概要
Pixivユーザー『はりかも』による4コマ漫画。芳文社の漫画雑誌『まんがタイムきららミラク』にて2014年6月号から2017年12月号（最終号）にかけて掲載された。
その後『ミラク』が事実上廃刊となったため同じ芳文社の雑誌である『まんがタイムきらら』に移籍、2018年2月号から2019年7月号にかけて連載された。
単行本は全7巻。
物語の舞台は「うらら」と呼ばれる占い師たちが住む町・迷路町。美少女だけど野生児な「千矢」も迷路町に招かれ、友達となった少女たちと共にうららを目指して修行していく。
また、物語には千矢の経歴を始めとして数々の謎が散りばめられており、時には謎の答えを求めて町の暗部に踏み込む等、ただのほのぼの日常系漫画では終わらない奥深さも抱えている。
キャラによるコマブチ抜き、枠線の省略など定形を崩したコマ割りが多く、4コマ漫画の中でも特にストーリー漫画に近い構成を持つ。
ちなみに勘違いされがちだが『うらら迷路町』ではない。
まんがタイムきらら系の作品によるクロスオーバーゲームアプリ『きららファンタジア』に、初期参戦としては旧ミラクから唯一参戦している。
作者の前作『夜森の国のソラニ』に比べホラー要素は少なめ。
ストーリー
神様の力を様々な方法で借り、迷える人々に道を示す少女たち「うらら」。
主人公である野性児「千矢」は、うららが住まう「迷路町」への招待状を受け取り、古郷である山から旅立った。
うららも迷路町も、何も知らないままに。
千矢の目的は、顔も名前も知らない自分の母親が迷路町に居るという話を確かめる事。
彼女は迷路町に飛び込み、うららの世界や母の行方、自分自身の生へと向き合っていく。
うらら
本作に登場する占い師の総称。正式名称は『占』と漢字で表記される。
15歳の少女のみ成る事が出来、その後は資格ある限りは一生をうららとして過ごす(裏を返せばうららで無くなった少女も居る)。
一番占(いちばんうら)から十番占(じゅうばんうら)までの階級に分けられており、一番に近づくほど上位のうららとなる。上位であるほど占いの的中率(と料金)は高くなり、中でも『伝説の一番占』と呼ばれるうららは占えないものが無いというウワサ。
ちなみに、迷路町の神様を占う事は禁忌であり、正体について深入りするのも許されない。
迷路町
本作の舞台。うらら達が暮らす広大な町。
うららが女性職である都合上、うらら以外の住民も殆どが女性のみである(占いの客等で男性の姿が見られる事も有る)。
神様の住まう町にして神様そのものとも言われ、最高位のうららである一番占が神の花嫁に迎えられる事で栄え続けているとされている。
現在(物語本編)では一番占は空席となっており、噂のみで実在が確認されていない『伝説の一番占』が真しやかに町民に囁かれている。
主な登場人物
CVはアニメ版・アプリ版の声優。
- 千矢（ちや）
CV.原田彩楓
主人公。元気な野生児。
- 巽紺（たつみ・こん）
CV.本渡楓
成績優秀で真面目。
- 雪見小梅（ゆきみ・こうめ）
CV.久保ユリカ
財閥令嬢で西洋文化が好き。
- 棗ノノ（なつめ・のの）
CV.佳村はるか
人見知りで大人しい。
- 棗ニナ（なつめ・にな）
CV.茅野愛衣
棗屋の主人でノノの姉。
- 色井佐久（いろい・さく）
CV.諏訪彩花
街の警ら隊十番地隊長。謹厳実直で男勝り。
- 二条臣（にじょう・おみ）
CV.市ノ瀬加那
いつでもどこでも寝落ちする体質。
テレビアニメ
J.C.STAFFによってアニメが制作され、サンテレビおよびTBS、CBC、BS-TBS、TBSチャンネル1にて2017年1月から3月にかけて放送された。
キャッチフレーズは「占い×おんなのこ×青春物語」。一話につき二つの物語が紡がれる二本立て(各話タイトルは一つ)。
制作スタッフ
| 原作 | はりかも |
|---|---|
| 監督 | 鈴木洋平 |
| シリーズ構成 | 赤尾でこ |
| キャラクターデザイン | 大塚舞 |
| プロップデザイン | 谷口元浩 |
| 美術監督・美術設定 | 奥村泰浩 |
| 色彩設計 | 石田美由紀 |
| 撮影監督 | 大河内喜夫 |
| 編集 | 後藤正浩 |
| 音響監督 | 本山哲 |
| 音楽 | 田渕夏海、中村巴奈重、宝野聡史 |
| 音楽制作 | 日音 |
| 音楽制作ディレクター | 水田大介、田村宏樹、西村潤 |
| プロデューサー | 田中潤一朗、福良啓、小林宏之、松倉友二、山﨑日郎、中目孝昭 |
| アニメーション制作プロデューサー | 藤代敦士 |
| アニメーション制作 | J.C.STAFF |
主題歌『夢路らびりんす』
作詞は高瀬愛虹、作曲は山田高弘、編曲は大川茂伸。
また、歌はメインキャラである千矢（原田彩楓）、紺（本渡楓）、小梅（久保ユリカ）、ノノ（佳村はるか）によるユニット「らびりんず」。
エンディングテーマ『go to Romance>>>>>』
作詞はくまのきよみ、作曲は大隅知宇、編曲は千葉"naotyu-"直樹。
関連リンク
関連タグ
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