概要
スマホゲーム『ゼンレスゾーンゼロ』に登場する小型ロボット。原語では「邦布」、英語版では「Bangboo」と表記される。
「ポンプ」でもなければ「ボンブ」でもない。
ウサギのぬいぐるみのような姿をした自律型の小型ロボットで、大きさは成人の膝丈を超える程度。着ぐるみのようなガワの中には機械が内蔵されており、改造によって様々な機能を搭載可能。充電式で朝から晩まで作業を続けられる程度にはバッテリーが持つ。
元は過去の偉人「虚狩り」の一人であったマルセルグループのCEO、ミス・サンブリンガーが発明した災害救助用ロボットで、ホロウ災害発生時には公開ネットワークから即座に災害情報を受信し、周囲の人々に災害情報の提供と避難誘導を実施する。元はこのような避難補佐が主な使命であったが、後に多用途ロボットへと発展し、以後もマルセルグループによって製造されている。
家庭用や建設支援、運搬作業用などとそれぞれが得意分野に応じた姿をしており、種類を示す名称が与えられている。用途は多岐にわたり、新エリー都では店番、工事のサポート、街の見回りなどの仕事をしている他、改造を施されて他の作業に従事する者も多い。
開発の背景もあってか、エーテルへの極めて高い適性を持ち、侵蝕をあまり恐れずに行動できる数少ない存在としてホロウ探索、内部での商売を本領としている。
あくまで「極めて高い適正」であって完全耐性ではないので、活性が高い場所に留まり続けるとボンプといえど侵食されてしまう。
体型は一切のくびれがない寸胴マスコットボディであり、比較的長めの腕も含めてウサギというよりはペンギンを思わせる。ただし、超短足な割に総じて足は速く、いっとう小柄なイアスでも各エージェントの小走り程度なら十分追随できるくらいの脚力はある。
さらに作中テキストによれば、バリエーションモデルのハヤスギボンプは17歩半で100km/hまで加速できる…らしい。
治安局やH.A.N.D.などの公的組織に仕えるボンプは、チンピラ程度なら制圧できる戦闘力の他、ホロウの地図データ「キャロット」やオペレーターとの感覚同期機能を搭載され、ホロウの案内役として彼らの任務に同行する。視覚・音声記録装置としての側面もあり、内容を確認する際は基本的に所有者権限による許可を必要とする。
市民権は持ち合わせておらず、持ち主がいなければ回収されスクラップにされたり、ホロウ内に置き去りにされた個体は遺失物扱いとして捜索が行われない、ボンプの連れ去りは誘拐ではなく「盗難」として検挙される、数え方も「〇人」ではなく「〇匹」など、法的には現実における飼育動物と同じ扱いをされる。
ただ無茶な改造を強要するとボイコットを起こしたり、自由意志は認められている。
個体ごとの性格も様々で、見た目に依らず過激な者、ボンプ同士で喧嘩をする者、ストレスが溜まったり、日々の仕事に疑問を感じて転職を考える者、裏切った主人に報復する者、などボンプの数だけボンプ生がある。
とはいえ、活動には何らかの手段での充電が必要、という部分で首根っこを掴まれており、この点を踏まえて人間に協力的、あるいは社会契約を結んでいる個体が殆ど。後述の野良ボンプなどは漏電個所から盗電して生計を立てていることもあるが。
主人を持たない野良のボンプもおり、故障した身元不明のボンプが事故に遭遇したり、あるいはトラブルの原因にならないよう、治安局も保護を志向している。
また、治安局公認の「ボンプ商会」に所属する者もおり、ホロウに住んで調査員やホロウレイダー相手に商売を営んでいる(ホロウ内でのみ運用できるギアコインという独自の通貨で取引可能)。ただ、ホロウ内部である程度侵食されたボンプとは正常な取引ができない(生命力での支払い、リスキーなアイテムの売買等)。
「ンナ!ンナ!」という暗号化された独自の言語を使っており、この不思議な鳴き声については「開発者の悪趣味」と噂されている。普及している翻訳機によるコミュニケーションが一般的だが、街中のボンプと会話するだけでも短い鳴き声に大量の情報が圧縮されている様子がよくわかる。
一部には人語を話せる個体もいるが、あまり人の言葉に慣れすぎると今度はボンプの言葉が分からなくなる弊害が生じる模様。中には、あらかじめ決められた言葉しか話せないようプログラムされたパターンもある。もちろん、その場合は他のボンプに通じない。
近頃は「ボンプバイバイ」なるウイルスが出回っているらしく、感染するとバッテリーが尽きるまで“バイバイ”し続けるという一見かわいらしいがなんともホラーチックな症状が現れるという。
ゲームにおいて
ゲーム的にはバトルの際に自動でバフや援護を行うNPCである。
基本的には課金不可の「変調・ボンプチャンネル」(ガチャ)かイベント報酬でのみ入手でき、パーティメンバーの属性や陣営に応じて相性が異なる。
変調に用いる「ボンプチケット」はマルセルグループによるメンテナンス・クリーニングサービスを受けられるというスペシャルなチケットで、ちらつかせるだけで文句も言わずに働いてくれる、との事。
主人公に従うペット/使い魔的ポジションだが、俗にいう”装備品”の扱いではなく、直接ダメージや状態異常を与えて戦う”4人目のメンバー"という趣が強い。
六分街のカスタムショップ「TURBO」が開放されると、ホロウへ同行させるボンプの強化が可能になる。
主なボンプ
- イアス
ビデオ店「Random Play」で働くボンプ。
プロキシ業務をこなす01号、スタッフ室の見張り役06号、店番の18号、イラストだけでの登場だが03号と04号、名称不明個体1匹の、最低でも合わせて6匹いる。イアスは01号の愛称らしく、種類を示す名称かどうかは不明。
イアスは他のボンプよりも一回り小さく、耳を含めた全長が普通のボンプの頭上までしか無い。
詳細はパエトーンを参照。
- アミリオン
何でも屋「邪兎屋」で働くボンプ。アミリオンは固有名で、ニコの夢と野望が込められている。種類の名称は不明。
邪兎屋の名が新エリー都を席巻する以前から(今も特に席巻していないが)パシリとしてニコに付き従ってきたとされる。邪兎屋での地位はビリーの次。
専属ボンプとして普段のホロウ探索や戦闘を手伝っており、平時は友達と遊んだり、お使い等の雑用をしている。メンバー全員の連絡先が登録されており、お願いすればニコ達に電話してもらえる。
少し子供っぽいところがあるが、些細なことでディニー(お金)を要求したり、自然な流れで雑用を押し付けたりと主人に似て狡猾。
ニコが言語プラグインのメンテ費用をケチっているらしく、ボンプ語の翻訳部分がカタコトで、断片的な単語で話すようになっている。
激レアと言われるゴールドボンプを見つけるのが夢。
戦闘時は機関銃「携帯型機関銃・債務クライシス」を速攻で組み立てて敵を攻撃してくれる。弾薬はニコがどこからか手に入れた安物で、ダメージこそ多くは無いものの、攻撃時間が長く敵の気をよく引いてくれている。その間に背後から攻撃できたり、ボス戦時では取り巻きを相手にしてくれたりと影の立役者。
- ゴアンゼン
建設会社「白祇重工」で働くボンプ。
ゴアンゼンは監督的なポジションにいるボンプの固有名で、恐らくクレタの従者。真面目な性格の働き者で、アンドーの事もアニキと読んでいる。古参社員の一匹でもある。
種類としては現場ボンプ、工事ボンプ等と呼ばれ、普段の工事や事務の手伝いをしているが、最近は雇いすぎ(少なくとも100匹以上居る⇒参照)で自前の充電場所に空きがないのが悩みらしい。
戦闘では小型のドリル付き重機を操縦して駆け回る。
- バトラー
使用人派遣「ヴィクトリア家政」の専属ボンプ。
バトラーは執事長ボンプの固有名で、他メンバーにも劣らないおもてなしの達人。スイーツ作りにも特別秀でている。
パーティーの準備や事務処理といった大任を担っており、彼の指揮のもと、ヒゲのない執事ボンプ達が勤務している様子も確認できる。
性格は、ライカンに似て大変礼儀正しく、執事の鑑。あるトラブルに巻き込まれて救助された際には礼を言うのはもちろん、一連の出来事をライカンに報告する丁寧さを見せる。個性派揃いのボンプの中では、かなり珍しい性格である。
余談だが、紹介Shorts動画では後ろでライカンやカリンが激闘を繰り広げる中、パンケーキを作っている。
このパンケーキは、完成すると操作中のエージェントの元へ届けられ、強化特殊攻撃に必要なエネルギーを回復してくれる。
ボンプとの連携攻撃では、フライパンとパンケーキを投げて攻撃に加わる。
- ドリシラ、アナステラ
ヴィクトリア家政のリナが扱う、呪いの人形じみた2体のボンプ。他のボンプよりも一回り小さい。
どちらもカタコトだが人語を喋れる。金髪ぱっつんボブのドリシラは口が悪くお喋りで、茶髪おさげのアナステラは幼く無邪気。
戦闘時には飛び回っての噛みつきや電撃で攻撃する。
- ツェイ巡査
治安局「特務捜査班」に所属するボンプ。
数いる治安ボンプの中でも百戦錬磨のベテラン。戦闘では警察犬風の牙口パーツを取り付けて「臨時治安犬」となり、悪党を厳格・勇猛に制圧する。
- 真紅のモックス
運び屋「カリュドーンの子」に所属するボンプ。
レザージャケットにまんま猪な鼻や耳が特徴的。戦闘では専用のモノホイール「ヘッジホッグ・ホイール」に跨って突撃をかます。
他のボンプ達と違い郊外に属しているため燃料で稼働している。
市民ボンプ
※記述の増加次第では、ゼンレスゾーンゼロのNPC一覧も検討。
- コウニュウ、アンナイ、オツリ
雑貨屋「141」(ワンフォーワン)で働くボンプ三人組。
店は品揃えが評価されているが、彼らに関しては「やかましい」と不評。劇中でも客として訪れた主人公の眼前で、改装中の対応を貫くか否かで口論していた。
それでも勤続5年目を迎えている働き者たちで、日中でも深夜でも早朝でも熱心に店番をしており、近隣住民の信頼も厚い。乱暴な客に耳を掴まれ持ち上げられた苦い思い出もあり「屈辱」と根に持っている模様。これとは別の件と思われるが、青衣の実戦紹介PVではコウニュウがチンピラに耳を掴まれてカツアゲされている。
店にある軽トラは足の短い彼らでも運転できるようになっている。
- 1ディニーボンプ
自分の可愛さを利用してなでなでを誘い、撫で料として1ディニーを頂戴するアコギな商売のオマネキボンプ。
しかし交流を深めていけば、なんと無料で"なでなで"できるようになる。撫でられている様子はめちゃかわいいので必見の価値あり。
- 『ボンプは知っている!』司会者
教育番組『ボンプは知っている!』の司会者のボンプ。
流暢な人語で出演者とも会話出来るが、不都合なコメントは無視する等、悪い意味でも業界人。現場で尽きないハプニングを毎度強引なフォローで乗り切っているそうだが、大半の視聴者からはそれすらヤラセではないかと思われているらしい。
ゲストの子供に「ボンプはホロウでの非常食になるか?」と質問された際には、恐怖してスタジオから逃げ出している(これもヤラセかもしれないが)。
- ノス、カミ、カミノス
サブクエスト『巻き戻し探偵』および『1つの疑獄、2本の動画、居合わせた3人』に登場するボンプ(たち)。
その顛末はネタバレのため省略するが、プロキシたちの情緒を破壊したことは確か。
- ミスターZ
フリーの情報屋を営んでいるボンプ。
高い知性と流暢な人語を持ち、Ver1.2の予告番組では司会を勤めた。同番組内ではウェスタンな格好と鼻メガネを身に着けている。
Ver1.3の予告番組にも登場し、後述のニャーゴちゃんとともに司会を勤めた。こちらでは対ホロウ6課風のスーツにアンダーリムのメガネを身に着けた姿をしている。
両番組とも、番組内に登場するキャラや演出はゲーム本編と一切関係ないことが注記されているため、本編中には現状登場していない。
- ニャーゴちゃん
フリーの情報屋を営んでいる、白黒の猫耳が特徴的なボンプ。
高い知性と流暢な人語を持ち、Ver1.3予告番組ではミスターZとともに司会を勤めた。
マイペースな性格でありダウナーな喋り方をするものの、情報屋としての能力は高く、ミスターZを何度も出し抜いている。また、何故か麻雀の話題を何度も持ち出そうとする。
ミスターZと同じく、本編中には現状登場していない。
その他ボンプ
- ゴールドボンプ
ホロウの中にのみ存在するとても希少なボンプ。大量のギアコインを持っていると噂される。
捕まえて一攫千金を夢見るホロウレイダーが多いが、目撃情報が少なく逃げ足も早い為、捕獲に至った例は存在しない。
- プラチナボンプ
ゴールドよりもさらに希少なボンプ。大量のディニーを持っていると噂される。
両者の仲は良くなく、出会うと張り合いが始まる。
余談
作品を代表するマスコットとしての側面もあり、「にじさんじ」とのコラボ配信企画「にじゼンゼロ」では、告知動画でコラボライバー14名を模したボンプが登場した。
このように見た目のカスタマイズ性が非常に高く、二次創作では早々に他キャラを模したボンプが描かれたりもしている。
また、ステージ攻略中に行動不能となるような会話シーン中では、イアスが暇を持て余してダラダラするシーンが見れる。ちなみに、この間はイアスとパエトーンは感覚同期をしているため、パエトーン自らだらけているということになる。かわいい。
関連イラスト
関連動画
アミリオン紹介shorts動画
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関連外部リンク
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