概要
オオカブト属(ディナステス属)の最小種。記録されている飼育最大体長は69.5mm。
学名は「Dynastes titius」。
種小名はローマ神話の最高神ティティウスにちなむと考えられている。
英名はEastern Hercules beetle(東のヘラクレスオオカブト)及びUnicorn beetle(ユニコーンのような角のカブトムシ)。
同じシロカブトと呼ばれるグラントシロカブトよりも黄色みがかった体色をしているが、真っ白なものから黄色みが強い個体まで個体差が大きい。
形態的にはヒルスシロカブトに近縁とされる。
小型だが体は幅広く、角や脚が太短い。
胸角は体長に対して短く、根本にある突起はグラントと比較すると長い。
雑誌『ビー・クワ18号』では自然界での幼虫はサクラ、ハリカンジュ、ナギを食べて育つとの記録が載せられている。
同誌によると成虫はトネリコの樹液に集まり、雌雄合わせて100頭以上を採集することができたという記録もなされている。
成虫は独特の体臭を発する。
世界文化社の『外国産クワガタ・カブトムシ大図鑑』によるとこの体臭はフェロモンか防衛のためのものと考えられているとのこと。
本図鑑では生活史についても記述されており、秋の間に羽化した後越冬し、翌年夏に活動する個体と春に羽化してその年の夏には活動を開始する個体がいるとされている。
ノースカロライナ州産の飼育品が生体流通しており、安価で購入できる。
幼虫期間はグラントと同じくおよそ1年前後。また羽化後に半年ほどの休眠期間がある。
メディアでの扱い
世界最強虫王決定戦
小型ながら気性が荒く、自分よりも大きな相手に向かって行く度胸がある。戦法は小柄な体を生かした突進で、素早く相手の側面に周り込み、関節を決めることで大きな相手を倒すことができる。実際に、虫王ではアクティオンゾウカブトやネプチューンオオカブトを上記の戦術で破って見せた。
しかし、流石に無敵の皇帝の前には実力不足だった。
甲虫王者ムシキングシリーズ
2007年のフォレストグリーンにて初登場。必殺わざはパー。強さ100、バランスタイプ。こいつと超必殺わざ以外一緒になってしまっている。
- 必殺わざをグーにする、アタックタイプやスーパーアタックタイプにするといった差別化も出来たはずだが…
新甲虫王者ムシキングでは2016サードより登場。レアリティはN。肩書きと必殺技は旧作と同じ。
グラントシロカブトはR(旧作における強さ120〜140に該当)に昇格した点も相まって性能面では大きく差別化された。
なお2016サードと超神化4弾では平均程度はあった体力が、激闘編においては40と異様に少なく設定されている。バランスタイプでありながらアタックタイプを差し置き、激闘編ではワースト1位。
体力が低めに設定される傾向にあった2015ファースト以来の低さであり、以降も体力40以下に設定されたのは超神化編におけるスティーブンスツヤクワガタのみ(ただしこちらはかつてスーパーアタックタイプだった)である。
超必殺わざ
- ダッキングスルー
相手の連続突きをかわしていき、隙をついて前から挟みつけ、回転して投げ捨てる。
- スーパーダッキングスルー
究極必殺わざ。
相手の連続突きをかわしていくが、そのうち何発か当たってしまい、しまいには怒り出し回り込んで横から掴んで投げ捨てる。
…超必殺わざより弱体化してる雰囲気も否めない
関連タグ
ディナステス属 グラントシロカブト ヒルスシロカブト ヘラクレスオオカブト