概要
飼育下にて体長109.9mmの個体が記録されている、世界最大級のツヤクワガタ。
野外での最大記録は105.0mmでインターメディアツヤクワガタ(野外最大記録107.0mm)に準ずる。
インド南部、タミルナドゥ州のニルギリ高原に分布する。
学名は「Odontolabis burmeisteri」。
成虫の上翅は明るい白黃色(この色は死ぬとオレンジ色になる)の下地に合わせ目の黒い二等辺三角形の美しい模様を持つ。
オスの大アゴはさまざまな形状・大きさの変化を見せ、小型や中型個体では左右非対称になる場合がある。
世界文化社の『外国産クワガタ・カブトムシ飼育大図鑑』では標高700〜800mの降水量の多い熱帯雨林に生息し、雨季が終わった9〜10月頃にクリプトテロニアという種類の木に集まるとされている。
ちなみに本種の生息する熱帯雨林にはトラなどの猛獣が多く生息する(これらの猛獣が本種を食する事も多いと思われる)ため採集に行くのは危険が伴う。
ツヤクワガタの例に漏れず気性はオオヒラタクワガタやフタマタクワガタほどではないが荒い。
ダールマンツヤクワガタやアルケスツヤクワガタなどと並びツヤクワガタの中では飼育は初心者向けとされる。
ツヤクワガタの中では産卵や幼虫飼育も容易なため人気は高いが、ラコダールツヤクワガタや前述のダールマンツヤクワガタといったインドネシアから大量に輸入されてくる種より前述の理由から流通量は少なく、それらの種よりも値段も高額。
甲虫王者ムシキングシリーズ
2004ファーストより登場。必殺わざはチョキ。肩書きは「華麗なる巨人兵」。
強さ180。性格はバランスタイプ。超必殺わざは「クロスダイブ」。
2005セカンドでパラワンオオヒラタクワガタと入れ替わる形で一旦排出を停止。
その後、2007ファーストでパラワンオオヒラタクワガタと入れ替わる形で復活したが、(2005ファーストのグランディスオオクワガタと同様に)性格や超必殺わざの変更は行われていない。バーコードの色は違うが、ステータスは同じ。
森の民の伝説
セアカフタマタクワガタと共にチョークの使う甲虫として登場。
ザックの冒険編
ライバルキャラのブルックスとして登場。
新甲虫王者ムシキング
2016 1stと超神化3弾に登場。SR。性格はアタックタイプに変更。
初登場時はチョキ+パー+パーというお助け相性を持つチョキの甲虫がいなかった(後に激闘編・超神化編のSRセアカフタマタクワガタ並びに超神化編で覚醒したSSRセアカフタマタクワガタ、GRインペリアリスツヤクワガタが登場)ため、旧作からのファンの多さも相まってSR甲虫の中では公式大会で使用される機会が多かった。
能力が激変した傾向にある超神化3弾で再録されたムシとしては珍しく、ヘルクレスレイディと並んで性能の変化がほとんど見られなかったムシのひとつ。
肩書きと必殺わざ名は旧作と同じだが、必殺わざはかなりアレンジされている(新ムシキングではよくあることである)。
旧作では早期に参戦しており強さ180かつオドントラビス属最強甲虫として人気の高いムシだったが、新ムシキングでは覚醒、ゴッドフォーム、赤目のいずれも与えられずマルスゾウカブト共々地味な立ち位置になってしまっている。
また、新ムシキングでは階級SSR(旧作の強さ200相当)のインターメディアツヤクワガタや覚醒アルケスツヤクワガタの登場により、オドントラビス属最強甲虫の座を失ってしまった。旧作では強さ160〜120と格下だったオドントラビス属の一部に同格のSRへと並ばれてしまったのも、相対的な弱体化とも取れてしまう。
加えて、超神化3弾では同じチョキ属性・SRのヘルマンミヤマクワガタ、超神化4弾ではお助け相性や能力バランスの酷似したセアカフタマタクワガタが覚醒しており、惜しいところで覚醒の機会を逃している点も悔やまれる。
関連タグ
マンディブラリスフタマタクワガタ…5周年記念カードまではムシキングでの超必殺わざが同じ。
グランディスオオクワガタ、オウゴンオニクワガタ、マルスゾウカブト、パラワンオオヒラタクワガタ、ブルマイスターツヤクワガタ、コーカサスオオカブト、サタンオオカブト:旧ムシキングで強さ180(銀レア)だった甲虫たち。もっとも、マルス、パラワンヒラタ、コーカサスは実際は強さ200相当で、サタン、オウゴンオニは強さ160相当だが…