解説
「東映不思議コメディーシリーズ」が終了した1993年11月より開始。
しばらくは前半枠のみアニメ番組だったが、2003年4月より後半枠に『ASTRO BOY 鉄腕アトム』が放送を開始したことで、アニメ枠が1時間に延長された。
2006年より『ONE PIECE』が日曜19時からこの後半枠に移動し、前半・後半ともに東映アニメーションの放送枠となっている。
ただし、実はローカルセールス枠なので、系列局によってはこの時間に放送されていない(極端な場合は放送自体ない)。
名称について
「ドリーム9」という名称は、2009年4月に付けられたもの。
2014年に「ストロング9」に変更された。
そして2016年秋の改編では、同年春の改編でこの前の時間帯に放送されている『新報道2001』が一部ローカルセールス化されたことで捻出された8時台後半枠がアニメ枠になったことで、1時間半枠に。
これを機に「アドベンチャーサンデー」という名称に変更された。
その後、2019年春の改編で8時台後半が廃止され、「アニメサンデー9」に名称変更のうえ、再び1時間枠となって今に至る。
前述の通り、この時間帯はローカルセールス枠であり、系列局の中には全部又は一部が放送時間が異なったり、放送されなかったりする場合がある。このため、ここに挙げている名称はフジテレビ以外では定着しておらず、テレビ朝日系列のアニメ・子供番組ゾーン「ニチアサキッズタイム」が解消された後も慣習的に使用されている「ニチアサ」の名称が使われることがある。
番組の変遷
8時台後半
前述の通り2016年秋~2019年春の時期にアニメが放送された。
ちなみに、どちらも東映アニメーションは関与していない。
タイトル | 期間 | 制作 |
---|---|---|
モンスターハンター ストーリーズ RIDE ON | '16年10月~'18年4月 | デイヴィッドプロダクション |
レイトン ミステリー探偵社 〜カトリーのナゾトキファイル〜 | '18年4月~'19年3月 | ライデンフィルム |
9時台前半
開始から20年間1度も途切れることなく、2013年に当枠での放送が1000回に達した。
前身の不思議コメディーシリーズ後期は女児向け作品となっていたが、本枠では『ひみつのアッコちゃん』を除き、基本的に男児向けアニメとなっている。
男児向けがメインということで4クール=1年越えの長期作品が多数放送され、最大は『ガッシュベル』と『トリコ』の3年間。
なお、開始当時同じ東映動画製作のテレビ朝日8時半枠、通称「ニチアサキッズタイム」第4枠では『GS美神』(1993~94年)を放送しており競合関係となっていたが、後番組の『ママレード・ボーイ』('94年)以降は女児向けになり、事実上の放送枠交換となった。
しかし1998年、ニチアサ側の『夢のクレヨン王国』放送中にドリーム9側が局とスポンサーからの要請に押しきられて『ひみつのアッコちゃん』第3シリーズをぶつけてきたことで、再び競合関係が再発する。
しかもこの枠を任されたのは『アッコちゃん』第2シリーズのサブプロデューサーで、何よりその『GS美神』以降のニチアサ4枠プロデューサーである「ニチアサの母」関弘美であった。
(彼女はこの時期兼任する羽目になった。)
結局、ドリーム9側の番組の成績は(関の危惧の通り)芳しいものではなく、スポンサーの都合と関の進言もあいまって、この枠は引き続き関のプロデュースのもと『デジモンアドベンチャー』以降、男児向けとして固定する事となった。
※ちなみに関は『金色のガッシュベル!!』中盤までドリーム9に関与したが、2009年から東映アニメーションの全作品を統括する企画部長となったため『トリコ』にも参加している。
そのため関に冠される「ニチアサの母」の"ニチアサ"には、このドリーム9枠も含まれている。
タイトル | 放送期間 | ||
---|---|---|---|
蒼き伝説シュート! | 1993年11月~1994年12月 | ||
空想科学世界ガリバーボーイ | 1995年1月~12月 | ||
ゲゲゲの鬼太郎 | 第4シリーズ | 1996年1月~1998年3月 | ※1 |
ひみつのアッコちゃん | 第3シリーズ | 1998年4月~1999年2月 | ※2 |
デジモンアドベンチャー | 1999年3月~2000年3月 | ||
デジモンアドベンチャー02 | 2000年4月~2001年3月 | ||
デジモンテイマーズ | 2001年4月~2002年3月 | ||
デジモンフロンティア | 2002年4月~2003年3月 | ||
金色のガッシュベル!! | 2003年4月~2006年3月 | ||
デジモンセイバーズ | 2006年4月~2007年3月 | ||
ゲゲゲの鬼太郎 | 第5シリーズ | 2007年4月~2009年3月 | ※1 |
ドラゴンボール改 | 2009年4月~2011年3月 | ※3 | |
トリコ | 2011年4月~2014年3月 | ||
ドラゴンボール改 | 魔人ブウ編 | 2014年4月~2015年6月 | ※3 |
ドラゴンボール超 | 2015年7月~2018年3月 | ||
ゲゲゲの鬼太郎 | 第6シリーズ | 2018年4月~2020年3月 | ※1 |
デジモンアドベンチャー: | 2020年4月~2021年9月 | ※4 | |
デジモンゴーストゲーム | 2021年10月~2023年3月 | ※5 | |
逃走中グレートミッション | 2023年4月~放送中 |
※1:過去シリーズの放送時間は
- 第1シリーズ(1968年):日曜18時30分~19時
- 第2シリーズ(1971年):木曜19時~19時30分
- 第3シリーズ(1985年):土曜18時30分~19時
※2:過去シリーズの放送時間は
- 第1シリーズ(1969年):NET、現・テレビ朝日系列の月曜19時~19時30分
- 「東映魔女っ子シリーズ」の第2弾とされる。
- 第2シリーズ(1988年):日曜18時~18時30分
- 1992年10月から2年3ヶ月間『ツヨシしっかりしなさい』を挟んで、現在は『ちびまる子ちゃん』が30年近く放送中。
※3:無印、『Z』『GT』の放送時間は水曜19時~19時30分。
前後に『Dr.スランプアラレちゃん』と『ドクタースランプ』が挟まり、鳥山明原作のアニメが18年に渡り放送された。
この後番組が『ONE PIECE』で、日曜19時30分→日曜19時を経て、2006年より下記の後半枠に移動する。
※4:COVID-19感染拡大により、開始直後の4月26日~5月31日は放送を休止し、前番組が再放送された。
※5:不正アクセスの影響により、2022年3月20日~4月10日は放送を休止し、既放送分が再放送された。
9時台後半
前半と違って長期間の中断があり、それぞれ異なる制作会社だった。
なお、この時間のアニメ放送は1983年にさかのぼるため、ここでは便宜上それも含める。
タイトル | 放送期間 | 制作 | |
---|---|---|---|
機甲創世記モスピーダ | 1983年10月~1984年3月 | タツノコプロ | |
コケッコなど | (バラエティ番組) | ||
ASTRO BOY 鉄腕アトム | 2003年4月~2004年3月 | 手塚プロダクション | |
レジェンズ 甦る竜王伝説 | 2004年4月~2005年3月 | ぎゃろっぷ | |
おそく起きた朝は… | (バラエティ番組) | ※6 | |
ONE PIECE | 2006年10月~放送中 | 東映アニメーション | ※7 |
※6:当初『ふしぎ星の☆ふたご姫』が放送される予定だった。
※7:『ONE PIECE』は第279話からで、当枠への移動によってエンディング曲が無くなったが、2023年8月の1071話から復活。2025年4月に再度枠移動の予定。
枠内コラボ
主に同じ週刊少年ジャンプ原作のタイトル間で行われている。
ドラゴンボール×ONE PIECE
前半が『改』の時期に中の人つながりで、ルフィとクリリンがお互いの番組の宣伝を行っていた。
トリコ×ONE PIECE
第1弾は2011年4月3日放送。
『トリコ』第1話と『ONE PIECE』第492話の枠で、翌日発売のジャンプに掲載された双方の作者による合作漫画『実食! 悪魔の実!!』のアニメ版にあたる。
翌2012年4月8日にも、『トリコ』第51話と『ONE PIECE』第542話の枠で第2弾が放送。
こちらは完全オリジナル。
トリコ×ONE PIECE×ドラゴンボール
正式タイトル『トリコ×ONE PIECE×ドラゴンボールZ 超コラボスペシャル!!』。
映画『ドラゴンボールZ 神と神』公開記念を兼ねて、2013年4月7日に1時間スペシャルとして放送された。
上記のアニメを踏まえて『トリコ』と『ONE PIECE』のキャラは面識がある設定。
一方『ドラゴンボール』と『ONE PIECE』のキャラは合作漫画『CROSS EPOCH』で既に共演しているが、ここでは初対面となっている。
関連タグ
こちら葛飾区亀有公園前派出所:2004年にレギュラー放送終了後も、不定期でこの時間帯にスペシャルが放送され、2016年SPで完結を迎えた。
ニチアサキッズタイム:東映及び東映アニメーションの裏番組の枠。2017年秋改編前は時間が重なっていなかった。『デジモンクロスウォーズ』後半はこちらの枠で放送された。