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バトルホーク

ばとるほーく

バトルホークとは、東洋エージェンシー(現:創通)・ナック(現:ICHI)製作の特撮テレビ番組、および作品内に登場するヒーローの名称。
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概要編集

原作は永井豪石川賢

1976年10月4日から1977年3月28日にかけて東京12チャンネル(現:テレビ東京)で放送された。

なお、放送当時は東京12チャンネルには系列局がなかったため、独立局(サンテレビKBS京都テレビ和歌山)やほかのテレビ局の系列局(フジテレビ系列局の東海テレビ日本テレビ系列局の西日本放送札幌テレビ福岡放送TBS系列局の東北放送新潟放送山陰放送)でも放送してもらっていた。

メンバーが1人でも欠けていると変身できないという、集団ヒーローでは珍しいケースのヒーロー。

また楯彰吾や紅鬼大人の中の人のハイテンションな演技や、1話1話だけ見てもスタッフが行き当たりばったりで作ったとしか思えないような辻褄の合わない展開が珍妙なバランスで成り立ったりしていた。


主なあらすじ編集

日本有数の武道家である楯哲舟を祖父に持つ楯彰吾、大二郎、ユリカの楯三兄妹はテロリスト集団「兇鬼の掟」の東洋支部長・紅鬼大人に祖父・哲舟を謀殺され復讐を誓う。祖父・哲舟がアメリカで修行中の頃、伝説に生きるインディアン・シャスタ族の酋長にもらった3つのゴッドトマホークと呼ばれるを託されていた楯三兄妹はゴッドトマホークを打ち合わせることによって、伝説が生んだ不滅の戦士バトルホーク、ビッグホーク、クインホークに変身する。



主な登場人物編集

楯 彰吾/バトルホーク

バトルホーク

演:時本和也

楯三兄妹の長男。スポーツジムのインストラクターである熱血漢。リーダーシップに長けてはいるが、俗人ぽいリアクションをとることも多い。

あまり女性には免疫が無い様子。また、近所の子供たちに対しても野球のコーチをしていた。

赤を基調とした道着を着る。


化身後は「バトルホーク」を名乗り、赤のコスチュームにマント姿。武器は二本のトマホークで、二刀流ならぬ二斧流で戦う。

二本の中型トマホークは、切り付ける以外にも、投擲したり、空中に投げて稲妻を起こしたり、光を放ち妖術で変身した人間の正体を暴くといった事にも用いられた。

また、それぞれの柄の部分を合体させ、両端に斧の刃が付いた長柄武器にした後、回転させてテロル闘人を叩き切る必殺技「戦刃旋風斬り」を有する。

トマホークの柄には、「バトル剣」と呼ばれる剣が内蔵されており、11話から使用。剣戟を見せた。

更にバトル剣の柄の部分には、短剣が内蔵(バトル秘剣隠し)。二刀流で戦う事もあった。


楯 大二郎/ビッグホーク

演:堀江信介

楯三兄妹の次男。フィールドアスレチックのインストラクター。怪力自慢の巨漢で、妹思いだがドジも多い。彰吾を「兄貴」と呼んでいる。

武道の技術はやや兄や妹より劣るが、プロレス技のような戦い方が得意。また、身体が頑丈で岩をも頭突きで割る事が出来る。

食べる事が好きで、寝ている時も食べ物の夢を見るほど。好物はカレーとパン。

力技以外にも、鎖分銅や銛撃ち銃といった武器を用いる事もできる。

釣りが趣味で、ギターも弾ける。

黄を基調とした道着を着る。

化身後の「ビッグホーク」では、大型のトマホークを武器とする。やはり力技が得意で、大型トマホークを用いての薙ぎ払いや、振り回して突風を起こす、地響きを起こす「怪力岩石砕き」といった技を持つ。

プロレス技も強力で、大魔公望やヒトライヤーといったテロル闘人を仕留めている。


楯 ユリカ/クイーンホーク

センシティブな作品

演:深田ミミ

楯三兄妹の末妹。男勝りな性格。

スポーツジムの水泳インストラクターで、水着を服の下に着込んでいる。また、「水泳のプロ」と自称しており、泳ぎは大得意。

彰吾を「兄さん」、大二郎を「兄貴」と使い分けて呼ぶ。上が水色、下が白のスカートの道着を着る。

水遁の術が得意で、投げナイフ術も心得ている。漫画雑誌「冒険王」が愛読書。

化身後は「クイーンホーク」を名乗り、ヌンチャクの様に、鎖でつながれた2本のトマホークを武器とする。

ヌンチャクの様に、トマホークを振り回しつつ切り付ける「飛燕風車鎖」が必殺技。また、ビッグホークのアシストで空中に跳躍し、トマホークで切り付ける「空中クイーン斬り」という技も持つ。


ゴッドホーク編集

楯三兄妹が化身するためのアイテム。小さな両刃の斧の形をしている。

哲舟がアメリカで修行していた頃に伝説のインディアン・シャスタ族の酋長からもらったもの。神の力が宿っているという、


持つトマホークの色は彰吾は金、大二郎は黒、ユリカは銀。「ゴッドホーク!」の掛け声と共に空に投げることで3つのトマホークが合わさり、発生した稲光を受けて化身する。

普段は斧の両刃部分が折り畳まれており、使用時に開き、空中で三つが合わさる事で三人を化身させる。


ただし、必ずしも三兄妹が投げる必要はなく、テロル闘人スノブによって体が半ば凍結状態に陥った彰吾のトマホークをユリカが自分のトマホークと一緒に投げたり、紅鬼大人がユリカから奪ったトマホークを投げた隙に彰吾と大二郎がトマホークを投げて、化身させる変則ケースもあった。

また楯三兄妹の敵からの洗脳を解いたり、敵にある程度のダメージを与える「正義の光」を発することもでき、最終話では母親に変身した兇鬼兵の正体を見抜く決め手になった。


マシン編集

バトルジープ

彰吾が運転する。バトルミサイルを装備。後部にクイーンバイク搭載している関係で助手席にはユリカが乗っている。またクイーンバイクの代わりに大二郎が乗ることもあった。21話のラストではさらに子供を2人乗せている。他のマシンと無線連絡が取れる通信機も搭載している。

ビッグカート

大二郎が運転する。武器は何も装備していないが、頑丈な車体が自慢。運転時は専用のヘルメットをかぶる。21話のラストでは子供を4人も乗せている。最終話で崖から転落、大破した。

クイーンバイク

ユリカが運転する。バトルジープ後部に搭載されており、「クイーンバイク、スタート!」の合図で発進する。レールがバトルジープに備わってないため、ジェット噴射装置により、浮上する形で発進する。武装として前輪部にクイーンロケットを装備している。運転時は専用のヘルメットをかぶる。空中で旋回する様はSEも相まってクルーザーそのものである。テロル闘人ダイガ戦では化身後で運転している。


動画編集

OP・ED


漫画版編集

石川賢・永井豪の連名による漫画版が存在する。

しかし、TV版とは内容がかなり異なっており、化身後の姿は劇中一度しか披露していない

敵は兇鬼の掟ではなく紅鬼党であり、その目的は「日本の武術・武道を支配する」事である。

これに立ち向かう日本の古武術の伝承者が、楯一族。ゴッドホークも、楯一族の先祖の霊を呼び出し、身体に纏わせるという武具となっている。


また、テロル闘人は登場しないが、紅鬼党の配下の「毛針双忍」、そして無腕新流の武道家「竜仏滅」が登場。ライバルとして立ちはだかる。

毛針双忍は、毛を鋭い針にして飛ばすが、ユリカの前に敗れる。

竜仏滅は強者との戦いを望む戦闘狂で、ユリカを催眠術で自身の妻としてしまう。凄腕だが、万全の状態になった彰吾と対決し敗れる。

最後には楯兄妹は、紅鬼党の総本山に乗り込み、ラスボスである紅鬼大人と対決する。


特撮ヒーローものというより、武道もの漫画と言える。


なお、この作品とは別に、TV版の設定で書かれた安達達矢氏の漫画も存在する。

こちらは、白虎道士と死人軍団が、バトルホークと戦うと言うもの。バトルホークはTV同様に化身して戦う。


余談編集

バトルホークたちが用いる斧は、「トマホーク」と呼称されているが、正確には「両刃の戦斧」であり、バトルアックスに分類される。

さらに言えば、劇中のトマホークの形状は、作者が同じ「ゲッターロボG」のゲッタードラゴンが用いる、ダブルトマホークに近い。


現実におけるトマホークは、あくまで「ネイティブアメリカンが用いる、片刃の投擲用の手斧」であり、バトルホーク劇中の斧とは異なる。詳細は「トマホーク」の項目を参照。


なお、原作者繋がりと斧つながりで、TVマガジン誌上企画では、バトルホークとゲッタードラゴンとが対決させられてたりする画面右下を参照)。


関連タグ編集

特撮 永井豪 石川賢

トリプルファイター仮面ライダーリバイス:いずれも3兄妹が主人公の特撮番組。

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