※注意
このキャラクターは、その所業故にアンチが非常に多く、時折過剰なキャラヘイト表現や、「似たような人物」など本来の記事内容の趣旨からズレた書き込みが行われる事があり、それが原因となって編集合戦へと発展する事も多々あります。
原則中立性のある記事を保つ為、そして無益な編集合戦及び、演者への風評被害を防ぐ為にも、そういった悪意を含んだ書き込みは極力控えるよう、お願い致します。
概要
名前 | ちゅーたん |
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楽曲 | 同担☆拒否、推し★ごと、可愛くてごめん 、すきっちゅーの!、 可愛くなれたらいいのに、メイド☆至上主義、ディア♡マイフレンド |
CV | 早見沙織 |
誕生日 | 5月13日 |
血液型 | B型 |
身長 | 163㎝ |
特徴 | 黒髪のハーフツインと黒調のゴシックファッション(俗にいう地雷系ファッション)の私服 |
推し | 柴崎愛蔵 |
性格
男性アイドルユニットLIP×LIPに多大なる愛情をもって推し活をしている少女。その入れ込み様はLIP×LIPがデビューし始めたころからファンレターを送り続け、ライブや握手会にも通いつめ、自分の送るフラワースタンドが他のものよりも目立つようにより豪華なものにするようこだわるほど。特に柴崎愛蔵への想いはすさまじく、彼と結婚するに相応しい女性になることを目指している。
なお、ファンとしてのスタンスは同担拒否であり、自分以外のジュリエッタ(LIP×LIPのファンの呼称、いわゆるファンネーム)はライバルだと思って敵視している。
推し活の資金を稼ぐためにメイド喫茶で働いているが、そこではあらゆる客の名前や好み、来店した回数などを正確に把握し完璧な接客をこなす敏腕メイドであり、客からの満足度も非常に高い。店内での売り上げ実績で圧倒的首位を取り続けている。
しかし一方で他のメイドや社員への態度は不愛想であり、職場での人間関係は浮いてしまっている。特にメイドたちからはそのぶりっ子的な性格から反感を買っており、業務中に嫌がらせを受けることもしばしばある。
だが、そのような悪意すらも持ち前の機転を利かせてより一層客からの支持を集めるための引き立て役として利用してしまうため、彼女は常に店のNo.1メイドとして君臨し続けているのである。
またSNSでの配信も行っており、少しでもLIP×LIPを応援するための費用に充てようと健気に活動している。
総じて、裏表のあるキツい性格ではあるものの推しへの愛は本物であり、推しを想うために日々を頑張る一途な少女である。
※これより先はTVアニメ『ヒロインたるもの!〜嫌われヒロインと内緒のお仕事〜』におけるネタバレが含まれております。
アニメでの登場(ネタバレ注意)
その正体は『ヒロインたるもの!』に登場する中村千鶴のもう一つの顔であり、作中で涼海ひよりとLIP×LIPの写真を拡散してスキャンダル事件を引き起こした犯人であった。
勇次郎の思惑によって盗撮の犯人だと露呈した後は、それまでの大人しくも思いやりのある性格から一転、激しく攻撃的な姿をあらわにしていた。
しかし取っ組み合いの喧嘩の末にひよりを殴って気絶させてしまった際は(PVでは泣きながら)樹里と保健室へとひよりを運んでいる。その後ひよりが目覚めるまでずっと側でひよりの容体を見届け続けた。
その時にひよりは側に置いていた千鶴のバッグからある一冊のノートが目に移り、千鶴の隠していた本当の気持ち、そして盗撮の動機を知ることになる。
黒髪はウィッグであり、学校やプライベートでは中村千鶴として、仕事の際とLIP×LIPのライブイベントの際にはちゅーたんとしての顔を使い分けて生活している。
・動機について
LIP×LIP、柴崎愛蔵のガチ恋のファンであった彼女は、ファンとして彼らへ干渉したくないという思いから接触を避けていた。しかし田舎から上京してきたひよりはアイドルに関する知識が全くなく、異性との距離感に無頓着であった為、LIP×LIPの二人との関わりに対する危機管理が疎かになっていた。それ故に千鶴は嫉妬の感情を溜めていき、募り募って爆発したことが事件につながっている。
その後
ひよりとの一件以降も、以前千鶴はひよりと樹里とは距離を置いていた。ひよりに対する嫌悪感よりも、ひよりに指摘されたことで自らがLIP×LIPとひよりにしてしまったことの非道さと重大さを自覚し、罪悪感と責任感に苛まれたが故であった。以前のように昼食を三人で食べることはなく、校舎裏の階段の踊り場で隠れるように食べ、千鶴を探していた樹里が隣に座りこみ自らの体験を語った上で復縁を勧められるものの、自分にはその資格がないと心を閉ざしてしまう。そして、迷惑をかけたけじめとしてLIP×LIPのファンをやめることを告げてその場を去ってしまう。
LIP×LIPのカウントダウンライブの参加も諦めていたが、ひよりが自分がマネージャー見習いであることを告白し、熱い説得をしたことによって参加。会場では涙を流す彼女が見られた。
その後はジュリエッタであることを隠さずに、より一層の推し活を励むようになったのだ。
MVでの登場
推し★ごと
アニメ放送開始前に公開されたMV。"推しごと"のために"お仕事"に励むちゅーたんの姿が描かれている。MVには、LIP×LIPのライブのチケットや、アニメ内で事務所に送っていたのと同じファンレターが登場している。
可愛くてごめん
2022年11月18日に公開されたMV。Chu!可愛くてごめんというフレーズが印象的な楽曲で、TikTokでも人気を集めている。
MVでは樹里やアニメで対立したひよりが登場しているが、最後のシーンではちゅーたんとしての姿で二人と共に笑顔を見せている。
超絶かわいい
成海萌奈を主役としたMVにて、「かわいい子」という想像で出てきた多くの女の子たちと共に萌奈のイメージという形で登場している。
姿の使い分けについて
これまでHoneyWorksキャラクターの過去の姿がグッズ化などされたり、小説などで登場したりなどする際は、そのキャラクターの姿の一つ、もしくは過去の姿などという形で取り扱われるのがお約束だったが、千鶴/ちゅーたんの場合は楽曲によってキャラクター名を変えている(例えば東京サニーパーティーの場合は『中村千鶴(CV:早見沙織)』、可愛くてごめんなどの場合は『ちゅーたん(CV:早見沙織)』として扱われるという、明らかに差別化が図られている)というこれまでにない形になっている。
また、『ねぇ、好きって痛いよ。』に付属しているデフォルメアクリルスタンドでは、千鶴とちゅーたんが一形態としてではなく別々に商品として登場しているなど、あたかも両者が別キャラクターであるかのように扱われていたりする(もっとも、キャラクター設定としては同一人物だがグッズなどでは別人扱いになるキャラクターは他にも多く存在するため、千鶴/ちゅーたんに限った話ではないが)。
CMジュリエッタの降臨
2023年5月、食品会社の伊藤ハムがちゅーたんを起用したCMを投下した。(当時の動画自体は既に非公開にされてしまっているが後に15秒版に加えて30秒版が公式から再度投稿されている)
すきっちゅーの!
2023年9月1日、ちゅーたんにスポットを当てた楽曲、『すきっちゅーの!』が公開された。
曲の内容としては、自分の容姿や推し活に対して批判するアンチを気丈に撥ね退けながらLIP×LIPに対する愛を貫くちゅーたんらしい逞しさが描かれている。「相手を批判する事よりも好きなものに全力になることの方が良い」、というちゅーたんの考え方が存分に表現されており、リズミカルな愛情表現やアンチへの煽りが癖になる一曲である。
その中で、ちゅーたんこと中村千鶴の過去を示唆する描写が数カットほど登場している。が、それは想像を遥かに超えた衝撃的なものだった。
以降の情報は公式MV内で公開されている断片的なものであり、ノベライズ、コミカライズ等による設定の補足がなされるまでは憶測によるものとなります。内容が非常にデリケートかつ賛否両論であるため、書き手や読み手によって解釈が大幅に分かれる可能性が予想されます。記事の編集には十分注意してください。
MVで公開されたちゅーたんの過去らしきカットは以下のとおりである。
- 『恰幅が良く無精髭を生やした中年の男性に詰め寄られて戸惑っている私服姿の千鶴』
- 『その男性に後ろから両肩に手を回されて嫌がっている表情をしている千鶴』
- 『その様子を遠巻きに見て噂話をする私服姿の同年代の女子』
- 『以上の経緯で孤立する千鶴』
- 『セーラー服を中途半端にはだけさせ、大粒の涙を流しながら路地裏を走る千鶴』
- 『家に帰ったのち、泣きじゃくりながら雑誌を片手にメイクの練習をする千鶴』
以上を踏まえた上で今までの中村千鶴ことちゅーたんの言動を振り返ってみると、『可愛くてごめん』の歌詞にある『自分の味方は自分でありたい』という記述は、かつて孤立した辛い経験からくる人間不信の表れだという可能性も考えられる。
10年以上続く告白実行委員会のストーリーの中では、「自分らしく生きること」の大切さが初期のころから強く主張されている。特に過去に孤立した経験を持つ高見沢アリサや三浦加恋等のキャラは、周囲に合わせようと無理に自分を抑え込んで心をすり減らしていく中で、「自分らしく生きること」を人から教わって成長しており、そのメッセージ性が強く読み取れる。
千鶴もまた同様に「周囲からあざといと思われるような服装や髪型でも、自分がそうしたいのならばそうする」「好きなものを好きだと前面に押し出して主張する」という答えにたどり着いている。
また孤立やアンチ等の『敵』に対して報復することもなく、自分の人生を生き抜いていく様は上記のアリサや加恋や涼海ひよりと似たような考えを持っているともいえるだろう。
ちゅーたんを主人公にしたコミカライズ作品「可愛くてごめん」が現在配信中である。この作品ではちゅーたん目線でストーリーが進んでおり、彼女から見たLIP×LIPなどが掲載されている。そのため、彼女の気持ち思考がわかりやすい作品になっている。
さきほどのMVに登場した千鶴の過去に関する詳細はそこで公開される可能性が高い。
余談
HoneyWorks御三家の一人・ヤマコ氏は、「可愛くてごめん」一億回再生記念の初期設定画の公開にて、
「ちゅーたんのデザインに関して、千鶴の原型をもっと活かすかどうかshitoと話し合いましたが、メイクや表情で女の子ってこんなに変わるんだよ、という表現をするためにもがらりとイメージを変えることにしました。」
「ちゅーたんの初登場で千鶴だと気づかれないようにしたい…というメンバーサイドの目標があったので、実際アニメ「ヒロインたるもの!」の放送でびっくりされてる方が多くて、その反応が嬉しかったです笑」
「コンタクトやメイクで目はぱっちりとしていますが、目の色は千鶴とちゅーたんは同じです。ちゅーたんの配色を決めると同時に千鶴の配色も決めた気がします。」
「赤っぽい目は寂しがりなウサギをイメージしていたので、そこからウサギモチーフのアイテムを身に着けさせることにしました。」
「何かポイントとなるモチーフがあるとキャラ立ちさせやすいと思い。」
「千鶴の身長を設定する時に、個人的にLIP×LIPの身長(現時点)と同じかもう少し高いくらいにしたいという気持ちがありました。推しの身長を超えるかもしれないけどそれでもさらに厚底履いてスタイル良く自分が一番可愛いと思える格好でいる気持ちがあるのが良いなと思いました。」
「表情や目の大きさも、千鶴のクールさがまだ残っている状態です。初期イメージは黒多めで少しゴシックファッション寄りの衣装でした。」
「ちょっとメンバーがイメージしていた方向性と違ったようで、shitoにヘルプを出しつつイメージの擦り合わせをして現在のデザインになりました。」
このように語っている。
勇次郎役の内山昂輝氏は、千鶴/ちゅーたんが愛蔵推しであったことに驚きを隠せなかったとのこと。
劇中では正体を明かした後には今までの優しさをかなぐり捨て、ひよりに対する憎しみをぶつけていた千鶴だが、恋心を抱いた愛蔵への恩義を果たすことを一族の悲願とし、その実現のためにメイドとしての活動やグッズの収集など人生を掛けて邁進してきた千鶴は、奇しくも「海堂飛鳥へ片思いし、王子様と言える彼の隣に立とうとする」という夢を目指していたひよりと同じ夢を持っていたと言える。実際ひよりは歓喜、千鶴は狂喜といった雰囲気ではあったが、飛鳥や愛蔵に初めて会った二人はいずれも心から喜びを露わにしていた(そして奇しくも飛鳥と愛蔵はライバル的な関係である)。
そういう意味でもひよりと千鶴は、ある地点で同じ傾向を持った人物であると言える。
一方で、後述するすきっちゅーの!や漫画版可愛くてごめんでの描写、そして後者に登場するひよりのifキャラクター、小竹紬の描写から、ある一つの考察ができる。
それは『ありのままの姿』であるか否か。
紬はしっちゃかめっちゃかにやらかすドジっ子だが、にもかかわらず皆から愛されている。それは本人がありのままの姿だからである。これはひよりも同じ。
しかしちゅーたんは違う。あくまでちゅーたんというのは千鶴のメイクしたときの姿であり、ありのままの姿ではない偽りの姿でしかない。
まさにこの点が明暗を分けたと言える。
そもそも千鶴がちゅーたんになるきっかけになったのが『自分は決してありのままの姿で生きることはできない』と思い知らされたことであり、千鶴はその時、ありのままの姿でいることを諦めたのだ。
そして千鶴は、ありのままになれずちゅーたんという紛い物になった……という想像もできるかもしれない。
それから数年後、千鶴は今度こそ得たいものを確実に得ようと、柴崎愛蔵に手を出す。しかしこの野望も失敗。それも、自分のあり得たかもしれない生き写しのような女の子であるひよりに挫折させられるのである。
愛蔵とひよりに出会った瞬間から、千鶴の中で何かが壊れてしまったのかもしれない……。
総括するなら、ひよりと千鶴の関係性は、某天空の城を目的は違えど追い求めた二人の男に近いともいえるだろう。無論、それら以外にもこの二人に近しいキャラクターは多数存在するが。
なお余談だが、ひよりと千鶴の戦闘スタイルは真逆であり、ひよりは「陸上部で培ったスピードによる高速移動が得意」、千鶴は「馬鹿力による圧倒的なパワーで足を止めた肉弾戦が得意」と、真逆なものに仕上がっており、また、お互いの戦闘スタイルがそれぞれ終盤の11話と12話で活かされているのもポイントとなっている。