概要
ブラジル南東部、パラグアイ東部、アルゼンチン北部に分布するゾウカブトの1種。
学名は「Megasoma anubis」。
飼育レコード(最大体長)は90.4mm。
雌雄ともに前胸や上翅には黄土色の毛が生えており、上翅には毛が生えておらず体表がむき出しになった筋が入るのが特徴。
頭角は大きく二股に分かれ、エレファスゾウカブトやアクティオンゾウカブト等他のゾウカブトが持つ頭角根本の突起は退化して無くなっている。
また、ゾウカブト属の中で最も胸角が発達する種として知られ、左右の胸角が小さい代わりに中央の胸角が大きく発達する。
中央胸角の先端は扇のように広がり、日本のカブトムシのように枝分かれする。
同様に中央に胸角を有するギアスゾウカブトとは近縁とされ、雌は一見似ているが、前述の上翅に筋がある点と前胸が丸みを帯びている点で見分けられる。
幼虫期間は(その中では小型な種とはいえ)大型ゾウカブトの例に漏れず約2年前後。ただし個体によっては1年で羽化するものもいるようだ。
基本的には他種ゾウカブト同様性格は温厚とされる。
英語版Wikipediaによれば現地ではビロウの木を食べる害虫として扱われているようだ。
ただし自然豊かな限られた地域にしか生息しておらず、環境破壊による森林の減少が進んでいることから現地ではギアス同様保護の対象とされている。
甲虫王者ムシキングでのアヌビスゾウカブト
「何故ほっといてくれない、私に構うな」
2004セカンドプラスにて初登場。強さ140、アタックタイプ。肩書きは「ブラジルの謎」。必殺わざはグー、超必殺わざは「サブマリンアタック」。
この技は当時コロコロコミックでの読者公募から採用されたもので、技名の通り地中に潜った後、潜水艦が発射する魚雷のように相手の死角から急襲する。
アダー完結編で究極必殺わざ「スーパーサブマリンアタック」が使えるようになった。
新甲虫王者ムシキングでは2016 3rdに登場。階級はR。
激闘3弾で再登場した際には全Rムシ中最高の攻撃力と全ムシ中最下位タイのテクニックを併せ持つ極端な能力となっており、一部界隈では肩書きの「ブラジルの謎」で呼ばれて専らネタにされてしまっている。
なお、ムシキングに参戦しているゾウカブトの中ではゲーム内での強さが最も低いが、実際の価値はアクティオン、マルス、エレファス、ギアスの比では無く、かつては非常に高価な価格で販売されていた。現在は比較的落ち着いている。
- 実際にはテルシテスヒメゾウカブトやケドローサヒメゾウカブトと言った強さ100相当の小型甲虫もいるが登場しなかった。