概要
「六つ子」は赤塚不二夫の代表作の一つである『おそ松くん』およびその派生作品における、主人公的な存在の一卵性六つ子の六人兄弟である。
彼らの苗字は「松野」であるが初期では「山野」となっている作品も見られる。
小学5年生の設定である『おそ松くん』から2015年10月のアニメ作品『おそ松さん』では服装などが異なるが、ここではあわせて紹介する。また、それぞれの個別記事も参照のこと。
順番
出生順については、原作『おそ松くん』の時点では特に言及されていなかった。赤塚不二夫公式サイトの設定によるとおそ松が長男、トド松が末っ子とだけは定められているが、作中では特に末っ子らしく扱われている様子はない。ただし、おそ松だけは全員がリーダーとして認めている描写がある。他人からも「おそ松兄弟」と総称されたことがある。
また、原作やアニメの『おそ松くん』の作中で母親の松代が六つ子を呼ぶ順番は「おそ松、一松、カラ松、チョロ松、トド松、十四松」である。竹書房の文庫版の1~6巻の表紙にもこの順番で、CGで表現されたバラバラの色の服を着た六つ子が登場する。
アニメ第1作の放映時には、視聴者からは「おそ松・カラ松・十四松、一松・チョロ松・トド松」という順番で呼ばれることが多かった。これは“十四松”を3人目に持ってくることで韻を踏み、暗記しやすくしたものと思われる。
アニメ第2作エンディング曲「おそ松くん音頭」では、おそ松のズボン→カラ松、チョロ松のシューズ→一松、トド松の眉毛→十四松という順番になっている。
六つ子が大人になった設定の『おそ松さん』では出生順が明確に設定され、上から「おそ松、カラ松、チョロ松、一松、十四松、トド松」の順となった。エンディング曲「SIX SAME FACES」ではそれぞれ「松野家○男、松野○○松!」と自己紹介するなど、出生順を強調するような演出がなされている。
また、おそ松が他兄弟から「おそ松兄さん」と呼ばれるなど、弟が上の兄達を「兄さん」と呼ぶ描写が見られる(例外として次男カラ松は特殊設定を除いて「兄貴」または「おそ松」と呼び捨てていたり、カラ松や三男チョロ松が弟から呼び捨てにされる場合もある)。
プロフィール
以下コミックボンボン『おそ松くん』より。血液型および誕生日、身長体重などのデータは六人で共通である。
血液型:A型
身長:150cm
体重:46kg
足のサイズ:22cm
足の長さ:60cm
視力:2.0
虫歯:3本(おそ松)
『おそ松さん』における六つ子の身長および体重、足のサイズなどのデータは公開されていない。誕生日の設定については『おそ松くん』と同じ5月24日となっている。
外見・性格
『おそ松くん』では、一卵性六つ子であることから六人とも全く同じ顔、同じ体格、同じ髪型、同じ服装であり、外見での区別は両親でさえも不可能である(が、何故かトト子はしっかりと六つ子を見分けているような描写が何度もある)。服装まで全く同じなのは「ダースで服を買うと安いから」という理由で全員同じ服を買い与えられているため(余談も参照)。このことを利用していたずらをしたり、逆にそれぞれが他の兄弟といかに差をつけるかに悩む話がある。基本的な性格は全員悪戯好きでがめつく粗暴でずる賢いとされてはいるものの、程度に差があり、リーダーのおそ松が主導を取ることが多く、中には比較的穏健な行動をとる者もいる。運動能力にも若干の差があるらしく、六人で一斉に駆けつけると一人転んでいるのが定番である。
なお、このときの彼らの基本年齢は小学5年生で10歳という設定であるが、話によっては12歳と自称したこともある。
↑『おそ松さん』の六つ子の見分け方参考イラスト
『おそ松さん』では、成人して外見に区別が出てきた(『えいがのおそ松さん』では学生時代からとされる)設定で、表情がそれぞれ大きく異なるイラストで表現されている。性格設定も『おそ松くん』よりそれぞれの差異が大きくより個性的に変更された。また、各人にイメージカラーが設定され、服装にもそれぞれの好みが反映されるようになったためか、同じデザインの服を着ていても色や着こなし方が違うため、区別は容易である。髪型も基本は同じであるが、一松は髪の毛がぼさぼさ、十四松はアホ毛が一本でチョロ松にはアホ毛がない(他の六つ子には二本のアホ毛がある)といった若干の違いが見られる。
……と、言っても予備知識がないとそもそも名前を一致させることすら困難なのは相変わらず。表情が違うと言っても、「1人が百面相をしている」と言われればそれまでというレベルでしかない。作中でもじぐ蔵は10年越しの恨みの相手だというのにとうとう目的の相手まで辿り着けなかった。
ちなみに少なくともチョロ松とトド松は自分の名前にコンプレックスを持っているようで、おそ松さん3話においてテレビのワイドショーで近年問題になっているキラキラネームの特集をしているところを見て「え?(自分達より)全然いいじゃん」といったことを言っていた。
年齢は「成人済み/20代」であること以外は明かされていない。公式的に昭和生まれの六つ子とはいわれていたり、「プリントキャラマイド」のセリフから推察するとこの「昭和生まれ」は比喩でもなんでもなく本当に昭和40~50年代育ちであるとなってしまう。が、明らかに年齢的に矛盾が出るため一種のメタ表現と考えるべきであろうか。
一応の推測として、劇場版での描写から橋本にゃーが六つ子やトト子より3〜5歳年下である事が明かされている為、にゃーちゃんの飲酒描写がある2期の時点で23歳以上であるのはほぼ間違い無いと思われる。
また、これはじぐ蔵が恨みを抱いた(1期時点から数えて)10年前の時点で中学生という台詞にも当て嵌まっており、1期〜2期の時点で23〜25歳と考えるのが妥当だろうか?
六つ子の利点と欠点
いたずら大好きなおそ松くんたち六つ子は、六つ子である利点を生かしていたずらすることがよくある。それが『おそ松くん』という作品の肝でもあるからだ。例えば、六つ子の誰かがいたずらをして濡れ衣を着せたり、庇いあったりする。
欠点は、その性格が災いして思いがけないことが起きたりする。例えば、原作第2話で父親が怒ってその場にいないおそ松以外の髪の毛をアホ毛を残してハゲに剃ってしまう事件があった(髪型はチビ太を思い浮かべれば大丈夫)。そこへおそ松が何かをやらかしていつものように六つ子は同じ顔だからバレないとタカを括っていたらなんと自分以外は全部ハゲに!どうするおそ松くん!
また、おそ松がお金を貰うときはおそ松を名乗る人間が6人になってしまったり、あとは六つ子が七つ子になっていてもすぐに気づかなったり、最終的には12人にもなったりした。
…今さらだが見分けがつかない(一番重要)
各作品・他作品など
『おそ松くん』
上記の通り、性格は個々に差はあるものの、全員イタズラ好きで金や食べ物にがめつい。また全員トト子に憧れている。
1ダースで同じ服を買うと安くなると母が言っているが、おやつは1ダースどころか人数分がないこともしばしば。その時は早いもの勝ちか、六つ子の誰かが別な兄弟に成り済まして1つ多く取ってしまうこともあった。
寝るときは、横に長い布団(アニメ2作目では一枚ずつ)に並んで寝る。六人で自分の部屋が欲しいと両親に訴えたことも。
各人の性格や嗜好の差からか、6人同時に行動することは意外に少ない。おそ松およびチョロ松は多くの場合ともに行動しており、トラブルメーカーとなる。この2人と他の4人、もしくはおそ松と他の5人の間の対立関係の存在をうかがわせる描写も多い。
六人揃ってチビ太やイヤミイジメ、時には動物を虐待することもあるが、チビ太の場合いたずらが過ぎて六つ子に報復されたり、時として一緒に遊んだりすることもある。イヤミに関しても一方的に六つ子が攻撃するだけでなく、やはり報復の場合もあり、どちらが悪いかは話によってかなり異なる。また六つ子VSチビ太&イヤミで対立することも珍しくない。
一人称は六人とも「ぼく(僕)」と「おれ(俺)」を共に使っており、場面によって変わっている。
「三十年後のおそ松くん」では見た目に個性がでてきた(詳しくはリンク先参照)。
中盤以降では当初脇役であったチビ太やイヤミの人気が高くなったため、次第に彼らに出番を奪われていった。昭和に描かれた後期の『少年キング』の連載では『おそ松くん』なのに六つ子全員登場しない話も珍しくなかった。そこから長男のおそ松が「ぼくが出ていないのに『おそ松くん』なんてひどい」と抗議するといったネタもある。
最新版とされる、ボンボン・テレビマガジン連載版ではまた彼ら六つ子が主役に返り咲く。最新版ではトト子と共に一方的に理不尽な行為を行う描写もあった。
『おそ松さん』
全員20代前半という設定で描かれる大人になった六つ子のストーリー。『おそ松くん』でも六つ子が大人になった未来が描かれる状況が幾通りもあったが、本作での彼らは「全員まだ無職で童貞(by おそ松)」、いわゆるニートな六つ子となっている。
メタ的に「昭和のアニメ」等と発言することも多いが、物語の舞台そのものは基本的に放映時期と同じ平成/令和の時代背景に準じている。
本作では成長して各人の容姿や性格にも個性が出てくるようになった(兄弟の上下など『おそ松くん』との差異は先述を参照)。『おそ松くん』ではトランクスの下着をはいている描写があるが、こちらはブリーフである。
就寝時は相変わらず六人で一緒に寝ており、特に何もない日は六人で部屋に篭ってグータラ過ごすこともしばしば。
基本的におそ松が「6人で一つ」と言うほど仲はいいが、話の展開によっては薄情な態度を取ることも多く、「5人の仲間がいるのではなく5人の敵」としてそれぞれが争う場合もある。その一つとして、兄弟全員パチンコ好きだが、互いに監視し合っており、誰かが大勝ちしても他の兄弟が目ざとく見つけて勝った分を没収するため、勝ちが個人の懐に入ることは少ない。おそ松が競馬で勝った時も、トド松にカマをかけられあっさり白状していた。全員が車を運転する描写があったため、運転免許を持っていると思われ、また10話の内容から、少なくとも二名は重機の操縦資格を所持しているようである……と思われたが、アニメ円盤の特典の「就活カード」では誰も免許について書いていない。単なるギャグ補正なのかもしれない。
六人揃ってトト子に好意を持っているところも相変わらず。
だが、1期24話Bパートでは…。
なお、全員の一人称は基本的に「俺」もしくは「僕」だが、使用傾向には各人で差がある。
当初はアニメでも一人称のぶれがあり、文字での書き分けすらも一定していなかったが、2016年の『フェス松さん'16』のパンフで6人それぞれが以下のように書き分けられるようになった。
おそ松「俺」 / カラ松「オレ」 / チョロ松「僕」 / 一松「おれ」 / 十四松「ぼく」 / トド松「ボク」
その後に出た漫画・小説など、文字媒体でも基本的にこの表記で統一されることになったが、それ以降も例外はある(チョロ松が「俺」をよく併用するなど)。
また、アプリ等では上記の書き分けに沿っていないものもあり、例えば『おそ松さんのへそくりウォーズ』では漢字表記の「俺」「僕」にほぼ統一などの例がある。
夏休み。アッコとモコとカン吉はアッコのおばさんのうちに遊びに来ていた。同じ頃、東京から六つ子も海水浴のために遊びに来ていたようだ。おそ松は1人砂浴していたのだが、カン吉に頭を踏まれてしまう。頭を踏みつけられた上に、悪びれる様子も無いカン吉に憤るおそ松。おそ松はカン吉から浮き輪を奪い、「今夜あの家にこいよ」と昨日6人で探検したおばけやしきを指定する。カン吉はアッコのおばさんの家に戻り浮き輪を取られ今夜取り返しに行くことをアッコたちに相談した。おばさんの息子、三郎に「あそこはおばけがでる」と言われ震え上がり姉のモコについていって欲しいとお願いするも拒否されるカン吉。どうにもならずに「ひとりはやだ」と泣き出してしまう。一方六つ子たちは自分たちが六つ子であることは知らないだろうと家の中で隠れて脅かしてやろうと企む。でも1人だけ「なんだかこわい」というも「六人もいりゃこわくないだろう」と返される。カン吉は既に寝ており、浮き輪はどうするのかと悩むモコにアッコは替わりにおばけやしきに出向いたのだった。
その頃六つ子はなかなか来ないことに痺れを切らすが、人影が見え隠れる。恐る恐る中に入り階段を昇るアッコ。階段下にいた兄弟に板が外れ当たり、話し声が聞こえて六つ子が先回りしてカン吉を脅すつもりだったことを悟る。浮き輪があるだろう部屋に入る。おそ松たちは来たのはチビ(カン吉)ではなく女の子が二階の部屋に入ったことを不思議に思う。そこへカン吉に変身したアッコが浮き輪を持って二階から六つ子の前に姿を現す。「ここまでおいで」と煽るアッコ。「六つごをなめるな」とアッコのいる部屋に一斉に向かう六つ子。部屋に入るとそこにいたのは中世風の貴婦人。「なにかご用?」と笑う貴婦人を幽霊だと思い六つ子は階段を転げ落ちながら逃げ出した。その貴婦人はアッコが変身した姿だった。カン吉のカタキ(?)をとったのだ(元はヒトの頭を踏みつけて謝らないカン吉が悪いのだが…)。
次の日の朝、自分の枕元に浮き輪があり喜ぶカン吉。不思議に思うモコ。そこへアッコが「おばけがもってきたんじゃないの?」白々しく言う。そこへ三郎が慌ててやって来て「女のおばけ」が出たと言う。アッコはそっと舌を出した。
三郎と海で遊ぶカン吉の前にゾロゾロと笑顔で現れる六つ子。「こんなにたくさんいたのか」と驚くカン吉に「東京からきた六つ子だよ」という三郎。カン吉が勇気があることを見直したという六つ子。おそ松はカン吉に「きのうはいじめてごめんな」と謝る。カン吉は意味がわからないと言う表情である。
『もーれつア太郎』
ハタ坊を先頭に火の用心の見廻りをしている六つ子。そこへとなりの小説家のイヤミが小説の筋を考えながら歩いてきて、鉢合わせになる。ハタ坊はいつも人のいないビルにあかりが点いていることを指摘する。怪しんだ一同が覗きこむと、そこにはとんでもない額の大金と、ハタ坊のクラスメートのア太郎とその父親が絶体絶命にあるのが見えた。銀行強盗がいたのだ。意を決して突入し、「ずるいぞよそのまんがにでてきて!!」と言われるも「うるさいっ作者がおんなじなんだい!」と返して強盗を懲らしめる。
親子を助けてさあ帰ろうとした時、なぜかハタ坊とイヤミが太っている。お金を持ち帰ろうとしたのだ。六つ子はそれを許さず、二人にお金を出させた上イヤミの着物をア太郎の父親に着せた。この件は後日新聞に大手柄として載ることになる。
ここでは善良で正義感あふれる六つ子の文句無しの大活躍が見られるが、その後登場した『もーれつ風雲城』や『時のかなたの森の石松』では特に活躍はしていない。
『赤塚不二夫劇場 ドリームタイムズ』(画:いずみはら きみ)
少年時代ではあるが、頭身が高めでイケメンな姿で描かれている。そして髪型が厚目の七三分けである。
『ニャロメのおもしろ入門シリーズ』
『ニャロメのおもしろ性教室』で精通を迎える描写があるところから、彼らの精通年齢は小学5年生であると考えられる。他にも松野家の事情も垣間見えたりする。
余談
赤塚不二夫はアメリカの十二人きょうだいが登場する映画『一ダースなら安くなる』から六つ子の着想を得たという(なお、この映画の原作は実際にアメリカに存在した大家族の自叙伝『一ダースなら安くなる あるマネジメントパイオニアの生涯』である)。
初期設定は元ネタに倣って十二人の予定であったが、画面に収めにくくなるため六つ子となった。第一話には元ネタを意識したセリフがある(母親が六つ子に同じ服を着せている理由は「同じ服を一ダース買うと安くなるから」)。
初期は作画の手間を省くため、数パターンの表情とポーズを最初に描いてコピーして張り付ける、という方法で描かれていたらしい。つまり「完全にコピペ」。しかし『コピーして貼付けも逆に面倒臭いのではないか?』という疑問を持ち、その後止めている。
六つ子の誕生日の5月24日は黄道十二星座によると双子座生まれになる。双子どころか六人もいるのだが。
なお、この双子座のα星であるカストルは三つの連星がさらに連星の形を取る六重連星である。彼らの誕生日設定理由とは直接関係は無いが、興味深い事実である。
また、血液型がA型なのは、日本人に一番多い血液型だからとのこと。
ちなみに、現実には排卵誘発剤などを用いれば六つ子の妊娠・出産は可能であり出産例もあるが、彼らのように一つの受精卵が分裂して発生する「一卵性」の六つ子の妊娠および出産は未だ報告されていない。ただし一卵性の「五つ子」までなら例があるので、将来一卵性の六つ子も誕生する可能性がないとは言い切れない。
なお、受精卵は一度に2つずつにしか分裂しないため、彼らの受精卵は少なくとも3回の分裂を経ている計算になる。
分裂パターンとしては以下の例などが考えられる(あくまで一例であり、他の例もあり得る)。
- パターン1:【◯】→【O O】→【oo oo】→【oo 。。 。。】(2回分裂が2名、3回分裂が4名)
- パターン2:【◯】→【O O】→【O oo】→【O 。。 。。】→【O 。。 。..】(1回分裂が1名、3回分裂が3名、4回分裂が2名)
- パターン3:【◯】→【O O】→【oo oo】→【oo o 。。】→【oo o 。..】(2回分裂が3名、3回分裂が1名、4回分裂が2名)
ちなみに赤塚自身も6人兄弟の長男だったりする。当時としてそれくらいの兄弟がいるのは珍しくはないが、戦時中に妹を二人喪っている他に里子として養子に出された弟がいるとのこと。
銀魂
『おそ松さん』の監督はアニメ『銀魂』の監督だった藤田陽一である。その藤田が監督になってからの最初のアニメオリジナルストーリー『恋愛ってたいていサドンデス方式(106話)』に六つ子のパロディキャラクターが登場していた。銀さんたち万事屋のせい(主に神楽のせい)で体調不良になったサッカーチームがあり、責任をとって助っ人として戦うことになった対戦相手チームで、松野家の11つ子兄弟のみで結成された『大江戸アンビバレンツ』である。顔も似ているがプロサッカーチームで完全に大人の体格をしているのに、声としゃべり方がおそ松くんを元にした子供の声としゃべり方で11人全員下田麻美が演じている。
「六つ子・○○松(マツ)」の関連・非関連キャラクター
関連・別称
クズ松・カス松(カラ松)、オス松(おそ松)、チョコ松(チョロ松)、イシ松(一松)、十二松(十四松)、ドロ松(トド松)
イヤミの言い間違え。この時のイヤミはとうちゃんの友人設定であった。順番は呼称が登場順になっている。
おねしょ松
おそ松の蔑称。いつものように六人で寝ていた中で一人だけおねしょをしてしまったことから、他の兄弟たちにからかわれていたが、母に止められる。
イモ松
おそ松の蔑称。イヤミとチビ太が路上で商売をしていて、チビ太の「ヤキイモ釣り」の味方をしたことからこの蔑称で兄弟たちに呼ばれた。
ブタ松くん
おそ松がブタ鼻の怪しい化学者にデカイ注射を打たれてブタになってしまった話のタイトル。「ブタ松」という呼称は作中には登場しない。扉絵は頭がおそ松で身体が豚という軽くホラーな姿をしているが、話の内容は薬の効果が中途半端で、豚になったり、おそ松に戻ったりでそれによるトラブルのコメディ。最後は兄弟たちが、悪い化学者に詰め寄り完全におそ松に戻してもらう。しかしその日の夕食が…。
コルトの松
『最新版おそ松くん』にてチンピラに絡まれているおそ松を「下落合組」の組合員のチビ太が助け、その姿に憧れたおそ松はチビ太に着いていく。そこでハジキ(拳銃)とバッジを渡され「コルトの松」を名乗る。その姿に街で会う人は避けて通り、通りすがりのイヤミに「ダサイかっこ」と言われたら、銃を撃ってイヤミの歯を割る。家に帰れば勉強している兄弟の座卓をひっくり返し、大暴れ。そのうちに通報されおまわりさんが駆けつけると家族全員を人質に取るが、おまわりさんが人質家族に「死んだほうが社会のため」といい、その言葉におそ松は怒りおまわりさんを追い払う。そしておそ松は家族を傷つけたことを詫びる。トド松の名前を忘れているがおそ松の家族を思う気持ちの解るエピソードである。しかしその後…
ちなみにサングラスでヤクザ被れの姿はのちのおそ松さんのカラ松の痛さを彷彿させる。この話は児童漫画なのにヤクザ用語が頻発に出てきて、解説も載っている。
ミニ六つ子
アニメ2作目『おそ松くん』第16話「節約? 省エネ? ミニ六つ子!」にて、小さくなる薬をかけられた六つ子が縮小化した姿。
なごみ探偵のおそ松くん
『おそ松さん』の『なごみのおそ松』に登場する探偵。リンク先参照。
『おそ松さん』におけるカラ松の蔑称。リンク先参照。
『おそ松さん』での一松が猫と合体もしくは単独で変身した時の姿。元々は名前がなかったがトド松のセリフの中に「猫松」という呼び方があったことから定着化。リンク先参照。
『おそ松さん』でのチョロ松のしていた行動に対しておそ松が付けたあだ名。リンク先参照。
ちなみに『四股(シコ)を踏んでいるチョロ松』の略では無い。
チェリー松
『おそ松さん』でのチョロ松に向かって、おそ松が言った呼び名。
『おそ松さん』でトド松のバイト先のニックネーム。リンク先参照。
『おそ松さん』で風邪をひいた他5人の兄弟に対して、一松が無理矢理呼ばせた呼び名。リンク先参照。
『おそ松さん』での一松に対してトド松が言った呼び名。正確には「闇松兄さん」。
関連・七人目以上
おそ松(ポン太)
最初はチビ太に似た姿でおそ松の前に現れ、おそ松に馬鹿にされて殴られると復讐のためにおそ松に化けた狸。最初に登場した七人目以降の兄弟である。
おそ松(ジンベーダー)・チョロ松(ゴンベーダー)
「またまたインベーダー来襲」より。野球で遊んでいるおそ松とチョロ松を野球の才能があるということを匂わせてスカウトするという名目で誘拐し、『タイヤキ機』なるもので、おそ松の型を取り、その中に入ったインベーダーは皆六つ子の姿になるというもの。インベーダーたちは地球侵略の為におそ松とチョロ松に成り済まし松野一家の前に郵便ポストの中から現れる。しかし、顔を殴れば変形し、手を掴めば延びる。二人はウッカリ、イヤミに正体がバレ脅されることになる。
六つ松
『最新版おそ松くん』にて、六つ子がデカパンの作った合成機で合体して巨大化した姿。なぜそうなったのかというと、両親が相変わらず六つ子に手を焼いていたため、デカパンに相談し一人にしてもらった。しかし、暴れて機械を破壊し、なんと元の姿より小さくなって十二人に分かれた。七人目以降はミネ松 バスを松 ウエ松 チューモン松 ヘンジ松で一人だけ名前が不明である。
うそ松
『最新版おそ松くん』にて強盗が逃亡の為にデカパンに強制的に六つ子の姿に変えさせた姿。
双子のおそ松とチョロ松
『最新版おそ松くん』にて、何故か松野家の六つ子に混じって八人になっていた二人。とうちゃんは六人も八人も一緒だと面倒を見ようとするがかあちゃんが反対。実際はそっくりさんで名前もおそ松とチョロ松と同名なだけの双子。関西弁に近いしゃべり方でしゃべる。さらに両親も六つ子のとうちゃんとかあちゃんにそっくり。双子は両親の元に帰ることになるのだが、なぜか六つ子から二人、双子の家に引き取られることになった。四人同士でバランスがいいということで。でも次の話では松野家には六つ子に戻っていた(ちなみにこの話の扉絵でも「うそ松」という単語は出てくるが、話の中では混乱を招かぬよう作中で「おそ松、チョロ松」と名乗ったことからこの表記にしている)。
おそ松のコピー人間
アニメ2作目の第63話「ゾロゾロ六つ子が一ダース!」に登場。イヤミの発明した「立体コピー機」におそ松が勝手に入った後、機械から出てきた。無表情でコピーロボットじみている。
怒ったイヤミにより6体ぶんコピーされ、六つ子になりすまして行動する。
シェー鬼松
『そう、おそ松くんの七人目の兄弟なのです(?)』(でん六の公式サイト「鬼の面ギャラリーより」)でん六鬼の1989年のキャラクター。おそ松の兄弟というが、実際の顔が出っ歯でイヤミがフェイスペイントをしているようにしか見えない。その為(?)がついている。でん六鬼は他にも「おそ松くん」を含んだキャラクターがフェイスペイントをしているような鬼が何体かいる。
『おそ松さん』にておそ松くんたち六つ子のように、別な場所での同じく六つ子の兄弟の一人。実松さん参照。
『おそ松さん』第21話Bパートの「神松」で登場。六つ子から生まれたおそ松さんでは初の七人目の兄弟。六つ子が日々零れ落としていった人としてのいい部分が少しずつ溜まって出来た、まるで神のごとく清き兄弟。仏のように大きな福耳を持ち、常時穏やかに微笑んでいる。一見今まで数々の七人目の兄弟の中でまともに見えるが、六つ子が悪だくみする度に彼らの人としての良い部分を吸収し美化していくという恐ろしい存在。
『おそ松さん』第21話Bパートの「神松」で登場。六つ子の人としてのクソな部分が集まって出来た真っ黒で目が赤く光っている怪物のような存在であるが、怪物の姿の割に『最新版おそ松くん』に登場した六つ松(先述参照)とは違い理性があり、目標を定めたものしか攻撃しない。神松の記事も参照。
『おそ松さん』第25話「おそまつさんでした」で登場。松野家のチームを1年で鍛え上げたが、途中で死んでしまう。「松」と付く割に全く六つ子には似ておらず、容姿のモデルはタッチのコーチ、
柏葉英二郎だと思われる。
『おそ松さん』第2期13話「戦力外通告」にトド松と交代で登場したアメリカ人。六つ子には似ていない。
非関連キャラクター
もーれつア太郎のキャラクター。リンク先参照。※先述のブタ松くんとは無関係。おそ松くんにおいてはデカパンが彼に化けて悪事を働く話が存在する。
実在した清水次郎長の子分であるが、ここではもーれつア太郎の長編『時のかなたの森の石松』に登場するキャラクターを指す。チビ太がちょんまげ姿であるかのようなキャラクターで実質主役。ア太郎たちが神様の力でタイムスリップした先で出会うデコッ八の憧れの人物。この話にはイヤミ率いる『都鳥一家』の「六つ子衆」としておそ松たち六つ子もちょんまげ姿で登場する。
少年バカボンのキャラクターでバカボンの転入先のクラスメート。顔はおそ松たち六つ子そっくりで上着も似ているが背が小さく、チビ太並で髪型もパッツンな坊ちゃん刈りではなく、厚目の七三分けである。声も小さいが出べそが自慢。しかしながら六つ子を小さくしたようなキャラクターはミニマツが初めてではなく、ひみつのアッコちゃんのモコちゃんの弟のカン吉の原作初期の容姿がまさしく格好とともに六つ子を小さくしたようなキャラだった(ちなみにアホ毛が一本で一巻きしている)。その後のアニメ化により、カン吉の容姿は大きく変えられ原作もそれに合わせて変化した。
ミネ松くん
先述の六つ松で分裂して増えた兄弟の一人、「松野ミネ松」の元ネタになった人物の峯松孝佳(吉勝太の別名義にして本名)の自分と赤塚先生との関わりを描く自伝漫画。「最新版おそ松くん」からチーフアシスタントになりフジオ・プロの現作画チーフである。竹書房文庫版「おそ松くん」「もーれつア太郎」「天才バカボン」の表紙は全て彼が手掛けた。
赤松
赤松康裕。撮影監督。「おそ松さん」のOPを作った人の一人
青松
青松拓馬。ドワーフのディレクター。「おそ松さん」のEDを作った人の一人。
六鬼(ロクオニ)
2016年のでん六鬼。何かと6という数字をかけている。六つ子が主役の『おそ松さん』放映中に発表されたキャラクターであるが、「シェー鬼松」とは異なりおそ松くんとの関連性を匂わせて(?)はいない。
クソ松、ビリ松、フン松、クサ松、タレ松、ヒリ松
週刊少年ジャンプ1974年20号に掲載された読切『ウンコールワット』の作中で登場するギャグ漫画『クソ松くん(作・赤グソビチ夫とビチオプロ)』の登場人物。風貌はおそ松たち六つ子にそっくりだが、ウンコが一番崇拝されており、ウンコを頭にかぶって暮らしているウンコジャ国の漫画作品という設定であるため、彼らや他の登場人物もウンコを頭にかぶっている。クサ松はウンコがくさく、ビリ松はいつもビチビチ。イヤミそっくりの学校教師クソミや、チビ太そっくりのビチ太、デカパンそっくりの国王デカフン王なども登場。
行動・シチュエーション
特に名称の無いもの
きれいな六つ子
困っている兄弟や人のために尽力したり、悪人を懲らしめる六つ子。最初から六人で突撃する場合もあれば、一人だと思わせといて混乱させたり、呪いを匂わせて改心させたりする痛快劇。
クズな六つ子
理不尽にリンチ、虐待などの非道な行為を嬉々として数の暴力に任せて行う六つ子。悪戯の範囲で済む話では無く人が死んでも全く悪びれる様子は無い。主にチビ太やイヤミが善人として描かれる話に登場することが多い。非道な行為も話によって程度が異なる。
一人のふりをする六つ子
六つ子全員が同じ名前を名乗ることから始まり、旅行先などで旅費を浮かせる為に一人ずつ時間ずらして入店して誤魔化そうとしたりする。この方法は「おそ松さん」にも引き継がれている。
仮装する六つ子
仮装している六つ子。単にコスプレのものから、原型を留めない本気のものまで様々。『おそ松さん』にも登場する。
人間を辞めている?六つ子
「クズな六つ子」とは違い、物理的に身体がおかしいことになっている。六つ子にアイロンをかけると、一松がチビ太をロードローラーで轢いた如くペラペラになり、一纏めにすると場所を取らない。十四松は空を飛ぶし、テレビに出たくて修業し、眼が伸びたり、舌が伸びたり、指が伸びたり、へそが伸びたり、鼻が伸びたりする。『おそ松さん』でも十四松が目立っているが、おそ松も変形したり、後述のゾンビになったときには首が取れても、腕が取れても、胴体が離れても平気である。
イヤミや、チビ太は頭が取れても別な代理品にくっつければ身体を動かすことが可能である。
女装する六つ子
仮装の1つ。ほとんどがおそ松だけしかしていないが、稀に六人全員でしているものもある。学芸会で「浦島太郎」を演じた際におそ松だけ亀で他の全員は乙姫のトト子に仕える魚の女官役であった。しかしおそ松もある目的の為にトト子から衣装を無理矢理奪い乙姫に扮した。その他、月給を落としたとうちゃんのせいで生活に危機感を感じた六つ子は二人一組になり、行動する。十四松とトド松が選んだのはイヤミの花屋だったが、売り物を駄目にしてしまい、収穫した花を売りに行くように言われる。そこで十四松の提案でお揃いの女装をして売りに行くことに。
ハロウィンのコスプレの六つ子
仮装の1つ。『おそ松さん』に登場。これからパーティでも行きそうな楽しそうな格好した六つ子だったが、その行動が・・・『10月31日(おそ松さん)』参照。
仮装の1つにして人間を辞めている?六つ子でもある。『おそ松さん』に登場。クリスマスに六つ子がした仮装。肌も腐った質感を出し、ゾンビになりきっていた。リンク先参照。
時代劇の六つ子
後述のお庭番設定もあれば、侍設定で御前試合に参加する話もある。
おそ松さんにおける「時代劇おそ松さん」の登場時の格好も指す。
反社会的な六つ子
ヤクザ、ギャング、ドロボウなど。大半がイヤミの子分という設定で、イヤミ(と六つ子)VSチビ太の構図が多い。「もーれつア太郎」に収録されている「時のかなたの森の石松」もこの構図である。だが反社会的な六つ子だからと言って先述の「クズな六つ子」とは限らない。話によっては、そうならざるを得ない状況で選んだ道だったりする。
軍人の六つ子
トト子の祖父に指導される現代劇や、厳密には軍人とは異なるが自衛隊設定、戦争末期パラレルの『イヤミ小隊』に所属している話など。戦争末期のパラレルでは、六つ子に限らず「おそ松くん」レギュラーメンバー勢揃いでトト子も「従軍看護婦」としてイヤミ小隊に所属している。小さな小島に流れついた小隊。そこで救援を待ちながら、戦争ごっこをしたり、遊んだりして過ごしていた。ケンカもするが皆仲良かった。そんなとき敵機が墜ち、中に居たのは青い目の少年兵。その少年兵と仲良くなるが・・・シリアスな長編。
労働する六つ子
働く六つ子。「おそ松さん」より「おそ松くん」の六つ子の方が意欲的である。どういうことなの 「おそ松くん」では基本的にはとうちゃんに振り回されて働く羽目になることが多い。自営業設定では「おそ松株式会社」と「松乃屋旅館」。実写ドラマでは「松野亭」という割烹屋をやっていた。「おそ松株式会社」ではかき氷屋で「おそ松」と入ったタイトルの割におそ松が「召使い」で人間椅子までやらされるという大変お粗末な扱いだった。旅館では背中を流そうとしてくれる心遣いを見せる。単独で働く話では、二人一組の話もあり、後述の「ドラ松」にも引き継がれている。
「おそ松さん」では普段はやる気ないが、あることがきっかけで物凄く大金を稼いだ。
スーツを着ている六つ子。リンク先参照。
公式名称のあるもの
お庭番六人衆
忍者六つ子。忍者松を参照。
おそ松ウェスタン
西部劇設定の話はいくつか存在する。その一つ「おそ松ウェスタン おでんの決闘」(ebook版7巻)では、名前が「カラマーツ、ジュシマーツ・・・」というように英語訛りっぽく片仮名表記である。六人はシェリフ(保安官)で、おたずね者の「チビータ」と闘う。一方、アニメ2作目の西部劇回(第22話「チビ太はさすらいのガンマン」)では町を牛耳る「松の木一家」という悪党の息子達で、トト子達の住む土地を狙うがチビ太に阻まれる。
余談だが『おそ松さん』の3.5話にてイケメンバージョンのおそ松がガンマンの格好をしていた。他、派生アプリ(たび松、へそウォ)に西部劇の衣装が登場した。
F6(エフシックス)
『おそ松さん』の幻の第1話「復活!おそ松くん」に登場した現代アニメ風イケメン六つ子。
その後も度々登場している。
通常は六人揃って同じパジャマだが、違うパジャマを着ているときの六人。リンク先参照。
六つ子に似た女性(?)たちのお話。リンク先参照。
『おそ松さん』の第3.5話の「童貞なヒーロー」に登場。リンク先参照。
ドラ松
正確には『おそ松さん ドラ松CD』シリーズで、「労働する六つ子」のシチュエーションで二人一組で職業体験するというもの。
担当キャスト
6人共通で演じている人のみ載せています。アニメなどではそれぞれの兄弟の声優が異なるので6人共通で演じている人以外は各兄弟のリンクを参照。
- CRおそ松くん CV:庄子裕衣
- 明治製菓チップチョップCM 演:MATSU(松本利夫)
イヤミを入れて1人七役である。「おそMATSUくん」というシャレである。
関連タグ
一般
おそ松くん おそ松さん おそ松くんの登場キャラクター 松野家
兄弟 一卵性双生児 多胎児 コピペ 松(非推奨) パーカー男子
六つ子の兄弟
松野おそ松 松野カラ松 松野チョロ松 松野一松 松野十四松 松野トド松
コンビ・トリオ・グループ
曖昧さ回避&表記揺れ
曖昧さ回避:六つ子
表記揺れ:六つ子(おそ松さん) 松野六兄弟 全松