概要
現クイーン。小学4年生でA級に昇進し、中学3年の時に史上最年少でクイーンになった。
作中でお嬢様高校とされる京都・津咲高校の生徒で京都市会議員の孫娘。
左利きで左目の下にほくろがある。美人だが服のセンスはあまりよくない。関西でのみ発売している「スノー丸」というキャラクターが好き。スノー丸グッズを手に入れようとスノー丸大福を食べ過ぎたことにより初のクイーン位の防衛戦の時は約10キロ太って身体のキレが悪くなったものの防衛には成功した。(その直後にスノー丸大福が発売終了になったこともあって夏の高校生かるた選手権では元の体型に戻っている。)。
性格は所謂「京女」を悪くデフォルメしたような感じで、慇懃無礼な高慢さが目立つ。その気位の高さとかるた以外何も出来ない不器用が相まって日頃親しくしている友人はいない。主人公の綾瀬千早を対等な存在と認めるまでは競技かるたを通じた幼馴染みの綿谷新を密かに友人とみなしているだけだった。
尤も、幼少の頃はもっと純粋な性格でかるたを通して知り合った親友もいた。しかし、周囲が彼女の才能を見抜き、しかも彼女が親友に合わせて手を抜いていたことを見抜いてしまったため、彼女を強くするために、大人たちが親友と別れさせた苦い経験を持っている。それ以来、自分の友達はかるた以外にないと考え込んでしまっている部分もあった。
名人の周防久志、白波会主宰者の原田秀雄、そして新と並ぶ作中の現役選手最強の一角で、まるで「かるたに愛されている」かのように札との繋がりを持ち、試合では美しく圧倒的な強さを見せる。特に決まり字を聴いてからのスピードと正確さに長けており、相手の手の下をかいくぐって札に触れる姿は「糸で結ばれているよう」とも「優しく迎えに行くよう」とも称されるほど。特番では動体視力、距離感覚の良さに触れていた。誰もが最初は自分を打倒するために威勢良く挑んでくるが、自身との実力差から気力をみるみるうちに失い、一人でかるたをしている気分になるという。特に高校一年生時では北央の甘糟那由太がその餌食となる瞬間が描かれた。また、当時は千早も「感じ」の良さに頼るばかりでお手つきも少なくない大雑把な選手であったため、正確さの極地ともいえる彼女は対極かつ大きな壁として登場した。
常に自分が精神的に優位に立つ為の余裕を表すために笑みを浮かべることも多く、「クイーンズスマイル」と呼ばれる。
前述のように作中でも最強格の人物の一人だが、新とは相性が極めて悪いようで小学校時代に毎年1回戦で当たったことを始め、公式戦では全敗している。
名前の由来は「しのぶれど 色にいでにけりわが恋は 物や思ふと 人のとふまで」から。
毎年、琵琶湖で行われる鳥人間コンテストの大ファンでもあり、毎年楽しみにしている。