『愛から生まれた一冊の本には まだ書かれていない“恋”という一文字』
概要
高見沢アリサの中学校時代の同級生。
リボンをつけた茶髪のポニーテールが特徴の美少女。
ハートの主張
一人でいることが多く、ある時にアリサと知り合い、名前で呼び合うほど親しくなっていった。
そんな中、クラスの女子からその目立つ容姿から「ブリっ子」認定をされ、いじめを受けるがアリサに庇われる。
その後、アリサにもう一度友達になろうと言われるが、誰も信じられない状態になっていたためアリサを拒絶し、彼女がいじめを受けていても見て見ぬふりをした。
このため、彼女はなんと告白予行練習シリーズの中でも視聴者からかなり賛否両論ある人物という認識をされている。
とはいえ加恋も決してアリサを見捨てたかったわけではなく、アリサのように庇える可能性があったのかもしれないが、下手に手を出してしまえば今度は自分が再びいじめの対象として狙われてしまう可能性があり、自分の安全とアリサの安全の二つを天秤にかけた結果、あの場で見捨てざるを得なかったのだと思われる。
元を正せば愚かな人間によって苦しめられた存在であり、HoneyWorksシリーズ恒例である勧善懲悪のパターンには当てはまらない人間。作中のアリサ自身も加恋と周囲への対応のことに苦悩している描写が見られ、視聴者にとっても印象深い存在である。
その後は物語からフェードアウトしたため、彼女のその後がどういったものかは不明であった。
しかし…
乙女どもよ。
なんとみすず高校入学後、目立たぬよう髪を下ろしスカートを長くして地味な高校生活を送りつつ、心の闇を大きくしていったことが判明した。
ハートの主張とは違い、友達もできたようだが、どうやらその友達からもよく思われていなかったらしく、小説版ではその友達がけしかけたと思われる男子に襲われるなど、本作でも不遇な目にあっているのは変わらないようである。
そんな中、野球部の男の隅田恵から告白されるもそれを拒絶するが、中学の頃のアリサの「このままじゃダメだって」という言葉を思い出し、ポニーテール姿に戻ってリボンを再び付け恵の告白を受け入れる。
醜い生き物
主人公の鷹野千紗と、とある出来事をきっかけに仲良くなる。
ちなみに本作にはハートの主張のオマージュが散りばめられている。
好きになるその瞬間を。
映画作品であるこちらにも少しだけ登場。
共に歩いていた仲間たちの話の輪に加わらず下を向いたまま歩いていたが、仲間が声をかけると笑顔を取り繕って急ぎ足でついていった。
それを見ていたアリサは、なんとも言えない苦い気持ちを胸の中に広がらせる……。
なお、本作は少なくともハートの主張よりも後の時系列と思われるが、何故か目立たないように外していたはずの黄色のリボンがついたままだったりと乙女どもよ。との矛盾が起きていたりする(HoneyWorksではよくあることだが)。
ちなみに、この仲間たちが乙女どもよ。での友達と同一かは不明。
ジュリエッタ
アニメヒロインたるもの!最終回と同じ日に公開されたMVでアリサや千紗とともに登場。
千紗と共に笑顔でどこかを歩いていた。
リベンジゲーム
「早いボール投げるとき怖い顔するのわざと?」
恵「え……俺そんな顔してる?」
「うん わかりやすいよ……」
恵を主役とした本作「リベンジゲーム」でも登場。
あまりにも不調が多すぎる恵になぜ早いボールを投げる際に怖い顔をしているのかを問いただした。
ちなみに上記のセリフから、恵自身も加恋に聞かれるまで気づいていなかったらしく、それを知ってしまった恵は絶望したような表情に……。
とはいえ、ここで加恋が聞かなければ、恵に最悪な事態が待っていたかもしれなかったので、そういう意味では影のMVPとも言える(事実恵の仲間たちは誰も気づいていなかった。まあ、『わかりやすい』というセリフから、『全員気づいてはいたがあえて恵に語らなかった』だけなのかもしれないが)。
終盤の試合のシーンでも、恵たちの勝利を祈っていたが、恵たちのチームが勝利したと同時に涙を流し、恵の勝利を祝った。
なお、乙女どもよ。は加恋が恵に助けられるといった作品だが、その活躍から、本作はその逆で「恵が加恋に助けられる」作品とも言える。
乙女どもよ。での恩返しができたのかもしれない。
加恋を象徴する3つの姿
三浦加恋というキャラクターを語る上で欠かせないのが、彼女の3つの姿である。
加恋はさまざまな出来事が原因で姿を変えながら今日まで生きており、現在では後述の赤いリボンの姿で行動しているのである。
イエローリボンモード
ハートの主張における加恋の基本形態。加恋はこの姿でアリサと出会い、友情を結ぶことになるのだ。
中学生になってからこの姿で活動するようになったと言われており、乙女どもよ。では中学生の頃の恵がこの姿の加恋を見かけるシーンがある。
しかし、クラスの女子からその目立つ容姿から「ブリっ子」認定をされ、いじめを受けてしまいトラウマを受け付けられた加恋はこの姿でいることをやめてしまう(もっとも、単に加恋をいじめの標的にしやすくするための口実でしかなかったのだろうが)。
髪下ろしモード
乙女どもよ。における加恋の基本形態。みすず高校に入学した加恋は、いじめられたトラウマが原因で周囲から目立たぬようこの姿になった。
そして、地味な高校生活を送りつつ、心の闇を大きくしていったのである。
恵がいなかったら、加恋はトラウマに苦しめられ続ける地獄のような道を歩む羽目になっていただろう。
なお、元々加恋が心のなかに秘めていたのか、はたまた後天的なものなのか、この姿になると気性が少し荒くなるようで、自身に話しかけてきた恵を「そういうのキモい…」と一蹴したり、小説版では自身を襲いかかってきた二人の男子生徒相手に必死に抵抗したりするなど攻撃的な性格に変貌するようだ。
レッドリボンモード
アリサの「このままじゃダメだって」という言葉を思い出し、本当の自分を見つけ出すことに成功した加恋が今度は赤いリボンを付けた姿。
ある意味加恋の最強タイプともいえる姿であるのだが、彼女が登場する際にはもっぱらこの姿で登場するようになる。
しかし、この姿でも嫉妬した他の女子からの嫉妬を止めることはできず、加恋は再び周囲からのいじめという地獄と蕀の道を突き進むことになる……。
関連タグ
高見沢アリサ:親友。
瀬戸口雛:加恋に変わってアリサの親友ポジションを勤めつつある人物。
柴崎健:上記のアリサや雛の友人。小説版乙女どもよ。では彼にとあるお願いをするが……?
嫌ってていい 許さなくていい
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その笑顔に糸が切れた 涙が溢れ止まらない