概要
アニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」11話に登場した、原作の漫画では登場しない。
メンダコ、あるいはスライムやパックマンの敵キャラのような軟体生物めいた外観であるとされる。
「喜多博士」によると、以下のような行動を取るという。
- トイレのような「四六時中、人がいるような場所」には行かない
- じめっとしていて、ナメクジが隠れていそうな場所にいる
- 石の裏などに張り付いている
喜多博士の説明で示された想像上の姿(デフォルメ)となっており、ひとりが実際にこの形態に変化した訳では無い。しかし胞子にすらなれるひとりなら、これくらいの変身は朝飯前だと見做すファンは多い。
フェルトにて作られたメンダコぼっちの人形が実写にて登場している。ひとりの髪飾りを身に着けて、涙を浮かべたその姿はとても可愛らしい。
グッズ化された際は「めんだこぼっち」と全てひらがな表記となっているが、タグとしては「メンダコぼっち」という表記が広く使われている。
なお、実物のメンダコは海の生き物なので水中を離れて活動することは難しく、登場して間もない頃は地上にいるということはナメクジではないかとの指摘もあった。後にこの人形を作ったなら氏のラフ画で「メンダコぼっち」と書かれていたためこの名で定着した。
ちなみに、伊地知虹夏バージョンも作られている(メンダコ虹夏)。
2023年8月に、ABC-MART下北沢4号店とのコラボにおいて、スニーカーを履いた結束バンドの描き下ろしイラストが公開された。その中で、虹夏は胸に大きなメンダコぼっちの描かれたTシャツを着ている。
さらに2024年2月、八景島シーパラダイスとのコラボにおいて公開された結束バンドの描き下ろしイラストにおいて、赤いメンダコ(本物)とギターを背負ったメンダコぼっちのぬいぐるみを両手に持っている後藤ひとりが描かれた。
メンダコぼっちの特徴
アニメ本編の内容から取られている特徴
- 体はピンク色でメンダコっぽい謎のフォルムをしており、背中にギターをしょっている。また右側頭部にと後藤ひとりと同じ青と黄色の髪留めがついており、髪の毛のようなもの(通称:触角)もついている。
- 目は常に「> <」であるが、泣いているわけではないことも多い。また、口は描写されないことが多い(作者によっては叫ぶシーンで口が描かれることもある)。
- 好物は唐揚げとコーラ。
二次創作において付加された特徴
- 「タコ」なので下側に足が8本あると思われるが、作者によってはそれとは別に目の下あたり、体の側部左右に腕が描かれることもある。
- アニメでのメンダコぼっちの台詞は文字に書き起こすと「んにゃ!」のみであるが、作者の共通認識で「んみゃ!」、「みー」(その他「み」を基調とする鳴き声)であったり。「ひーん」「ぴー」などという泣き声を発する。
- 上記のように特定の鳴き声(泣き声)しか発さないが、なぜか人間との意思疎通には一切問題ないことがほとんどで会話が成立している。
- これも作者によるが、本体(後藤ひとり)の陰キャ要素はなりを潜め、泣き虫だが快活なマスコットキャラクターらしい性格になっていることが多い。
- たまにメンダコぼっち研究者として喜多博士が登場する(後述する「メンダコ喜多」とは無関係)。
- 身体からは防虫剤の匂いがする(ずっと押し入れの中にいたことからの延長)。
小動物としての「メンダコぼっち」の特徴
当初は後藤ひとりの分身(デフォルメ)であり、「ぼっち・ざ・ろっく!」の派生キャラクターとして描かれることが多かったが、時が経つにつれ「ぼっち・ざ・ろっく!」本編や後藤ひとり本人とは独立した存在として描かれることも増えていくようになった。
- メンダコのようなデザインではあるが、アニメでも山の中で登場していており、多くの場合陸生動物として扱われる。
- 性別は不詳だが、原作の後藤ひとり同様メスとされることが多い。
- サイズは通常がハンドボール~サッカーボールサイズ、子メンダコぼっちはピンポン玉サイズが多い。
- ギターは自身で生成し、ある程度成長するとマイギターを所持し出す。
- ギターの練習に余念が無く、演奏技術を極めることがタコ生の快楽(演奏技術については作者によって差がある)。
- 繁殖は卵生として描かれることが多い。しかし、同時に単性生殖として扱われることも多く、場合によっては単頭でしか存在していないのに突然卵を産むこともある。メンダコぼっち同士、もしくは亜種のメンダコと夫婦?になることがあり、その場合には二匹の間に子を成す。生まれる数、種類の割合は作者によって異なる。
- 人に飼育されることもあり、餌については人間と同等でよいとされる。飼い主はオリジナルのモブキャラであることが多い。
- 飼育環境用にメンダコぼっち向けの小型ギターや小型アンプが販売されており、飼い主が買い与えることもある。
- メンダコぼっちが「my new gear...」したがる二次創作もあるが、メンダコぼっち自身の生成するギターは一点ものである設定が多いため、人間が買い与えるのが一番確実な方法らしい。
他のキャラクター
メンダコぼっちには、原作の「結束バンド」のメンバーを基にした亜種が存在している。
各種固有の鳴き声があるが、それと同時にメンダコぼっちと同じく「み」を基調とする鳴き声も発する。
メンダコ虹夏
「伊地知虹夏」を基調としたメンダコ。
本人同様、左側頭部に長めのサイドテールがあり体色が黄色である。
鳴き声は「オネ」「オネチャ」などが多い。
原作同様責任感があり身勝手な行動はほぼ行わないが、他メンダコに依存傾向があり特にメンダコぼっち、メンダコ山田に世話を焼く関係が多い。
前述の通り、メンダコぼっち同様にアニメスタッフが作成した羊毛フェルトの人形が存在する。
メンダコ山田
「山田リョウ」を基調としたメンダコ。
体色は山田の髪色と同様暗めの青色で、本人が右前にしている髪留めについても装備している。
この髪留めの位置についてはまちまちで、右側面に体の一部としてついているケースと右頭部から出ている前髪っぽい何かにつけているケースに分けられる。
鳴き声は不明瞭ではあるが「オトヲキケ」がベースになっているもの(「おとっ」など)が存在している。
メンダコ喜多
「喜多郁代」を基調としたメンダコ。
体色は赤色で左側頭部にサイドテールがある。
鳴き声は本家同様「キターン」をベースにしたものが多い。
下北沢のツチノコ(ツチノコぼっち)
メンダコぼっち同様後藤ひとりの形態の一つ。こちらは原作、アニメともに後藤ひとりのイメージとして登場する。
メンダコぼっち同様、pixivを中心に二次創作のイラストや小説が投稿されており、作品によっては一緒に登場する。
二次創作の傾向
メンダコぼっちの二次創作はTwitterやpixivが中心となっており、イラストや小説によるものが多い。
YouTube(及びニコニコ動画)で動画投稿の形で行われる二次創作もあり、中でもNitari氏の動画は海外ファンが多くネットミームとして人気を得ている。ただ作者の絶対数が少ないため、決してジャンルとして盛り上がっているとは言い難い。
対照的に同じぼざろキャラの二次創作である伊地知ニジカ、及びぼざろクリーチャーシリーズ(こちらは完全な二次創作)はニコニコ動画が中心となっている。
メンダコぼっちを楽しむ際の注意
閲覧者自身の自衛の必要性
メンダコぼっち、及びツチノコぼっち(下北沢のツチノコ)は2023年2月以降、マスコットキャラクターをターゲットとしたR-18G創作界隈のターゲットとなった関係で、pixivやTwitterでR-18G相当の残虐な作品が投稿されたり、当該ジャンルの作品のコメント欄でメンダコぼっちを貶める趣旨の感想を書くといった一種の身内ノリが横行するようになった。
その中には界隈外の人間の目に触れないようにゾーニングを行う者もいるが、悪意によってゾーニングを行わず「メンダコぼっち」タグを付けたり(初期の作品に多い)、R-18G相当の末路を示唆する描写がありながら直接的には描かれていないことを理由に全年齢で投稿したり、「メンダコぼっち」タグで投稿するケースもある。
また、(ゾーニング自体は行っていたとしても)メンダコぼっち作品とヘイト要素を含んでいるR18G相当の作品を両方投稿している作者も少なくないため、「普通のメンダコぼっち作品目当てで作者をフォローしたところ、タイムラインやおすすめ欄に過激な作品も流れてくる」といったことは往々にしてある。」
また全年齢のメンダコぼっちの作品に対して悪質なユーザーがメンダコぼっちを貶めるようなコメントをすることも多々あるので、そこに対しても注意が必要。
そのようなものを目にしたくない場合は閲覧者自身による対策が必要となる。
対策①運営に通報する
「R-18G」相当のイラストが全年齢で投稿されていたり、健全なイラストに悪質なコメントが投稿されている場合、ユーザー同士でのコメントによる注意や警告はトラブルの種になりやすいので、該当するユーザーを運営に通報することを勧める。
通報するという言葉からは重い響きがあるが、通報の結果実際にはどうなるかというと問題あるユーザーに対して「この画像は全年齢ではなくR-18Gタグを付けて投稿するか、全年齢でも投稿できるように修正してくださいね」「悪質なコメントはやめてくださいね」と事務局が警告を行う程度である。
その警告に従わない場合はアカウント停止などの更に重いペナルティを課されることもあるが、警告の意味が分かるまともな判断力を持つユーザーは警告されたらそれが悪い行為だと自覚し反省して以後注意するようになる。
通報とはpixivというサイトの治安の為となり、その警告されたユーザーにとっても自身の為になる行為であり、最も穏やかな解決法である。
pixiv事務局は基本的に通報するという行為に対しては何もペナルティが無いので、何かしら違和感があったら積極的に通報することを勧める。
この際に通報した意見が運営に届くまで時間がかかるので、通報後は以下の方法を勧める。
対策②悪質なユーザーをミュートする
通報後は運営まで意見が届くのに時間がかかるので、閲覧者自身がそのような画像を見ないで済むようにミュートすることが推奨される。なお、一般会員だとミュートできるタグやユーザーは1つだけなので、プレミアム会員になることを勧める。
ここで注意なのはブロックもしくはミュートする前に、先に通報しておかないと問題行動を起こしたユーザーも何のペナルティも無く放置されてしまうということである。
問題行動を起こしたユーザーに「こういった行為は迷惑になるから駄目」と教えてあげないと該当者自身の為にもならないので、先に通報しておくことを勧める。
関連タグ
下北沢のツチノコ(ツチノコぼっち)- もう一つの派生キャラクター。
後藤ナメクジ - 別名。