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アクマゲーム

あくまげーむ

漫画作品「ACMA:GAME」の表記揺れ。本記事ではその肝となるゲームについて記載。
目次 [非表示]

作品自体は『ACMA:GAME』を参照。


概要編集

超自然的なアイテム『悪魔の鍵』の力で召喚される『悪魔』の審判によって執り行われしゲーム。


その鍵を使い悪魔を呼ぶと、使われた部屋などの空間が真っ黒な幕のようなもので外界と分断され、使用者と挑まれた相手は拒否権のない『ゲーム』によって勝敗を決める事を余儀なくされる。

そしてゲームに勝利した者は、鍵の所有権を得るだけでなく、敗者に一つだけ要求を必ず聞かせる事が可能となる。


ゲームの種類はその都度変わり、開始するまでどんなゲームが行われるかは、鍵の使用者にもわからない。


悪魔の鍵編集

本ゲームを執り行うために必要な鍵。持ち主は『所有者(ホルダー)』と呼ばれる。

全くの未知の存在で、質量の測定すら不可能。

唯一、水晶体部分に特殊な赤外線を照射する事で何らかの紋様が現れた程度で、それすらも常人が見て意味が理解できるものではない。

暗号を「直感」で読み解ける悠季の判断ではいくつかの数字を表しているようで、それによると鍵の総数は99本だと推測されている。


この鍵を使用することで、ゲームマスターである悪魔達が異次元より出現し、彼らの監督のもとゲームが執行される。

悪魔は特定の動物に擬態させたモノ(そのままの姿だったり擬人化した姿だったりする)であり、鍵にはその鍵によって召喚される悪魔の元となった動物の頭蓋骨の意匠が含まれている。


この鍵を初めて使用するためには、鍵を自分の身体に挿して所有者として認識させる必要がある。それ以降に使用するときは、床やテーブル等に突き立て、錠を開けるように回すことでゲームが開始される。


鍵の所有者がアクマゲームで敗北した場合、鍵の所有権は勝者に移る。対戦者双方が所有者である場合、敗者は鍵の所有権を失い、敗者の持つ鍵は消えて世界のどこかに再出現する。

また、この手の作品にありがちな「鍵を使う事自体の代償」は特に無く、敗北によって対戦相手に全てを奪われるリスク位。


細かなルール編集

  • プレイヤーへの手出し・接触は原則的に禁止

ゲームを挑んだまたは挑まれた者に、お互いや巻き込まれた第三者が、ゲームを無視した加害や妨害を加える事は禁じられ、悪魔も物理的脅威からプレイヤーを守る義務がある。


ゲームの内容も専ら機転や駆け引きが問われる頭脳戦で、負傷や生命の危険を課す事はなく、ゲーム中にプレイヤーかその仲間が暴力や脅迫を加えれば即失格・敗北となる。


もしゲームの勝敗がつくまでにプレイヤーのいずれかが死亡してしまうと、ゲームを終了することが不可能と看做され、半永久的に空間の閉鎖は解かれなくなる。


  • 敗者は勝者に対し、必ず要求を履行させられる

ゲーム開始前、対戦者は互いに相手に一つだけ『要求』を指示することができ、ゲームに勝利するとそれを強制的に実行させる権利を得られる。


相手に「実行する能力や権利」がある内容なら何でもよく、プレイヤーはこの『要求』を必ず事前に決めなくてはならない。

敗者の所有物を好き勝手に出来る訳だが、例として会社の「会長」である照朝の場合、「会社」や「社員」も照朝の「所有物」としてみなされ、社員の意思も人権も無視した要求の実現が可能。


ただし「要求の価値」はある程度公平に釣り合っている必要もあり、挑まれた側は挑んだ側がふっかけた内容を上回る要求はできない。そして悪魔達曰く「人間一人の命や尊厳」などの価値はかなり低いとの事。

一応、両プレイヤーの同意があれば、要求を複数に追加したり、不釣り合いなままゲームを始める事も出来る。


ゲームによって命令された実行中の要求の数は、ゲームに使用した鍵にはまった水晶体に小さな光の点の形で示され、要求が完遂または破棄された場合にこの光は消える。

ちなみに権利の破棄は、ゲーム担当の悪魔か鍵自体に申請する事で行える他、完遂前に鍵の所有権を失う事でも破却される。


また、ホルダー相手の連勝を重ねれば鍵の「レベル」が上がり、能力や知識、若さと言った「人間のチカラでは決して譲渡・略奪が不可能なもの」も奪える様になる。


  • ゲーム中は誰であろうと閉鎖空間の出入りを禁じる

鍵を使用すると、その時に居た部屋や建物といった「使用者が部屋と認識した場所」が閉鎖空間として覆われゲームが始まる。但し屋外でも使えない訳ではなく、最悪何もない平野や空中に球状の閉鎖空間が発生する事もあり得る。


ゲームが終了するまでは、閉鎖空間を隔てた一切の生物・物品・通信の出入りは不可能。これはゲームの対象になっていない第三者も例外ではなく、終わるまでは観客として付き合い続けなくてはならない。

但しそれ以外の空気や電気・ガス・水道等のライフラインは遮断されず、外部からの熱や冷気等も伝わる。


  • 様々なゲームの内容

上記の通りゲームの種類は悪魔によってランダムに決められ、仕掛けた側が有利な内容になるという保証は全くない。せいぜい、閉鎖空間の規模に合わせたものになり易い、両者のどちらかが有利になりすぎないよう配慮されるらしいという程度。


故に千差万別な上、相手の裏をかく必要性も多い為、最初に説明されていない細かなルールや判定基準などは、ゲーム中いつでも悪魔に聞けば教えて貰える。

また、プレイヤー達がゲームの内容を変える事は出来ないが、開始前にプレイヤー全員が同意すれば、先取点や時間制限などの勝利ライン位は調整可能。


  • 悪魔の能力

悪魔の鍵を最低一回は使用した人間は、身体のどこかに鍵を模した文様が浮かび、ゲーム中に使用できる「特殊能力」が備わった事を悪魔から教えられる、

使用回数に制限があるものが多く、大抵の場合1ゲームにつき1回のみ。


内容は瞬間移動や冷気放出など、まさに「魔法」とも言える力だが、あくまで頭脳と駆け引きの勝負なゲームにおいては、絶対的なアドバンテージを得られる訳では断じてない。

そのためガド達悪魔も「人間の個体差のようなもの」と、非所有者に対しての不公平とは見なしておらず、実際一度も使わなくても構わない。


この能力は最初に鍵を使った時点で固定され、他の悪魔の鍵や敗北後再度使用しても、新しい能力を複数得たり変更される事はない。


悪魔一覧編集

「悪魔の鍵」によって出現するアクマゲームの審判。

物理法則と同様『それが存在する理由をそれ以上追及できないモノ』。


悪魔ごとに姿や性格には個体差があり、個人情報や持ち物をバラす悪魔なども存在している。

審判としての裁量も悪魔ごとに違いはあるが「人の命を非常に軽く見ている」事と「不正は行わず絶対的な中立のジャッジを遂行する」点はどの悪魔にも共通している。


各悪魔に対応する鍵は複数あり、その内の1つが使用中は他の鍵は使用できない。さすがの悪魔も異なる場所に同時に存在することは出来ないようだ。

鍵の総数が99本で悪魔が11体であることから、どうやら各9本のようである。


CV:諏訪部順一

の鍵の悪魔で、ある意味本作の顔。

無骨な性格で愛想に乏しいが、あらゆる点で公平かつ中立。

プレイヤーは呼び捨て。


CV:坂本真綾

フクロウの鍵の悪魔。

規律を重んじ紳士的な振る舞いを好む。

プレイヤーは君呼び。


  • コーシカ

三毛猫の鍵の悪魔。

猫らしいのんびり屋で、居眠りする事も。

プレイヤーには下の名前で君orちゃん呼び。


  • ルクトス

コアラの鍵の悪魔。

大きい球体にしがみついており、下品で口の悪い性格。

プレイヤーには下の名前でちゃん呼びだったり、悪意のある渾名だったりとバラバラ。


  • ダーシン

ゴリラの鍵の悪魔。

南米の祭司のような格好で、礼儀正しい。

プレイヤーは「殿」を付けて呼ぶ。


  • セルヴォ

CV:関智一

鹿の鍵の悪魔。

多弁でサービス旺盛だが、どこか間抜けな印象。

自分の配下にも仮病で休まれる等、威厳も無い様子。

プレイヤーは「様」付けで呼称する。


  • バレイア

CV:村瀬歩

の鍵の悪魔。

テレパシーを使って話し、物静かで憂いを帯びた性格。

小悪魔はペンギン。

実写映画版では子供っぽい喋り方になっている。


CV:中村悠一

眼球に棘が巻き付いたような不気味な風貌の悪魔。

他の悪魔から「様」付けで呼ばれた事からリーダー格らしいが、原作での登場は数コマで、性格などはドラマ版オリジナルも同然。

原作ではカタカナ混じりの話し方。ドラマでは慇懃無礼な話し方だが、実態は人間をひどく見下している。プレイヤーの呼称は様付け。


  • ライオンの悪魔

ライオンの鍵の悪魔。

崩心が呼び出したが、姿以外のことは描写されずに終わった。


  • ヴァジラ

CV:榎木淳弥

映画オリジナルキャラクター。外見は4つの目を持つ三角錐の形をした鉱物のような悪魔。

悪魔らしく尊大な性格でやたら「祝福」させたがる。



ドラマ版編集

  • アゴナ・ヤ・ティン・エピシミア(欲望のための戦い) "Αγώνα για την επιθυμία"
  • ニキ・ヤ・ティン・エピシミア(欲望のための勝利) "Νίκη για την επιθυμία"
  • オルキゾメ・ストン・ディアボロ(悪魔に誓う) "Ορκίζομαι στον διάβολο"

と、互いに宣誓する事でゲームが開始され、賭けの清算に際し「エカサリシ」("Εκκαθάριση"、清算)と、敗者がつぶやく。

字幕としてギリシャ文字と日本語訳が表示される演出がなされる。


鍵の見た目は装飾もない古びた鍵で、外見からはどの悪魔が召喚されるかの予測や有効中の要求の判別ができず、ホルダー同士のゲームで敗者の鍵が消失することもない。

所有者の運気を上げるという性質を持ち、鍵を巡る争いが絶えなかったという。


そして99本全て集めると、この世の全てを手にすることができるとされている。

ゲームに勝利または所有者の意思による譲渡でのみ所有権は移行し、それ以外の窃盗や強奪などで鍵を奪っても、その鍵は相手の元へと戻ってしまう。

またガド曰く、鍵を破壊する方法は存在せず、所有者が死んだ場合は一旦悪魔の手に渡り、ランダムに別の人間の前に落とすという。(おそらく上記のルールを利用して、鍵を半永久的に閉鎖空間に閉じ込めても結果は同じだろう。)

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