胸キュン刑事
むねきゅんでか
1987年から1988年にかけて、週刊少年マガジン(講談社)にて連載された。
犯人が近くに居ると乳首が立つ超能力を持つ女性刑事を主人公にした作品。
掲載誌が少年誌だったとは言え、当時はお色気描写に寛容な時代だった事もあり(『らんま1/2』の連載開始も同年である)、主人公が裸にひん剥かれる事も多々あった。
当初より、メディアミックス企画として作られており、漫画の連載開始と後述のテレビドラマの放送開始はほぼ同じ時期であった。
新人婦警の皇くるみは犯人が近くに居ると乳首が立つ超能力を持っており、それを利用して様々な事件の解決に挑む。
が、乳首の反応だけで容疑者を決め付けるためトラブルを起こす事も多く、勝手に潜入捜査を始めてはエッチな目に遭うのがお約束(流石に少年誌なので本番は無い)。
1987年4月から国際放映製作・テレビ朝日系列局(一部系列局除く)ほかにて放送された。
放送時間帯は土曜夜7時台後半であったが、朝日放送(現・ABCテレビ)では、件の時間帯では本作とはベクトルがまるで違うヒューマンポリスドラマを放送していた関係上、夕方6時台前半(放送開始時間は夕方5時55分)に放送されていた。
当初は2クール全20話の放送予定だったが、ただでさえ「(ロート製薬提供・巨泉の)クイズダービー」(TBS系列局)と「ハイスクール!奇面組」(フジテレビ系列局、ただし一部系列局除く)、さらには後楽園球場からのセ・リーグ中継(日本テレビ系列局ほか)との視聴率争いの前に埋没した上、泣きっ面に蜂とばかりに皇くるみ役の女優が撮影中に怪我をするアクシデントが起きた為(第14話の撮影中だったと思われる)、1クール全13話で打ち切りとなった。
その後穴埋めで放送された「なかなか!ドジラんぐ」(山中恒による児童文学作品「ぼくがもうひとり」を原案としたコメディードラマ)を最後に「あばれはっちゃく」シリーズに始まり、一時の中断を除き続いた国際放映製作のドラマ枠は廃枠となり、同枠はアニメへ移行した。
流石に主人公が裸にひん剥かれるシーンは無かったが、本作の肝である「乳首が(服の上からでも判るほど)立つ」シーンは特撮によりしっかりと描写されている。