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コクワガタ

こくわがた

オオクワガタ属・コクワガタ属に分類されるクワガタムシの総称。 及びそのうちの1種。
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概要編集

オオクワガタ属(Dorcus)・コクワガタ属(Macrodorcus)に分類されるクワガタムシの総称。

及びそのうちの1種。

学名は「大きなドルクス」という意味で、オオクワガタ亜属が当時はまだヨーロッパオオクワガタ等小型種のみしか記載されておらず、それらの種と比較して大型なことが由来となっている。


余談だが形状の似たアカアシクワガタはアカアシクワガタ亜属に分類され、和名に〇〇コクワガタと付けられるアローコクワガタネパレンシスコクワガタ等の主に南アジアに分布する形状の似たオオクワガタ属の大型種もアカアシクワガタ亜属に近縁なアローコクワガタ亜属に分類される。


種としてのコクワガタ編集

日本にもっとも普通に見られるクワガタムシ

学名はDorcus rectus

種小名は「真っ直ぐな」という意味であり、大顎の形状に由来する。


コクワガタと付いているが最大で58.1mmの個体が飼育下にて記録されており、日本産クワガタの中では中型の部類となる。

前述の通り大顎は真っ直ぐで、中央やや先端よりに一本の内歯を持つ。

体色は黒〜褐色。


非常に環境適応能力が高いのが特徴。雑誌『ビー・クワ71号』では標高0m〜1000mの広範囲に生息すると記述されており、森林だけでなく街路樹・公園・樹木がある庭など都市部の小規模の緑地でも見られることもある。多くの広葉樹の樹液に集まり、成虫は比較的長生きする(1~3年程)。


通称オオコクワガタと呼ばれるオオクワガタとの交雑個体がが確認されている。

オオコクワガタは繁殖能力を持つものの幼虫死亡率が高い上に性別が極端に♂に偏る。


亜種編集

4亜種に分類される。


原名亜種(ssp.rectus)

日本(北海道九州及び周辺の離島)、朝鮮半島中国台湾に分布。


ハチジョウコクワガタ(ssp.miekoae)

八丈島に分布。

原名亜種よりも赤みが強く、やや光沢がある。全体的に華奢な体型をしており、符節(脚の先端の関節)が細長い。大型個体は大顎の内歯より少し先端寄りの部分が盛り上がる個体が多いとされる。


ヤクシマコクワガタ(ssp.yakushimaensis)

屋久島種子島馬毛島甑島列島に分布。

体色は赤みがかっており光沢が鈍く、内歯の発達が悪い。


トカラコクワガタ(ssp.kobayashii)

トカラ列島に分布。

全体的に華奢で、体色は赤みがかっており光沢が強い。


ミシマコクワガタ(ssp.mishimaensis)

男女群島、熊毛諸島、口永良部島に分布。

ハチジョウやトカラに似るが上翅のザラつきが粗く、光沢も鈍い。


主なコクワガタ亜属の種編集


アマミコクワガタ(D amamianus)

鹿児島県沖縄県に分布。

大顎が短く、「く」の字に湾曲する。4亜種に分類され、何れも標高150m以上に生息し、成虫は4月下旬〜10月に活動するとされる。

野外での幼虫の生体はよく判っていない。


スジクワガタ(D striatipennis)

日本(北海道九州及び周辺の離島)、朝鮮半島中国台湾に分布。

コクワガタに似るが内歯が二葉状になる。和名は小型個体の上翅には筋が入ることから。

標高300〜1600mの涼しい場所に生息し、5月下旬〜10月にかけて活動するとされる。

標高が高くなるほど小型個体の割合が増えるとされる。



エレガントゥルスコクワガタ(D elegantulus)編集

マレーシアインドネシアフィリピンに分布。

体色はオレンジがかった褐色で大顎は強く湾曲している。

世界文化社の『外国産クワガタ・カブトムシ飼育大図鑑』ではボルネオ島トゥルスマディ山ではウラジロエノキや人為的に傷付けられた木から出る樹液で採集されていると記載されている。

標高1000m以上に生息し、ジャワ島産やマレーシア産は珍品とされる。


甲虫王者ムシキングでのコクワガタ編集

初期シリーズより登場。店頭テスト時にはミヤマクワガタと共にカードにならなかった。

つよさ100、性格はディフェンスタイプ、必殺技はグー。

肩書きは「みんなのアイドル」。

超必殺技は「(スーパー)ローリングスマッシュ」。


アカアシクワガタとタッグを組むことで、タッグチーム「ジャパニーズスーパージュニア」が発動し、合体技「シシオドシ」および合体超必殺技「ローリング・キリガクレ」が使えるようになる。アダー完結編ではコクワにアカアシをカスタマイズすると「ローリングキリガクレ」が使える。


  • 赤い体のコクワガタ

2007年発売のDSソフト「甲虫王者ムシキング スーパーコレクション」にはおそらく性格がスーパーディフェンスタイプになる予定だったのではないかと思われる赤い体のコクワガタの没データが有志の手によって発見されている。詳しくはこの動画の2:59頃および4:07頃を参照。


スーパーディフェンスタイプのコクワガタが本当に存在していた場合、攻撃力が非常に低い(究極必殺わざでも70しか無い)代わりに、MAXカスタマイズ後の体力が200もあるという、小型甲虫としては破格の耐久性を持ったムシとなっていただろう。

どうしても使いたければ、データ自体を改造して性格を無理やり変更するしか方法が無いが…。


ちなみにMAXカスタマイズ後のステータスは以下の通り。

性格グーの攻撃力チョキ、パー体力
性格無し9035160
ディフェンスタイプ8030180
スーパーディフェンスタイプ7025200

新甲虫王者ムシキング編集

2015 1stで登場。階級はN。肩書き、必殺技は旧作と同じ。

同じ階級Nのムシの中では比較的好戦的なムシであるため、性格はバランスに変更されている(ただし新ムシキングでの性格がどのような役割かは不明)。

余談だが登場時に実況のモニ太が肩書きと名前をコールする声がちょっとキモい。

コミカライズでは不良中学生の不座毛朗が使用していた。


森の民の伝説編集

パムに付きそう甲虫として登場。その後改造されてしまうが洗脳から開放され、どこかへ飛び去って行った。


今賀俊版編集

ジャンボを参照。



関連タグ編集

クワガタムシ

ドルクス属


スーパーローリングクラッチホールド…赤い体のコクワガタと同様に、データ上は存在するがカード化されなかった技。


メンガタカブト…旧ムシキング(アダー完結編を除く)で超必殺わざが同じだったムシ。


外部リンク編集

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