概要
2004年から2008年まで月刊コロコロコミックと別冊コロコロコミックにて並行連載されていたおおせよしおによるゲーム『甲虫王者ムシキング』を原作とした漫画作品。全8巻。
ゲーム『甲虫王者ムシキング』の設定を元に世界観を一新し、架空の惑星を舞台に超巨大な昆虫と人間がジャンケンバトルに挑むというものであり、本作に登場する昆虫は馬や象のように大きくなっている。
また昆虫は人間との会話が可能であり、カブトムシとクワガタムシはカードに収まることで人間(ムシマスター)と契約し、個体の持つ力を100%引き出せる。
ムシマスターが技カードを使えば必殺わざも使用できる。
しかしながらバトルの白熱ぶりや展開のシリアスさはムシキングの根幹から外れたようなものではなく、主人公のカブト丸を始めとした巨大甲虫の大迫力バトルはファンから一定の支持を集めた。
- 後述の「カブト丸」「ヤイバ」「チャン・G」は付録カードにもなっており、原作のゲームで使用できる。
原作の人気低迷からか2007年4月から別冊に完全移籍となった。そのため打ち切りとなったと勘違いされがちだが、駆け足ではあるものの2008年2月号にて綺麗に完結した。
あらすじ
主な登場人物
主人公。冒険家O・ヴァン・コバーンの息子。
まだ幼いが一流のトレジャーハンターであり、ある意味で両津勘吉並みの執念とルパン三世並の悪知恵で財宝を追い求める少年。
守銭奴や小悪党というわけではなく、宝を探す過程を楽しんでいるような描写も見受けられる。
ザックの相棒でもう一人の主人公であるカブトムシ。
ムシキングを目指す求道者で、常にござる口調で話す侍気質。
真面目で実直であるが、意外と間が抜けている所もある。
ザックに仕えるノコギリタテヅノカブト。
忍者甲虫の異名を持ち、超スピードで相手を翻弄し長い前足と角で敵を締め上げる。
かなり高齢であるムナコブクワガタであるが、カブト丸とヤイバを鍛え上げる。
ザックをライバル視する元甲虫騎士団所属のムシマスター。
バランに仕えるブルマイスターツヤクワガタ。
ヒノデ村の頭領でカブト丸の父親。
チャン・Gの弟子の一人でもある。
とある出来事で「ムシキングなぞくだらない」と嫌い、他の理由もあって息子にはムシキングになってもらいたくないと思っており、ザックをも「腰抜け」と見下す。
ただしヒノデ村を決死で守ろうとしている思いは変わらない。
ザックには「オッサン」と呼ばれる。