プロフィール
人物像
野生児の少女。秘境として知られている五殿山(ごてんやま)の出身。
両親の記憶が存在せず、『セツ』と呼ばれる母親代わりの女性と共に暮らしてきた。
その後、セツにより『母親は迷路町に居る』と告げられて迷路町への招待状を渡され、母親に会うために迷路町へとやって来た。
なお招待状を渡された際、セツの「これを持っていれば優しい人たちが何でも教えてくれる」という言葉を鵜呑みにしてしまったため、迷路町の事は勿論、町に住まう占い師『うらら』さえ微塵も知らずに町へ飛び込んでしまい、うららや迷路町の詳細は町に入ってから様々な人々に学ぶ事となる。
知らず知らずの内に動物に懐かれてしまう体質の持ち主(この体質が災いして、迷路町に来た時は付いてきた動物たちが様々な店の食べ物を勝手に持ってきてしまい、『動物たちを操る盗人』と誤解されてしまった)。
山育ちの割には全体的に色素が薄めで色白。地面に届くほど長い白髪を持ち、頭頂部にはアホ毛がある。髪質が良いのか、手入れされた際には仲間達から「お姫様みたい」と絶賛されていた。時々髪が犬耳のような形になる。
鋏が極めて苦手であり、特に散髪を伴う場合により顕著に表れる。これは幼少期に首元に居た白蛇をセツが鋏で狩って夕食にしたことがきっかけで、髪を切ろうとすると当時の鮮血を思い出すようになってしまったことが原因。そのため散髪は勿論、鋏を持ち出されただけで攻撃的な方向に野生化してしまう(雪見小梅曰く「血統書付きから野良犬へ」)。鋏つながりで蟹も例外ではない。
山育ちが長すぎたせいで『謝る時は腹を露出する(おそらくイヌ科の服従のポーズが元ネタ)』『下着の存在を知らない(つまりはいてないしつけてない)』『恋愛の本分は子作りと公言する』という本能丸出しな言動が尽きない(色井佐久からは『破廉恥』『痴女』と評された)。
動きにくいという理由からか布の多い服はあまり好きではなく、普段着すら本人の体格が良いこともあって非常に目の保よ……もとい、目のやり場に困る。
しかし、それ故か浮き世の常識に囚われない発言や行動をとる事も有り、仲間達を元気づける事も少なくない。
上記のように(良くも悪くも)開けっ広げで包み隠さない言動をしているにもかかわらず、彼女には両親の記憶を始めとして謎に包まれた部分が多く、千矢も自分が何者なのか分からないまま感情(本能?)のままに生きている節がある。
千矢自身は不安も躊躇も無く、持ち前の行動力や前向きな心、何より母親を探せる楽しみを胸に迷路町での日常を楽しんでいく。
くろう
千矢と深い関わりが有ると思われる、謎の存在。
名前自体は第一話にて、巽紺が『千矢に最も向いている占い』を占った際に判明。その後、『うららは神の花嫁となる』という風習を元にした祭りの最中、高台にて一人で休んでいた千矢の前に現れた(ちなみに高台の入り口には鳥居が有るが、くろうは鳥居の内側に出現している)。
姿かたちは二足歩行かつ巨体な黒ウサギに見え、生き物とも幽霊とも付かない曖昧な輪郭をしている。
千矢に何かを告げた(原作・アニメ双方で台詞は伏せられている)が、直後に千矢が気絶して丸一日寝込んでしまった事により、その正体や狙いを指し図る事は出来なかった。
紺は目覚めた千矢から話を聞いた際、迷路町の噂である『伝説の一番占』が神様を見抜けたという話を思い出し、その正体について『迷路町の神様の一種であり、ソレが見える千矢には伝説の一番占の素質が有るのでは』と考察するが…?
後に迷路町の占いには、『くろう占い』という神様に呼び掛けない占いが伝わっていた事が判明。
これにより紺が占った『くろう』とはくろう占いの事だと分かったが、くろうとの関係は分かっていない。
余談
本作と同じきらら系作品である『ご注文はうさぎですか?』の登場人物『千夜』と名前が似ているが別に関係は無い(チノとも関連ない)。
謝罪の際にお腹を見せてしまうという奇癖のせいか、pixivに投稿されるイラストはお腹を見せてしまうポーズが多め。
また、千矢の故郷である五殿山は同名の山が広島県に実在しており、のどかな自然に囲まれた自然公園も設けられている(ちなみに城が有ったとも言われている)。
聖地巡礼の際には決して人としての禁を破らないように。
関連イラスト
関連タグ
江川樟美…中の人繋がり。また、誕生日の星座がおひつじ座(千矢は4月2日、樟美は3月27日なのでお互いにおひつじ座である)、お米を使った料理が好き(千矢はおにぎり、樟美はご飯)という共通点もある。