十分な報酬を約束する限り、何でも邪兎屋にお任せあれ!
概要
ストリート育ちのニコ・デマラが新エリー都で立ち上げた、構成員数名の貧小人材派遣会社。
実質的に何でも屋といって良いが、メンバー全員が強いエーテル適応体質である事を活かし、非正規の手段でホロウに出入りする“ホロウレイダー”のチームとして「ホロウ災害」に関わる依頼の解決を主な業務にしている。
様々な理由で表立った手段に頼れない手合いからは特に重宝され、それなりに名が通っている模様。
レイダーの中ではトップクラスの実力者揃いだが、その優秀なメンバーが集まったのも単に社長のニコの人望の厚さゆえと言えよう。
だが、無駄に派手な活動を好むニコの性分もあってか、仕事の成果に関しては空回りが多く振れ幅も大きく、インターノットでは悪評が過半数。つぎこむ経費も嵩んでいる為、社の経営は赤字状態がデフォルト。
ホロウレイダーの相棒とも言える“プロキシ”の主人公兄妹とは気心の知れた間柄で、従業員たちもプライベートでは懇意にしているが、ビジネスに関してはニコがしばしば料金を値切ったり支払いが遅れたりで、事実上の借金を抱えがち。
偶に美味い収入源を見つけて潤う事もあるが、それで調子に乗った結果様々な事にディニーが消えてゆき、結局はカツカツした生活に戻ってしまうことを繰り返している。
本来の商号は「Gentle House(優しい家)」だが、金銭至上主義を掲げて公権力もギャングも出し抜く、ニコ主導の大胆不敵で狡猾なやり口から、いつしか「邪兎屋」と揶揄されるようになり、それが内外に定着した。
プロキシやホロウレイダーを「狼と狐」、当局を「虎」に喩える作中では、小さくも台風の目のような存在と言えるだろう。
メンバー
- ニコ・デマラ(社長)
- アンビー・デマラ(従業員一号)
- ビリー・キッド(従業員二号)
- 猫宮又奈(従業員三号)
- ボンプ・アミリオン
余談
- 原語版では「狡兎屋」表記で、“狡兎”は狡賢くすばしこいウサギのこと。発音的にも「ジャト」に近く、「Gentle(ジェントル)」のもじりとして小気味よい(日本版ではより直感的に伝わる「邪兎屋」表記になっていると思われる)。
- ゼンゼロの顔ともいえるチームだからか、本作はエージェント画面の背景色が陣営ごとに統一されている中、彼女らのみ個々人のイメージカラーで分かれている。
- 創始者のニコ以外は皆別の場所から流れついて集まった経緯を持ち(アンビー:現在不明(オボルス小隊が有力)、ビリー:カリュドーンの子、猫又:赤牙組)、本作のテーマの一つたる混沌を良い意味で表している。
- 初期配布のアンビー、ビリー、ニコの所持武器やゲーム内での役割は、どことなく同社の同ジャンル過去作である崩壊3rdの3人娘と類似点がある(双銃、雷属性の刀、敵の吸引を行える支援攻撃)