概要
HoneyWorksシリーズの登場人物・中村千鶴の過去の姿。
アニメ版のヒロインたるもの!では、千鶴の戦友である涼海ひよりや服部樹里が過去に何やら壮絶な過去があったことが示唆されていたが、千鶴にはそういった描写がなかったため、ファン・視聴者の間では「三浦加恋と同様に悪に堕ちる前のアーリースタイルの姿が設定されているのでは?」と考察されていた。
そしてついに、2023年9月に公式YouTubeチャンネルにて公開されたMV「すきっちゅーの!」のにて、彼女のアーリースタイルが初披露されたのである。
元々中村千鶴/ちゅーたんというキャラクター自体が同時期に人気が急上昇していたというのもあって、HoneyWorksファンのなかで大いに話題となった。
ちなみに、アーリースタイルとは英語で「以前の姿」「前の姿」という意味を指す言葉の総称のことである。
容姿
まだ詳しくはわかっていないものの、その姿は現在の千鶴とは大きく異なっている事が判明している。
まず、現在判明していることとして、可愛くなれたらいいのにでのかつての彼女はおさげの髪形をしていたことが分かっている。
そして、性格も現在の千鶴とはまったく違っていたようで、可愛くなれたらいいのにでは、「断れない性格で嫌なことも口に出せない」人物だったことが示唆されている。
一方、ディア♡マイフレンドでの彼女は(後述する衝撃の事実のせいで)某波動に目覚めてしまったのか、大人しさこそ変わらないものの冷淡でクラスメイトの男子からの声をあっさりと無視して雑にあしらうなど、とにかく冷たい性格へと変わっている。さらには髪型も現在の千鶴と可愛くなれたらいいのにでの過去の自分の髪型を合わせたようなものを使用しているようだ。
しかし、(身も蓋もない言い方ではあるが)現時点ではめぼしい情報がこれだけしかなく、「だがその他一切のことはわかりません!」としか言えない状態であり、今後の情報解禁が待たれている。おそらく、島陰涙亜さんが現在作成を進めているコミック版 可愛くてごめんで詳細が明かされるだろう。
関連タグ
ベリアルアーリースタイル・おそらく元ネタだと思われる。
ティガダーク、アンファンス・立ち位置としてはこれらに近いか。
明かされる衝撃の事実
この先はネタバレを含みます。
2023年9月1日公開された、千鶴/ちゅーたんにスポットを当てた楽曲、『すきっちゅーの!』。
曲の内容としては、自分の容姿や推し活に対して批判するアンチを気丈に撥ね退けながらLIP×LIPに対する愛を貫くちゅーたんらしい逞しさが描かれている。「相手を批判する事よりも好きなものに全力になることの方が良い」、というちゅーたんの考え方が存分に表現されており、リズミカルな愛情表現やアンチへの煽りが癖になる一曲である。
そこでは、ちゅーたんこと中村千鶴の過去を示唆する描写が数カットほど登場している。
が、それは想像を遥かに超えた衝撃的なものだった。
以降の情報は公式MV内で公開されている断片的なものであり、ノベライズ、コミカライズ等による設定の補足がなされるまでは憶測によるものとなります。内容が非常にデリケートかつ賛否両論であるため、書き手や読み手によって解釈が大幅に分かれる可能性が予想されます。記事の編集には十分注意してください。
MVで公開されたちゅーたんの過去らしきカットは以下のとおりである。
- 『恰幅が良く無精髭を生やした中年の男性に詰め寄られて戸惑っている私服姿の千鶴』
- 『その男性に後ろから両肩に手を回されて嫌がっている表情をしている千鶴』
- 『その様子を遠巻きに見て噂話をする私服姿の同年代の女子』
- 『以上の経緯で孤立する千鶴』
- 『セーラー服を中途半端にはだけさせ、大粒の涙を流しながら路地裏を走る千鶴』
- 『家に帰ったのち、泣きじゃくりながら雑誌を片手にメイクの練習をする千鶴』
そう、この中村千鶴/ちゅーたん、すごい大爆発を受けてもなぜか生きてたこの人や絶叫で有名なこの人ですら絶句してしまうほどの恐ろしい過去を持っていたのだ。
また、可愛くなれたらいいのにでも人物像が明らかになっており、どうやら過去の千鶴は現在と違い「大人のいいなり」でもあったそうで、劇中では(どこぞの宇宙悪魔のごとく)こき使われていたそうである。
過去の千鶴はこれが原因で人間を「ゴミ同然の弱い生き物」と軽蔑するようになり、「人間が嫌いだった」と語っている。
が、無論そんなことを言えばろくな事にならないことなど本人も理解していたようで「ストーリーで本音と愚痴書いて」怒りをぶつけていた。
そんなとき、千鶴はとある出会いを迎える。
街中で会った年上男性の渡した名刺にあった「プロダクション」(もうこの時点で胡散臭いが)というのを見て、千鶴はファッション誌かモデルか何かの仕事を担当することになった(このあたりはひよりと対極とも言える)。
しかし、某テスト0点男並みに運が悪いのか、千鶴はここでも「見せかけばかりの友達」と険悪となってしまっていた(険悪というよりはどちらかというといじめられているようにも見えてしまうという声もある)。
ちなみにだが、その友達二人の姿はなぜかひよりや樹里と酷似している。
これらの点から考えると、恐らく現在の千鶴はまだこの考えを持ち合わせており基本的に愛蔵と勇次郎以外の誰も信用しておらず全人類を軽蔑していること、そしてその中にひよりと樹里も含んでいる可能性もある(いくらなんでもあり得ないだろと思われるかもしれないが、実際に千鶴はアニメでひよりとの仲を険悪にしており、そこから考察すると二人との仲も「その気になればいつでも切り捨てられる」程度にしか見ていないとも考えられてしまう)。
その後暗闇の部屋の中で一人うずくまった千鶴が小さなカミソリを手を震わせながら握りしめるも、涙を流しながら手から落としてしまうという謎の描写が出る。
一体千鶴は何をしようとしていたのか不明だったが、ファンたちからは「最悪の行動をとろうとしていたのではないか?(リンク先閲覧注意!!)と考察されている。
……もうこれだけで彼女が想像も難しいほどの生き地獄を味わっていたことがわかるだろう。
端的に言えば、『可愛さ』にまつわる自分のコンプレックスを1300年も引きずり続けている節があり、それにより悲観的で頑なな性分になってしまっている様子。
これらの点から、少なくとも『この世界の楽しみ方』の時代には既に上記の甚大な被害を受けていた事が分かり、(『ヒロインたるもの!』に至るまで)あの高見沢アリサや三浦加恋が「HoneyWorksでいじめられていた二人の人物」と言われていたのも、HoneyWorksの時系列からすれば千鶴が周囲からいじめられていたと判明したのがごくごく最近であった為である事が示唆されている。
しかもその闇堕ちの経緯はどちらかというととある仮面の戦士に近く、アリサや加恋と違って直接やらかした訳ではない事から、家族以外のひよりや樹里を含めた人物達、引いては家族でさえもその詳細を把握出来ていない可能性もある。
となれば、愛蔵と勇次郎に干渉されていない正史における千鶴はこれらの壮絶な過去によるトラウマなどで何かしらのストレス障害を患っている、もしくは最悪の道を歩んでいた可能性が考えられる(事実、あの描写からは愛蔵の姿を目に焼き付ける前に心を完全に抉られていたとしても不思議では無い状況だった)。
実際、過去にいじめられていた過去を持っている生意気ハニーや運命を変えたとある乙女はいずれも本来の時間軸で周囲からいじめられ心に深い傷を負い心をボロボロにされた哀れな者達であり、また、とある未完成ナイトは本来の時間軸で周囲からその外見を揶揄され孤立し、追い詰められる直前でとある存在に救出されている。
このようなえげつない過去により、千鶴は自分を助けてくれた恩人ともいえる愛蔵に近づく者達を許す事が出来なかったらしく(とはいえ、ひよりに関してはそれ自体を忌々しく思いつつも、干渉したのはひよりをかつての自分と重ねていた事が一番の理由とも考えられる。樹里に関しても、自分と同じく年上の相手に樹里が自分のような目に合わされてしまったら……という場合の方を気にしていたともとれる)、それに突き動かされる形で今のちゅーたんという性格、そして「同担☆拒否」という道に進んだとも思われる。
遂に明かされた千鶴の過去の実態により、千鶴がアニメでスキャンダルを起こし多数の被害を出してまでひよりと戦ったのは上記の過去が原因で『尊い犠牲があるのは当然』と割りきっていたからかもしれない。
だが、その結果が『愛蔵のための推し活』というのはよりタチが悪いと言える。
真の関連タグ
ウルトラマンアグル、暁山瑞希・ポジション的に近いと思われる人物二人。彼らもまたそれぞれにとって衝撃の形で周囲から自分の全てを否定され、意気消沈し苦しむ目に遭ってしまった繋がり。しかし、どちらも千鶴/ちゅーたんと同じく自分らしい力や大切な仲間を手に入れたことで覚醒し、現在に至るという点でも共通点がある(また、アグルの場合は主人公と戦ったことがあったり、瑞希の場合は誰からなんと言われようと自分の趣味趣向を貫き通したりとそれぞれ繋がりが多かったりする)。