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概要編集

うらら迷路帖の殆どの登場人物を占める役職。正式名称は『占』と漢字で表記される。

作中に登場する占い師の総称。

15歳以上※の少女のみ成る事が出来、その後は本人が職を辞したり掟破り等で資格を剥奪されない限りは年齢に関わらずうららを続けられる。

(※厳密には、その年度=4/1~3/31までに15歳に達する者から。)


占いを用いて神様と通じ、神様の力を借りる事で人々の運命を見る力を持つ。失せ物探しの占いも出来るが、手がかりが全く無い物だけは占う事は出来ない(同じ理由で恋愛運も本人の好みが分からなければ占い不可)。

占いの種類はうららにより様々であり、基本的には自身の素質や才能、時には好み等により自分の占いを決めている。


占いの際には小道具である『占物(うらもの)』や力の源『占力(せんりょく)』、神に呼び掛ける為の祝詞の詠唱を必要とする。手順を間違えた場合は占い失敗となり、最悪の場合は憑依など祟りのような代償を受ける事も有る為、決して軽々しく行える役職ではない。


一方で、想いを込めて神に呼び掛けられるなら占いに決まった形式は無いようで、上級うららには自分だけの祝詞や占いかたを編み出している者も居る模様(当然ながら見習いうららは基礎重視なので、あくまで最初は伝統と格式から決められた占いのみを学ばねばならない)。


なお、神様そのものについて占う事はうらら最大の禁忌とされ、その関連から神様について考える事もうらら達の間では好ましくないという扱いを受けている(「神様とは何者なのか?」という疑問は新米うららの誰もが抱きがちな物である為、深入りせず考えるだけならば掟破りにはならない模様)。


階級編集

うららは『一番占(いちばんうら)』から『十番占(じゅうばんうら)』までの階級に分けられており、最初は見習いである十番占からうららを始め、先輩うららの指導を受けながら昇級試験に挑み、より上位の番号を目指していく(ちなみに一人立ち出来るのは七番占から、うららの先生になれるのは五番占から)。

また、この階級は作中の舞台である迷路町での暮らしにも関わっており、うららは自分と同じ番号までの迷路町の番地にしか入れず(例えば五番占なら行けるのは五番地~十番地の区画まで)、上位の番地に立ち入った場合は迷路町を追放される。


階級が上になるほど高給が取れるなど迷路町での自由度も上がっていき、一番占ともなれば大富豪を顧客に出来る他、うららの側から客を選り好みする事すら可能とまで言われている。

ただし十番占から二番占までが試験により昇級するのに対し、一番占だけは神様が選ぶという形で決定される為、文字通り雲の上の存在である事から、新米うららの中には一番占を目指す旨を公言するのを躊躇う者も居る。


現在(物語本編)では一番占は空席となっている(低級うららには士気を下げないよう秘密にされている)が、一方で実態の不明な『伝説の一番占』なる噂が真しやかに町民に囁かれている。


うらら用語編集

  • 伝説の一番占

迷路町で囁かれている、史上最強のうららの噂。

低級うららは愚か一番占ですら不可能とされている『手がかり無きものの占い』、更にはうららを含めた全ての人間が知らないはずの『神様の視認』まで可能とし、占えないものはこの世に存在しないという。

前述の通り迷路町の公式見解では一番占は現在空席の為、実際は実在するかどうかすら疑わしいのが現状である。


  • 占物(うらもの)

うららが占いに際して必要とする小道具。振り子やタロットカードといった簡素な物から、五十音・鳥居・『はい』『いいえ』の書かれた紙と金属盤といった手間のかかった物まで様々に存在する。

占いに使う物だけではなく、中には所持するだけでうららの力を数百倍に高める御利益(あるいは曰く)付きの物も。

迷路町においては『占物屋弁天』と呼ばれる店が最大の占物屋として知られている。十番地に有るため新米うららも立ち寄れる他、様々な珍品・高級品も扱っており上級うららにも人気だが、店主である弁天は迷路町の古狸なる曲者ともされ、一部うららに警戒されている模様。


  • 占力(せんりょく)

うららの力の源。占い以外でも、ごく小規模な超常現象を発動するといった使い方が可能(例えば棗ノノの人形であるマツコさんが動くのは彼女の占力を受けている為である)。

うららの体力にも結び付いており、連続した占いや高位の占いを行うと消耗が激しくなり、占い失敗や過労に繋がってしまう。

療養によって回復し、修行や鍛練で増やす事が出来る為、上級うららほど必然的に占力は高いと言える。


  • 魔女

西洋うらら。迷路町はあくまでうららの拠点の一つであり、うらら及び類似する役職は世界中に存在する。

魔女は占いに加えて病の治癒も得意としており、箒に乗って空を飛ぶなど占力による超常現象もうらら以上に思うがままである。

しかしそれ故に一般人から受ける奇異の視線もうらら以上であり、怪しげな魔法で人々をたぶらかすといった噂を立てられてしまう事もある。その為、魔女は基本的に自身の術や経歴を信用できる者以外には明かそうとしない。

作中の描写によると少なくともフランスに存在し、中には東洋魔術の勉強と称してうららを学びに来る魔女も居る模様。


  • 闇うらら

うららの掟を破っておきながら、裁きを逃れつつ占いを続けている悪のうらら。その性質上、これといった拠点を持たず迷路町の各所に紛れ込んでいる。

強引に人を占っては法外な金を請求するなど悪行の限りを尽くしており、真っ当なうららにさえ悪意を向ける危険な存在。

外来人など多くの人々で賑わっているため人目に付きやすい十番地には近寄らず、九番地以降に潜んでいる。


関連タグ編集

うらら迷路帖 占い師 魔女

占い 超能力 神通力

千矢 巽紺 雪見小梅

棗ノノ 棗ニナ 二条臣

迷路町


陰陽道/陰陽師 - うららの制度は大日本帝国時代に土御門家が陰陽道宗家制度に代えて導入した大日本陰陽会の「陰陽士」制度に類似していた。なお、それまでは女性の陰陽師は「院女」といい巫女との区分が曖昧だった。

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