小学生の時に福井から東京へ転校し、千早と太一をかるたの世界へ引き込んだ少年。永世名人の綿谷始を祖父に持ち、自身も小学校1年生から6年生まで全国大会の学年別で毎年優勝してきた実力の持ち主。千早からは「かるたの神様」だと尊敬されている。
小学校時代の師匠である原田先生には「めがねくん」と呼ばれている。遺伝的に視力が悪く、3歳から眼鏡。
小学校卒業後は祖父の介護のために福井へ戻り、千早たちと離れ離れとなる。その後、祖父の死に関する出来事がきっかけでかるたから離れていたが、千早と太一と再会して再びかるたと向き合い始める。
非凡な記憶力を持ち、アルバイト(小学生時代は新聞配達、高校生の現在は書店)でもその才能は遺憾なく発揮されている。普段は冷静かつ寡黙だが、かるたでは負けず嫌いな面が出て密かに熱くなる(特に敗北した場合)。
他の人物と最も違う点として、「かるたの世界に天才はいない」という基本姿勢を持つ。ただ瞬発力は群を抜いており、特に毎日のように鍛えていた手刀は格闘家並みのスピードを誇る(その能力は、若宮詩暢より遅く反応したのに、彼女より早くかるたを取ったりするほど)。それでも、本人曰く、祖父譲りの守りかるたが主戦型であり、尊敬する祖父のようになりたいとかるたに打ち込んでいた。最終的にはちはやや太一、そして周防などから刺激を受け、綿谷永世名人の孫という肩書を捨て、自分らしさを築くようになる。
普段は大人しく見えるが、負けず嫌いな性格で、また物事に対してムキになりやすいタイプでもある。綾瀬千早に片想いしており、彼女を追って東京の大学入学を志望している。
福井南雲会所属のA級選手。身長173cm(高校1年生時)、血液型O型。誕生日:12月1日。16歳→17歳
家は決して裕福ではないため、東京に転校してきた時はオンボロの集合アパートにいた。頼りない父親と世を達観した母親がいる。
余談
ちはやふるの実写映画において彼の役を務めた真剣佑はこの役でブレイクしたことから、事務所移籍後に彼の名前をもじり「新田真剣佑」(あらたまっけんゆう)に改名している。
ちはやと新のカップリングはPixiv内でも人気があり、正直ちはやと太一より多い。そして、誰もが公認でこうなると思っていた。結局、彼は最終巻で大どんでん返しを食らってしまうのだが、それでもかたや同じ都内、かたや京都在住なので最終決着までの想像の余地は残してくれた形となった。