概要
スマホゲーム『ゼンレスゾーンゼロ』に登場する主人公兄妹の相棒。ボンプと呼ばれる作中世界の小型ロボットの一個体で、白と黒の二色がベースのボディや、襟元にオレンジ色のスカーフを巻いている外見が特徴。
主人公の妹リンと兄アキラとともに、彼らが経営するレンタルビデオ店「Random Play」で生活している。かつて兄妹が恩師(ネタバレ注意)からH.D.Dシステムとともに受け継いだ。現在では兄妹が保護者となって活動を見守っている。
兄妹が「パエトーン」の名義で裏稼業のプロキシ業務をする際、二人のどちらかと感覚同期を行なう事でホロウ内での分身として動き回り、仕事を依頼あるいは協力するエージェントたちを適切なルートへ導く。案内だけでなく、撹乱用の発煙弾を投げ込むなど軽微な戦闘支援も可能としているほか、依頼の内容次第ではイアス単体でホロウを探索し、要救助者を連れ帰ってくる事も可能。「スカーフの喋るボンプ」によるダイレクトなサポートは「パエトーン」の大きな特徴の一つ。
イアスは01号という番号でも呼ばれている。店内には同じデザインの18号や06号といった他個体がいるが、彼らは判別のためスカーフに番号が振られており、イアスこと01号には「01」、18号には「18」、06号には「06」の番号が振られているのが分かる。彼らは旧式汎用モデルであるため、他のボンプと比べるとシンプルなフォルムや色合いをしている。
各個体
01号(イアス)
通常「イアス」を指す個体。スカーフに「01」の番号が振られているほか、よく見ると「01」の脇に小さく「EOUS」と名前が記載されているのが見て取れる。プロキシ業務を担当するハードワーク担当とあって、普段は店の2階の寝室にある充電スペースで充電されながら寝ている。
イアスにも自我があり、非同期中は自律行動する。エージェント達と会話することもあるようで、話を聞いたリナ曰く兄妹のことを慕っているそう。近所のボンプ達と友達になって遊びに行くこともあるらしい。
自律行動時のセリフは、他のボンプたちと同じく「ンナンナ」という鳴き声の暗号化された独自言語となっているものの、それを翻訳したセリフでは快活な男児を思わせるような明るく元気な性格であることがみてとれる。また、セリフにて一人称が「イアス」…つまり名前っ子であることが分かる。稀に「僕」の一人称も使う。
18号(トワちゃん)
スカーフに「18」の番号が振られている個体。普段は兄妹が経営するレンタルビデオ店のカウンターで店番をしており、ビデオ屋の販促担当を任せることもできる。販促時には「ンナンナ」と健気に手を振る18号の姿を見た潜在的顧客が、次々と足を止める様から「ンナンナ戦法」と評されている。
販促を任せる際のテキストでは18ちゃんやボンプ18の名義も用いられるほか、メインストーリー第3章間章中にて愛称が「トワちゃん」であることが明かされた。ビデオ屋常連かつ販促でもあるへディーからは18先輩とも呼び慕われている。読みはトワ先輩だろうか?
一人称は「僕」の僕っ子。性格はイアスと同じように快活なようで、販促を任せた際のテキストでは全力で仕事を頑張ろうとしている様子や、軽い敬語を使って話すことが分かる。店番中は頻繁にウトウトしているが、ギリギリの所で寝落ちせず踏みとどまっている(かわいい)。
06号(レム)
スカーフに「06」の番号が振られている個体。兄妹がプロキシ業務を行う裏部屋「工房」のドア番をしている。役割としては本当にドアを開けてくれるだけで、一応誰が来たか確認してから開けるのだが、その後は扉を開けっ放しにする。何なら誰が来たかの確認方法も目視確認で、自身は機械なのに方法がアナログ過ぎるなど結構ガバガバ。それ以外のときは座って待機している。
愛称は「レム」。メインストーリー第5章間章にてFairyのセリフからその名が明かされた。
イアスや18号と違ってセリフは一切無く、「ンナンナ」といった鳴き声も出さない。セリフが無いので一人称も不明。しかし反応が薄いとかいう訳ではなく、メインストーリー第5章にて巡回中の治安官が「工房」に立ち入ろうとした場面では、慌てふためいたり緊張して震えるなど激しくリアクションしていた。14日ぶりにログインすると発生する帰還ムービーでは、プレイヤーがリンの場合、リンの帰宅を全力で喜びながらアキラと一緒にビデオ通話する、という微笑ましい場面を見ることもできる。無口なだけで素は明るいのかもしれない。
06号もまた眠いのか、待機中は頻繁にウトウトしては寝落ちし、床に突っ伏す(かわいい)。
その他
ゲーム本編には登場しないが、公式イラストにおいて01号、06号、18号以外の個体が登場したことがある。
TGS2022初出展映像のサムネ画像には、スカーフに「02」の番号が振られた02号(推定)が登場。さらにその後公開された公式イラストでは、スカーフの番号から03号と04号と推定される個体と、名称不明個体が2匹登場している(どちらかは同イラスト中に登場していない18号の可能性もある)。
彼らがイラストだけの存在なのか、作中に未登場なだけで設定上存在するのかは不明。
そもそも01号、02号、03号、04号、06号、18号という番号の振られ方からして、05号、07号から17号、19号以降も存在していてもおかしくないが、それらに関する言及すら無かったりする。
余談
ステージ攻略中に行動不能となるような会話シーン中では、イアスが暇を持て余してダラダラするシーンが見れる。この間はイアスとパエトーンは感覚同期をしているため、パエトーン自らだらけているということになる。かわいい。
メインストーリー第5章間章にてFairyがビデオ屋従業員の地位を確定したいと言い出した際は、Fairyが筆頭助手、01号が助手一号、06号が助手二号、18号が助手三号という位置づけを提案した(兄妹のどちらかはその場外扱いを提案したが、最終的に01号の一個下の助手二号で確定した)。