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路線データ編集

路線名三田線(※1)
路線番号6号線(※1)
路線記号I
路線色ブルー青色
路線延長26.5km
軌間1,067mm(狭軌)
駅数27駅
電化区間全線電化(直流1,500V・架空電車線方式)
複線区間全線
閉塞方式車内信号閉塞式
保安装置新CS-ATC・ATO
最高速度
  • 目黒~白金高輪間:80km/h
  • 白金高輪~西高島平間:75km/h

(※1)『鉄道要覧』における名称は「6号線三田線」。

(※2)MITAの「I」。「M」が使えなかったのは既に丸ノ内線で使われていたため。


概要編集

東京都交通局が管理・運営する都営地下鉄路線の一つ。


目黒駅白金高輪駅間は東京メトロ南北線との共用区間で、東京メトロが第一種事業者、東京都交通局が第二種事業者。東急電鉄管理の目黒駅を除き、同区間の施設は東京メトロが管理している。また、志村三丁目駅〜西高島平駅間は地上区間。


東武東上線と共に板橋区民のライフラインともなっている路線であり、三田線が停車する全27駅中11駅が板橋区内の単独駅である。その為、駅番号のアルファベットがIなのもあって一部からは板橋線とも呼ばれている。その板橋エリアではかつての中山道(現在の国道17号)と並走するように走っており、正に区民の交通の大動脈である。


加えてなぜか都内ですらごく一部でしか行われていないモスバーガーのデリバリーサービス対応エリアが、他地域と比べても沿線周辺に異常とも言えるほど広範囲に広がっている(沿線の店舗数なら圧倒的に多い東上線より対応範囲が広い)。


さらに言えば、この三田線も前述の丸ノ内線と匹敵する、沿線沿いに大学・高校のキャンパスが多い屈指の路線で、明治学院大学(白金台)・北里大学(白金高輪)・慶應義塾大学(三田)・慈恵医科大学(御成門)・日本大学(神保町・水道橋)・桜陰高等学校(水道橋)・東洋大学(白山)・大正大学(西巣鴨)・大東文化大学(西台)と挙げられる。


三田駅大手町駅神保町駅などに停車するため、南北線に比べて東京都心部へのアクセスが良い。東急目黒線との直通運転開始後は、大手町駅~武蔵小杉駅間を結ぶという特性故か、JR総武線快速横須賀線のバイパス的な役割も担うようになった。さらに、東急新横浜線の開業後は大手町駅~新横浜駅間の新幹線通勤者の多くがここに流れ込んできた。これらの要因から南北線より利用者が多く、8両編成でも混雑する事象が起きている。


近年都営地下鉄では新宿線が急行を大幅に削減した一方、三田線は相鉄新横浜線方面への直通列車が増便されたこともあって、黒字額に関しては新宿線と逆転した。


建設までの道のり編集

実は建設計画時は1号線(現・都営浅草線)とつなげる計画で軌間標準軌にするつもりだった。だが、東京急行電鉄(現・東急電鉄)と東武鉄道が乗り入れを申し出てきた(両社は狭軌だったのでこれに合すと1号線には乗り入れ不可)。しかし都営側はあくまで1号線につなげる計画だったため断ったが、当時の運輸省が横やりを入れてしぶしぶ狭軌で建設することになり、1号線との共同運転の夢は消えた。建設免許を取得し建設しようとした矢先、東急と東武が乗り入れ計画を白紙にしたのだ。

そのため、車両が6300形に統一されるまでは保安装置が東武鉄道方式のATSだった(現在は地下鉄では一般的な車内信号式ATC)。


後に東急は、当時計画していたのとは別に目黒線を建設し、三田線への乗り入れを開始した。

東武とは直通運転こそしていないものの、後に東急新横浜線上で同一の線路を走行するようにはなった。


なお、盲腸線状態の北部は元々埼玉県方面(特に和光市駅)に直結する予定だったが、計画は中止され、埼玉県境にほど近い西高島平駅で打ち止めとなった。


沿革編集

年表編集

  • 1968年(昭和43年)12月27日:「都営6号線」として巣鴨駅〜志村駅間が開通。
  • 1969年(昭和44年)8月1日:志村駅を高島平駅に改称。
  • 1972年(昭和47年)6月30日:日比谷駅〜巣鴨駅間が延伸。
  • 1973年(昭和48年)11月27日:三田駅〜日比谷駅間が延伸。
  • 1976年(昭和51年)5月6日:高島平駅〜西高島平駅間が延伸。
  • 1978年(昭和53年)7月1日:正式名称を「都営6号線」から「都営三田線」に改称。
  • 2000年(平成12年)4月20日:正式名称を「都営三田線」から「三田線」に改称。
  • 2000年(平成12年)9月26日:目黒駅〜白金高輪駅〜三田駅間が延伸(全線開通)。営団地下鉄南北線と共に東急目黒線との相互直通運転を開始。
  • 2008年(平成20年)6月22日:東急目黒線の武蔵小杉駅〜日吉駅間延伸に伴い、直通区間を日吉駅まで延長。
  • 2023年(令和5年)3月18日:東急新横浜線日吉駅〜新横浜駅間、相鉄新横浜線新横浜駅〜羽沢横浜国大駅間が開通。同時に東急・相鉄新横浜線経由で相鉄本線・いずみ野線への直通運転を開始。

今後の予定編集

6両編成ながら混雑率が悪化していた背景から、2022年5月より8両編成の6500形が運行開始された。開業時から各駅のホームは8両編成対応設計となっていることから、施設側の工事は最小限にどどまる。

8両編成化は相鉄新横浜線方面への乗り入れ対策も兼ねている。


また、東京メトロ主体で白金高輪駅から品川駅方面への延伸が検討されているが、現行の白金高輪駅止まりの列車がそのまま品川駅へと運行される可能性が高い。

(その一方で、相鉄直通に向けての対応工事、および白金高輪での配線の関係等の理由により、将来、東急・相鉄と直通する列車を三田線に一本化させ、南北線は目黒と白金台を捨てて品川発着に切り替えるのではないかという見方もある。これらのリンクを参照のこと。)


使用車両編集

現在の使用車両編集

6両と8両が混在。


東京都交通局車(6両・8両混在)

  • 6300形:1993年導入。6両編成。1・2次車は廃車済で、3次車のみが在籍。
  • 6500形:2022年導入。8両編成。

6300都営6500形


東急電鉄車(8両編成)

東急3000系東急5080系TOKYU SERIES 3020


相模鉄道車(8両編成)

SOTETSU SERIES 21000


南北線共用区間編集

南北線との共用区間(目黒~白金高輪間)を走る車両。三田線では使用されないが便宜上記載。


東京メトロ車

  • 9000系:南北線の6両編成/8両編成。

東京メトロ南北線更新車東京メトロ9000系5次車


埼玉高速鉄道車

  • 2000系:埼玉高速鉄道線の6両編成。

埼玉高速鉄道2000系


過去の使用車両編集

東京都交通局車

昔の都営三田線


その他編集

  • 10-000形:試作車の完成した1971年当時本来の導入先である新宿線が未完成だったため、三田線で走行試験を行った。1978年に新宿線へ移動し、営業運転に使用された(廃車済)。三田線での試験時は6000形と同型の狭軌の台車を履いていたが、新宿線は馬車軌道であるため移動時に台車は6000形増備車に供出している。

都営新宿線の試作車


運行形態編集

目黒駅から東急目黒線東急新横浜線経由で相模鉄道相鉄新横浜線本線いずみ野線(一部))方面との相互直通運転を行っている。


前述の通り、建設当初は東武東上線との相互直通運転が想定されていたが、実現しなかった。


南北線(と埼玉高速鉄道埼玉スタジアム線)および東急目黒線もそうだが、全列車でワンマン運転を実施。


日中は30分ごとに目黒線直通日吉行き2本、白金高輪〜西高島平の区間便2本、東急線経由相鉄線直通海老名行き1本の5本サイクルを繰り返すパターンとなっており、相鉄直通列車は東急線内を急行として運行する。区間便は白金高輪駅で南北線からの目黒線直通列車と接続しており、同じホームで乗り換えられる。


ラッシュ時や早朝深夜帯にはこの他に目黒線武蔵小杉行、相鉄新横浜線西谷行、相鉄いずみ野線湘南台行が運行される。この時間帯の相鉄直通列車は急行又は各駅停車で運行される。


この他、出入庫を兼ねた高島平発着便や、南行に早朝1本のみ新板橋始発の列車が存在する。かつては御成門、巣鴨発着便や新板橋行きも存在した。


駅一覧編集

駅番号駅名乗り換え路線備考
東急目黒線東急新横浜線相鉄新横浜線経由相鉄本線海老名まで、本線経由いずみ野線湘南台駅まで直通
I-01目黒
  1. 東京メトロ南北線(N-01)
  2. 東急目黒線(MG01)
  3. JR山手線(JY 22)
東急電鉄管理駅
I-02白金台東京メトロ南北線(N-02)東京メトロ管理駅
I-03白金高輪東京メトロ南北線(N-03)
  • 東京メトロ管理駅
  • 当駅始発あり
  • 白金台側に留置線あり
  • 南北線共用区間終了
I-04三田
  1. 都営浅草線(A-08)
  2. JR山手線/京浜東北線(田町駅:JY 27/JK 22)
  • 1973年11月27日から2000年9月25日までの起点駅
  • 芝公園寄りに非常用渡り線あり
I-05芝公園
I-06御成門芝公園寄りに留置線あり
I-07内幸町
I-08日比谷
  1. 東京メトロ日比谷線(H-08)/千代田線(C-09)
  2. 東京メトロ有楽町線(有楽町駅:(Y-18)
  3. JR山手線/京浜東北線(有楽町駅:JY 30/JK 25)
  • 1972年6月30日から1973年11月26日までの起点駅
  • 大手町寄りに非常用渡り線あり
  • 連絡業務は行っていないが、東京駅(JR京葉線)・銀座駅東銀座駅と地下通路で繋がっている
I-09大手町東京メトロ丸ノ内線(M-18)/東西線(T-09)/千代田線(C-11)/半蔵門線(Z-08)
I-10神保町
  1. 都営新宿線(S-06)
  2. 東京メトロ半蔵門線(Z-07)
I-11水道橋JR中央・総武線各駅停車(JB 17)
I-12春日
  1. 都営大江戸線(E-07)
  2. 東京メトロ丸ノ内線/南北線(後楽園駅:M-22/N-11)
I-13白山
I-14千石六義園は当駅からも近い
I-15巣鴨JR山手線(JY 11)
  • 初期開業時から1972年6月29日までの起点駅
  • 西巣鴨寄りに非常用渡り線あり
  • とげ抜き地蔵は西巣鴨寄りの出口が近い
I-16西巣鴨都電荒川線(新庚申塚停留場:SA 20)
I-17新板橋JR埼京線(板橋駅:JA 13)板橋区役所前寄りに留置線あり
I-18板橋区役所前
I-19板橋本町
I-20本蓮沼
I-21志村坂上
I-22志村三丁目↓ここから地上(高架)区間
I-23蓮根
I-24西台志村車両基地の事務所は当駅が近い
I-25高島平
  • 初期開業時から1976年5月5日までの終着駅
  • 1969年7月31日まで「志村駅」だった
  • 西台寄りに志村車両検修場が位置
  • 初期計画では東武東上線との境界駅であり、その名残で2面4線となっている
I-26新高島平
I-27西高島平

関連タグ編集

東京都交通局 都営地下鉄

東急電鉄 東急目黒線 東急新横浜線

東京メトロ 南北線

相模鉄道 相鉄新横浜線 相鉄本線 いずみ野線


創作世界の都営三田線(架空鉄道)編集

魔法少女さやか☆マギカ 【魔法少女☆ピクシブマギカ】

  • 東武東上線と相互乗り入れをしていたり、東急には直通せず、泉岳寺駅経由で西馬込駅発着になっていたりする(正式には西馬込~泉岳寺間は都営浅草線に乗り入れる形態。浅草線電車は京急へ直通)。実は、これは三田線(都市高速6号線)計画時の形態に近かったりする。ただし、この世界の東上線は秩父鉄道である。

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