概要
集英社の漫画雑誌「りぼん」で1984年から1988年にかけて連載された岡田あーみんの伝説的ギャグ漫画。なお、元々は1983年に読みきりとして「りぼん」に掲載された作品だったりする。
本作を幼少時に読んでいた読者のトラウマは根深い。なぜかあの子がこの作品世界に遊びに来たことがある。
1994年4月と5月に、朝日放送ホスト・テレビ朝日系列局(ただし一部系列局除く)にてテレビドラマ版が放送された。全5話。
当初は全8話の放送予定だったが、視聴率低迷の為5話に短縮された。しかも制作費がかなりかかったようで赤字になってしまった事も原因のようである(当時のテレビ朝日視聴者センターの発言)。最終回は作られていた為、途中で放送するはずだったエピソードがお蔵入りした可能性もある。
蛇足ながら、本作放送から1年半後にこの時間帯のドラマ枠は廃止、バラエティ番組枠に切り替わっている。
登場キャラクター
佐々木光太郎(ささき こうたろう)
演:大地康雄
主人公(少女漫画雑誌りぼんにおいて唯一のおじさん主人公)。別名パピィ。
該当項目を参照。
佐々木典子(ささき のりこ)
演:持田真樹
パピィの一人娘。パピィの自分を心配するあまりの変態ぶりに悩まされて続けている。だがパピィのことを慕ってはいる。家事も勉強もそつなくこなす優等生。だが作者から「唯一まともでいられたこいつが一番おかしい」とこき下ろされてしまった。
該当項目も参照。
佐々木静子(ささき しずこ)
パピィの妻。現在は故人。パピィの過去話(大学時代のエピソード)にて登場。典子そっくりの美人。温和な性格。光太郎の真面目な人柄に好意を持ち、やがて結婚して典子をもうけた。
北野(きたの)
演:国分太一
典子の彼氏。そのためパピィに何かと振り回されてはいるが、その一方で典子への愛は本物であり、さしものパピィもギブアップすることがある。勉強嫌いのイケメン。故にテスト前は典子のやっかいになっている。
かぁちゃん絡み以外であれば沈着冷静、そしてかぁちゃん激LOVEな父、パピィに対し差し違えるのも辞さない態度で臨む母(演:石井苗子)、いわゆる残念なイケメンの兄がいる。
なお、原作ではフルネームは事実上設定されておらず、ドラマ版で「北野司」という名前がつけられている。
安井智恵子(やすい ちえこ)
演:美保純
呑気で天然ボケな看護師。自分の目の前でおかしな事があろうと動じない、だけならまだしも、自ら暴走する事もしばしば。パピィのお見合い相手として登場し、互いに変な者同士ということもあり、パピィと意気投合し、家族ぐるみで仲良くなり、最終的には彼と再婚している。死んでしまった旦那は忍者の家系の出であり、彼もまた忍者だった。それゆえに息子の守の命が狙われていて、そういった事情から、お見合いをしても、危険を感じた相手から逃げられていた。
かなりの大食いで、かき氷を食べて下痢になるのは4桁になってからであるほど。かなり胃腸が強い可能性もある。
安井守(やすい まもる)
智恵子の一人息子。素直で優しい性格。パピィからひどい目に合わされることもあったが、次第に本当の親子、いや、それ以上に親密になっていく。さらに典子や北野くんとも仲良くなっていった。
忍者の家系でそれゆえに命を狙われている設定で、パピィと智恵子のお見合いで襲撃(実は智恵子を心配した親戚がこっそり見に来ていただけだった)を受けたと思ったときは鋭い表情で手裏剣を放って迎撃していた。身体能力は非常に高いはずだが、いじめっ子に因縁をつけられても、何もやり返さず、パピィに助けられる場面を見せていたことから、忍者設定は次第にフェードアウトしていったと思われる。
片桐
典子と北野くんが所属するサッカー部のキャプテン。タラコ唇が特徴。母からは『ミッシェル』と呼ばれている。御曹司でわがままな性格。サッカー部のキャプテンに就任したのは、本人がキャプテンにするようにわがままを言って周囲が根負けしたからである。登場時はまともな性格だったが、次第に金持ちなのを露骨に自慢する変な性格になっていった。
福永
片桐家に仕える謎のじいや。常に無表情かつ神出鬼没。たまに片桐家の人間を馬鹿にするような発言をしたりする。
緒方
光太郎のライバル。自分の自慢をすることに命をかける変な性格。
緒方ひろみ
緒方の娘で典子の知り合い。最初はまともな性格だったが、次第に、何かにつけて父親の自慢になっていない自慢をする変な性格になった。
課長
光太郎の上司。光太郎の変態ぶりに悩まされている。
決して悪い上司ではないが、嫌がる光太郎に典子と大会社の御曹司をデートさせる様に強要してしまった事がある。
まる子
『ちびまる子ちゃん』との合作に登場。光太郎とは知り合い。
あーみん
ご存じこの漫画の原作者。劇中にたびたび登場する。
佐々木奈々(ささき なな)
演:有田気恵
ドラマのみに登場。光太郎の次女で典子の妹。奈々が登場したのは、パピィを怪演した大地と、NECのCMで共演した絡みで出演する事になったため。
山田英樹(やまだ ひでき)
本作連載時の「りぼん」変酋長、もとい編集長。商業誌ではヤバ過ぎるネタを止めたり、作者の担当を外れたがっている部下を説得したりしている。
余談
安井智恵子の亡き夫が忍者というのは、当時の担当が岡田あーみんに提案して採用したネタである。この担当はやたらと忍者好きだったようで、『こいつら100%伝説』が忍者漫画になったのも、この担当の影響だとコメントされている。
関連イラスト
関連項目
国際放映:テレビドラマ版の制作を請け負った会社。