概要
新東宝が1961年に倒産後、映像制作部門が独立しTBSとフジテレビの出資を受けて誕生した映像会社。新東宝作品の著作権を管理しつつ、1962年にTVドラマ『影の地帯』を製作したのを皮切りにTV業界に進出するようになった。
ドラマに特撮を多用したりと様々な実験的作品を製作したのが特徴。
火曜サスペンス劇場、土曜ワイド劇場、東海テレビ制作の昼の帯ドラマの製作プロダクションでもあった。
元々新東宝が東宝から独立したスタッフからなっていたためか、東宝が親会社となっており、1970年代は(東宝の撮影所スタッフがTV業界を蔑視していたため)東宝名義で受注した番組も国際放映が孫受けするケースが多かった。(当時は)同じ資本傘下にあった円谷プロは撮影所を持たなかったため、この会社が撮影所を貸すこともあり、『西遊記』の特撮部分は円谷が担当したりと事業協力も多かった。
新東宝時代に社長同士の関わりが深かったからか、元大映の映画スタッフが制作に関わっていた。
2018年を最後に、テレビドラマ制作事業からは撤退。現在は、自社と新東宝等のソフト化に対応した著作権の管理に撮影スタジオのレンタルや旅番組などの制作にあたっている。
製作作品
テレビ作品
「★」は、表記上は「制作・東宝株式会社」になっている作品。
- 渥美清の泣いてたまるか
- 太陽にほえろ!★
- 華麗なる刑事★
- 猿飛佐助
- 水滸伝
- 西遊記 ※堺正章&夏目雅子版
- 大追跡★
- 俺たちは天使だ!★
- 古谷一行の横溝正史シリーズ★ ※東宝担当回の実制作
- 私鉄沿線97分署
- 胸キュン刑事 ※撮影中に主演女優が事故で怪我をした為1クールで打ち切り
- お父さんは心配症 ※低視聴率と赤字を出し5話へ短縮打ち切り
- 八神くんの家庭の事情 ※余りの原作破壊に作者が激怒し、原案名義となる。
- 法医学教室の事件ファイル
- YASHA-夜叉-
- アタックNo.1 ※ドラマ版
- 忍者部隊月光 ※劇場版は東映制作
- 魔人ハンターミツルギ
- ワイルド7
- バトルホーク ※ナック配給
- あばれはっちゃくシリーズ
- へんしん!ポンポコ玉
- ふしぎ犬トントン
- コメットさん ※実写である九重佑三子版・大場久美子版の両方共制作。
【参考】アニメのCosmic Baton Girl コメットさん☆も原案者として国際放映がクレジットされている。
映画
- ルパン三世 念力珍作戦 ※東宝との提携合作
関連項目
東京ムービー…1970年代の初めまでは傘下に置いていた。その関係で九重佑三子のコメットさんアニメパートを担当。
ウルトラマン80…東宝の他に本社の撮影スタジオを使用しており、企画段階ではコメットさんと地続きの世界観になる予定もあったりと色々関連が深い。