどその詳細は伏せられたようだが、とりあえず原作改変問題は想定より早い段階でピリオドが打たれた。続報に期待。