概要
オオカブト属(ディナステス属)の中のシロカブトと呼ばれるグループに属する大型のカブトムシ。
飼育下にて最大体長104mmの個体が記録されており、シロカブトの中ではモロンシロカブト(飼育最大個体105mm)に次いで大きい。
一方、野外採集個体の記録ではヒルスシロカブト(90mm)・モロンシロカブト(84.5mm)・本種(83.5mm)となり3番目に大きい種となる。
メキシコのチャパス州ラカンジャが基準産地とされている。
学名は「Dynastes maya」。
体色は雌雄共にオレンジがかった明るい黄土色。個体によってはヘラクレスオオカブトほどではないものの前胸が黒みがかる。
雄の角は太短く、頭角に斧状の突起が現れる。ただしこちらも前胸の色同様個体差がある。
ヒルスシロカブトの亜種とする見解も散見されるが、遺伝子学的にはヒルスは本種よりもグラントシロカブトに近縁とされている。
また、体色や雌雄に共通してヒルスよりもゴツい体型をしている点からも容易に判別できる。
故・永井信二氏は2006年に雑誌『ビー・クワ18号』にてメキシコ南部とグアテマラ、ホンジュラスを東西に分ける形で本種が分布しており、その間にヒルスが分布しているとして、両種の分布域は重ならないと発表した。しかしホンジュラスにもヒルスが生息していることや、2018年にはヒルスの主産地であるメキシコ・オアハカ州からも本種が採れた報告が挙がっていることから、実際はもっと複雑な分布をしていると考えられる。
日本で流通している個体はかつて1ペアだけ輸入されたホンジュラスのクスコ国立公園産のものの子孫とされる。
当時はホンジュラス産のヒルス=マヤと誤解する人がいたことからかなり混乱を読んだようだ。
新甲虫王者ムシキングでのマヤシロカブト
激闘5弾より登場。レアリティはSRで、肩書きは「古代文明の使者」。必殺わざはパーの「エンシェントアックス」。
カード上の表記サイズは104mmとかなりの大型サイズだが、ゲーム中ではNのティティウスシロカブトよりも小柄なサイズである。ついでに最大の特徴とも言える頭角の斧状の突起も無い。
尤も、激闘5弾初出の甲虫はコイツに限らず現実のものよりもかなり弱々しい体格のモデリングが設定されてしまっているのだが。
超神化2弾にも再登場し、こちらにおいてはSSRへと覚醒可能になった。肩書きは「白き古代文明」で、必殺わざはパーの「エンシェントブレイカー」。
旧ムシキングには登場しておらず究極必殺わざも持っていない関係で、超神化編にてSSRへと覚醒した甲虫としては唯一、従来通り別の技名へと変化する。
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