テレビ朝日系土曜日夜7時台アニメ枠
てれびあさひけいどようよるしちじだいあにめわく
本枠は、1985年10月に朝日放送担当に始まり、1986年10月スタートの「聖闘士星矢」以降テレビ朝日・(東映動画→)東映アニメーション担当で1997年9月迄放送された土曜日夜7時台前半枠と、(朝日放送を除く)1987年10月3日に放送された「宇宙船サジタリウス」最終回に始まり、1997年10月迄放送された土曜日夜7時台後半枠の事を指す。
平成のテレビ朝日が行ったANNネットワーク拡大運動に貢献した立役者でもあり(他にも「ニュースステーション」や「ミュージックステーション」、「クレヨンしんちゃん」もそれに当たる)、ドル箱枠コンテンツだったが、1994年以降はスポーツ中継や期首期末特番による放送休止が増え(ネット局を作りながら放送していたのと、系列局のやらせ騒動や「椿発言」の影響、バブル崩壊による景気悪化などで、予算を削らざるを得なかった事情もあったが)、更に1996年に起きたマードック&孫正義コンビによるテレ朝改革やお家騒動の影響を受け、枠移動を経て廃枠となった。
ここでは1997年10月から3年間放送された後身の土曜日夕方6時台アニメ枠や、2002年4月から2年半の一時期復活していた土曜日夜7時台前半枠&土曜日夜7時台後半枠も解説する。
2002年からの二代目枠で朝日放送では同年春、長年放送されていた「部長刑事」シリーズが放送終了となり、土曜日夜7時台後半枠はテレビ朝日と同時ネットとなった。
なお、1985年3月以前の朝日放送担当時代はここでは割愛させて戴く。以前の作品は此方へ→朝日放送土曜日夜7時アニメ枠
朝日放送担当時代
- 夢の星のボタンノーズ:1985年10月~1986年3月
- 光の伝説:1986年4月~9月
朝日放送制作アニメ枠はこの作品を最後に木曜夜7時台後半に移行、1996年9月まで10年間続いている。
初代テレビ朝日担当時代
- 聖闘士星矢:1986年10月5日~1989年4月1日
- 悪魔くん:1989年4月~12月
- もーれつア太郎:1990年1月~12月
- きんぎょ注意報!:1991年1月12日~1992年2月29日
2年目の放送延長案もあった。
- 美少女戦士セーラームーンシリーズ:1992年3月7日~1997年2月8日
実はこの時間帯では最長記録だったりする。後半以降は特番放送に伴う休止が目立った。ちなみに実写版はCBCホスト(原則)TBS系列局にて、新アニメ版はTOKYOMXやサンテレビなどにて放送されている。
- キューティーハニーF:1997年2月15日~9月
セラムンロスの後遺症に苦しみ、放送期間中に土曜日夕方6時台後半枠へ移動。
朝日放送はローカル枠で「部長刑事」シリーズを編成した為、土曜夕方6時台前半(正確には土曜夕方5時55分)→1989年10月以降は土曜日夕方5時台前半に先行放送されていた。
- 宇宙船サジタリウス:1987年10月3日
編成上の都合で最終回のみ放送。当初は第8・第9クールの半年間放送延長の予定だった。
- アニメ80日間世界一周:1987年10月10日~1988年3月
ロイヤリティーの問題で長年お蔵入りが続いたが、「宇宙船サジタリウス」終了のピンチヒッターという格好で急遽放送。
- いきなりダゴン:1988年4月~6月
相当な低視聴率だったため3ヶ月で打ち切り。
- 鉄拳チンミ:1988年7月~12月
- おぼっちゃまくん:1989年1月14日~1992年9月
本枠最長放送だが、内容が内容故スポンサー確保に苦労した。
- 南国少年パプワくん:1992年10月17日~1993年9月
- スラムダンク:1993年10月~1996年3月
「セーラームーン」シリーズとのコンビで「平成教育委員会」(原則フジテレビ系列局)としのぎを削るも、インターハイ編のストックが放送延長契約期限に間に合わず放送終了となった。無印セーラームーンの次番組候補の一つだったと言われている。
- 地獄先生ぬ~べ~:1996年4月~1997年6月
期末期首特番等の特別番組がやたら組まれた結果、1年間放送するつもりで作ったものを消化するのに1年3ヶ月かかってしまった。後にOVA化。
- 忍ペンまん丸:1997年7月~9月
放送期間中に土曜日夕方6時台前半枠へ移動。
- 忍ペンまん丸:1997年10月~1998年3月
- 遊☆戯☆王:1998年4月~9月
制作アニメスタジオを変えた「続編」がテレビ東京系列局他にて放送、皮肉なことにロングランヒットとなった。
- まもって守護月天!:1998年10月~1999年4月3日
土曜日夕方6時台前半枠最終作。後にOVA化
朝日放送はローカル枠で「部長刑事」シリーズを編成した為、土曜日夕方5時台前半に先行放送されており、スポンサー表示もブルーバックの扱いだった。
- キューティーハニーF:1997年10月~1998年1月
- アニメ週刊DXみぃファぷー:1998年2月~1999年1月
- 神風怪盗ジャンヌ:1999年2月~2000年1月
テレビ朝日・東映アニメーション少女漫画アニメ最終作(「おジャ魔女どれみ」シリーズや「プリキュア」シリーズは朝日放送が制作ホスト局)。
- マシュランボー:2000年2月~9月
大幅変更が裏目に出てしまい、土曜日夕方6時台後半枠の最終作となった。
- 勝負師伝説哲也:2000年秋開始予定
マシュランボーの次番組として放送予定だったが、「賭博」を題材にしていることから深夜枠へと降格させられた。その後、テレビ朝日&東映アニメーションコンビの枠は「ののちゃん」が関東ローカル土曜午前中で復活する。
- キャンディ・キャンディ(平成リメイク版):1992年度放送予定(?)
テレビ朝日が難色を示したため実現しなかったらしい。漫画の作画担当者が「原作に沿った形で作る直していただけたら」と発言したことや、1992年春休み映画としてアニメ映画が作り直されたことからこのような「都市伝説」が誕生したか。
だが、本件が都市伝説と言うのならその後の著作権騒動と言った歴史は発生しなくなり、著作権騒動の発端は本作と同時展開する筈だったキャンディルネッサンスの頓挫である。
- ろくでなしBLUES:1993年度放送予定(?)
「セーラームーン」の後釜と噂された。
- シュート!:1993年度放送予定(?)
本作も「セーラームーン」の後釜と噂された。後にフジテレビドリーム9枠の「蒼き伝説シュート!」として放送。
- 妖怪始末人トラウマ!!:1993年度放送予定(?)
セラムンの次番組候補その4。魔夜峰央原作のホラーアクションで、本作とスラダンが最終選考に残ったと言われている。実現していたらパタリロ!に次ぐ快挙を成し遂げた筈だった。
- ジョジョの奇妙な冒険:1996年度放送予定(?)
「セーラームーン」がスーパーズで終了だった場合と、「スラムダンク」の次番組として導入されるのではと噂された。ヒットしていたら「第三部」まで放送されたかも知れなかった反面、間違いなく史実のお家騒動の悪影響を受けていたであろう。
サンライズ関係者の証言から「93年秋にゴールデンタイムで放送」と言っていた事から、当時の空き枠は本枠か、木曜日夜7時半の何方かに導入される可能性があった。
春一番!日本一のアニメ祭り:テレビ朝日系列のアニメ番組のキャラが、一堂に会するお祭り番組だった。
ニチアサキッズタイム:現在のテレビ朝日子供番組の主力枠。因みに1980年代の土曜夕方~夜はANNニュースレーダーを挟んでアニメ・特撮が放送され、後のニチアサに似た編成とラインナップだった。
東映アニメーション、日本アニメーション、シンエイ動画、タツノコプロ:この枠に関与したアニメ製作会社
高中正義:前述の刑事ドラマ「部長刑事」シリーズ(新・部長刑事アーバンポリス24)のOP曲として「ポジティブタッチ」を提供した為、セーラームーンを観ていた関西の大きいお友達の間で有名となった。→おっさんホイホイ