綿谷新、真島太一の友人。小学6年生の時に新と出会い、競技かるたの世界へ導かれる。後に都立瑞沢高校へ進学し競技かるた部を設立、キャプテンに就任する。
師匠の原田秀雄先生直伝の攻めがるたで「手に入れたいものほど手放」し「かならずとると勝負に出る」プレイスタイルを信条とし、小学生の頃から続けたその姿勢は彼女の人格形成にも大きく影響した。
小学生編では短髪であまり女の子らしくはなかったが、高校生編では美人に成長。しかし、動いたり話したりすると台無しになることから、周囲から「無駄美人」と評されており、優征からは「天然かるたバカ」と言われている。また、中学時代は陸上部であり、それもあってペース配分が上手い。これは後のクイーン戦で成果を発揮している。
実姉の綾瀬千歳はモデル・タレントで、彼女自身も姉譲りの容姿端麗である(しかも姉と違って背も高く高1で既に167cmあった)にもかかわらず、前述のように「無駄美人」とまで揶揄されるほど浮いた存在から高校に入るまで告白されたこともなく、恋愛面での話題に対する免疫が無い。好きな人は「原田先生」で、つきあうなら「かるたが強い人」がいいらしい。太一に片思いされているが、当の本人はそのことに気がついていなかった。
新と対決して敗れた太一を励ますため、彼の誕生日に「太一杯」を企画・開催する。その直後太一から告白されるが彼の気持ちを受け入れることができず、太一はそのままかるた部を退部してしまった。
また、綿谷新からも想いを寄せられているが、そっちの返事はまだしていない。
高3
太一退部後は精神的なショックを引きずりかるた部の活動に集中できず、新入部員相手に取りこぼすなどスランプに陥る。奏から厳しいことを言われたこともあり、自ら休部を申し出た後は受験勉強に邁進する日々を送っていたが、太一の退部と千早の休部を人づてに知った新から「太一は必ず戻ってくるから、強くなってあいつを待とう」というメールを受けとり、かるたへの情熱を取り戻す。
高3の全国かるた選手権の東京都予選は、形式が変更になっていたいたことを知らなかったために戸惑う場面が見られた(予選参加校増加のため、今までのトーナメント形式から、一次予選をトーナメント方式とし、二次予選は一次予選を勝ち上がった4校によるリーグ戦で行う形式になった)。方式が変わったのは、彼女がかるた部を休部しているときだったため、後日他の部員に謝罪している。リーグ戦は1勝2敗と負け越すが、駒野の大活躍で、辛うじて3年連続で本大会出場を決め、その場でうれし涙を流した。
全国大会では、前回優勝校の主将として選手宣誓をする。団体戦では二連覇を狙うが、準決勝で前年決勝戦での相手である富士崎高校に敗れてしまう。
3位決定戦では、新率いる藤岡東高校と対戦。新に自らの成長と個人戦とは異なる勝負の厳しさを見せつけ、5−0で完勝した。
詠まれた札への驚異的な反応速度が物語るように、天性の聴力が武器(「感じ」が非常に良い)。また、かるたへの情熱も、強欲さと愛情を兼ね備えた上で人一倍強い。一方で、A級昇級当初は割と対戦が雑で、お手つきも多く、メンタル面で打ちのめされることも少なくなかった。後に正確性を高め、試合運びや時に奇抜な戦略も自分なりに色々と考えていくようになる。更に中学時代陸上部での経験を活かした持久力も備えており、クイーン戦では運動不足で痙攣を起こした若宮詩暢に対して水分を施すなど、手際の良さも見せていた。
夢や目標は「高校団体戦で優勝」「クイーンを目指す」「卒業後も学校に来て後輩に教える」など、全てがかるた中心となっている。ただ、誰か個人をライバルにする、誰かの打倒に燃えるというようなことは全くなく、ライバルとされる若宮詩暢もどっちかというと彼女の方から意識されているだけで、本人は一種の友情のようなものだと思いこんでいる。
頭はあまり良くないらしく、駒野から学習指導を受けている。しかし休部後真摯に勉強に取り組んだ結果成績が急上昇し、宮内をはじめ周囲を驚かせた。太一と同じ学校に通っていることから、彼女は「勉強しない」から成績がよくないだけで、地頭はそれなりにいいようである。
自分の名前と同じである「ちはやふる〜」の札が一番好きで、得意札としている。府中白波会所属のA級選手。身長167cm(高校1年生時)、血液型B型。誕生日:6月1日。16歳→17歳→18歳。1年2組→2年9組。