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マーマレードボーイではない。


概要

吉住渉による少女漫画。雑誌『りぼん1992年5月号~1996年10月号に連載された。単行本はりぼんマスコットコミックスより全8巻、完全版が全6巻。


また、後述のテレビアニメ版の脚本を手掛けた影山由美による小説版も存在する(集英社「コバルト・ピンキー」から全10巻)。オレンジ文庫から映画版のノベライズも出ている。


あらすじ

主人公・小石川光希(こいしかわみき)は突然両親から「離婚する」と告げられる。 しかもただの離婚ではなく、ハワイ旅行で出会った松浦夫婦とパートナーを交換して再婚し、みんなで一緒に暮らしたいと言う。

光希は相手の松浦夫婦の息子・松浦遊(まつうらゆう)を味方につけて反対しようとするも、失敗。夫婦2組とその子供達、計6名での同居生活がスタートする。


登場人物

summer

松浦遊 /ママレード・ボーイ

光希の男友達兼初恋の相手。光希を「間違えて」振ってしまったことから、彼女に対しかなり未練がある。

光希の親友。どこか陰りのある美少女。初めて書いた小説で文学賞を取るほどの物書きの才能がある。資産家の娘だが、家庭環境はかなり複雑。教師の名村慎一と禁断の愛を育む。

遊のモトカノ。かなり気が強く、彼に振られたとき、「お前なんか死ぬまでまともな恋愛出来んわ!!」(要約)と捨て台詞を吐いた。

光希達のクラス担任の教師。専門教科は英語。生徒達からの信頼が厚いが、茗子と恋仲になり、そのことが周囲にばれて実家の広島に帰る。後に茗子と再会して結婚。

光希達のクラス副担任の教師。専門教科は国語。

光希が通う高校の生徒会長。遊とつるむことが多い。おネェちゃんに目がないイケメン。

悟史の従妹の中学生。可愛い面構えをしているのでモデルをしており、結構人気がある。

光希のバイト先の同僚。光希より1歳下。ピアノが得意で、高校でもピアノ科に所属しているが、周りのしがらみや嫉妬に嫌気がさし、高校を休学して通っていなかった。

遊の知り合いの少女。病弱。遊からは『赤毛のアン』にちなんでアンと呼ばれている。

原作には出てこない、アニメオリジナルキャラクター。

光希たちの家にホームステイに来たアメリカ出身の留学生。明るくて物怖じしない性格で、日本の色々なものに興味を示す、アニメオリジナルキャラクター。

遊の留学先でのクラスメイト、マイケルの兄。ジニーのことが好きでジニーを巡って遊と衝突する、アニメオリジナルキャラクター。

遊の留学先でのクラスメイト兼ルームメイト。おとなしく、繊細な性格の反面、意外と芯は強い。遊に対して意味深な態度をとる、アニメオリジナルキャラクター。

遊の留学先でのクラスメイト。ブライアンに気がある様子、アニメオリジナルキャラクター。

遊の留学先でのクラスメイト。アメリカ美人で、遊に好意をもち積極的にアプローチを繰り返す、アニメオリジナルキャラクター。


テレビアニメ

1994年3月から1995年9月まで、日曜朝8:30枠で放映された。


現在に言うところのニチアサトレンディ三部作(東映トレンディアニメシリーズ)の記念すべき第一作にあたり、同枠における女児向け枠再転換の端緒を担った作品である。


テレビ朝日系列フルネット局で放送されたほか、系列外ではテレビ岩手(日本テレビ系列)、チューリップテレビ、山陰放送(以上TBS系列。山陰放送はスポンサー付き)、クロスネット局ではテレビ宮崎フジテレビ系列(メイン)・NNNとのトリプルネット)で放送された。


制作は朝日放送(ABC)と東映動画(現在の東映アニメーション)。全76話。ABCと東映が制作を担当する日曜朝のアニメでは10作目。


同枠において製作・放映された「思春期頃の(人間の)少女を主人公に置く青春物語アニメ」としては1985年の『はーいステップジュン』以来の作品となる。また、集英社の漫画雑誌に原作がある作品のアニメ化に転じた。


テレビアニメにはオリジナルキャラクターも存在する。そのキャラクターデザインは原作者の吉住が直々に担当した。


本作は『美少女戦士セーラームーン』シリーズを卒業した年代を想定して製作された作品でもある。


前番組『GS美神』の視聴率には及ばなかったものの、本作も先述の美少女戦士の最盛期に匹敵する最高視聴率を記録した。結果、本来は1年の放送予定が半年間延長を果した。さらに、その延長ゆえに原作には無いエピソードが作られている

この放送延長を理由として後番組の『ご近所物語』から『夢のクレヨン王国』までの作品が9月スタートとなった。


尚且つ、スポンサーがバンダイのため、幼児向けの関連グッズも販売されていた。これらのグッズは本編にたびたび登場した。こちらはボイスレコーダー「ボイスメモ」がかなり売れた。


楽曲一覧

ここでは、本編中に流れた楽曲を掲載する。


主題歌

このアニメのファンである、声優の竹達彩奈がカバーしたことがあった。

また、お笑いタレントのケンドーコバヤシがとある番組で歌ったこともあり、動画は200万回以上も再生されている。


エンディングテーマ

後述の「Rain」のアレンジ・歌詞違いバージョン。


挿入歌

☆はCDシングルに収録された曲


  • ☆MOMENT/國府田マリ子

第1話から多数のエピソードに流れた曲。別名「光希のテーマ」。この曲を聴いた方々も多く、主題歌のサブテーマとしても過言ではないだろう。伝説の第25話でも流れ、堂々とアレをやっちゃう間には、盛り上がるところで失神、いえキュン死にするかもしれない。

なお、この曲は、別バージョンとして、曲の前にオルゴールが流れるロングバージョンが存在する。これは「ママレード・ボーイ Vol.3 ママレード・ヴォイス!~ヴォーカルアルバム~」に収録されており、5分23秒もある。(シングル盤は4分30秒)

  • ☆最後の約束/國府田マリ子

第17話で初登場した曲。MOMENTとともに多数流れた。別名「茗子のテーマ」。別れのシーンでよく流れる。名村先生との別れのシーンでも流れるので、ハンカチを用意して見ることをおすすめする。

  • Friend Ship/濱田理恵

第35話の回想で登場。

  • SOUTH WIND/國府田マリ子

第69話で登場。その時は、海の回であった。

  • RAIN/置鮎龍太郎

第32話のバンド演奏シーンにて登場。本編では、フルサイズで演奏した。この曲は、先述の通りエンディングテーマでも歌詞とアレンジを変えて使用された。

  • 悲しい時はいつも/ 金丸淳一

第40話で登場。別名「銀太のテーマ」。

  • 太陽を捜して/久川綾

第32話で登場。別名「亜梨実のテーマ」。

  • 今日の終わりに/國府田マリ子

第29話で登場。「最後の約束」のカップリング曲。

  • エンジェル/丹下桜

第42話で登場。別名「すずのテーマ」。演じている人が演じている人故、あの人の当たり役と勘違いしないように。

  • そばにいたい/井上喜久子

第59話で登場。別名「杏樹のテーマ」。挿入歌では最長の曲であり、フルサイズで6分7秒の演奏時間である。

  • ☆笑顔に会いたい(Slow Version)/濱田理恵

第22話で登場。オープニング主題歌のスローバラードバージョン。「MOMENT」のカップリング曲。

  • ワガママでいこう!/Yukari

第58話で登場。

  • ハッピーエンドは終わらない/Yukari

第56話で登場。

  • もういちど春が来るまえに/國府田マリ子

第51話で登場。

  • ☆夢のおはなし/水島康宏

第52話で登場。別名「光希と遊のテーマ」。「枯れ葉色のクレッシェンド」のカップリング曲。

  • ☆melody-抱きしめて-/國府田マリ子

劇場版挿入歌。


BGM・曲

ここでは有名なBGMおよび曲を掲載する。なおサウンドトラックは非常に入手が困難。


新番組予告・第4話などで流れた。「笑顔に会いたい」のスキャット版である。なお、動画コメントでは、「ちゅるちゅる」と言う人もいるが、「チュッチュ」である。(そんなことはどうでもいいが)

サウンドトラック「ママレード・ボーイ Vol.4 幾つもの出会いを重ねながら」に収録。

  • MOMENT(オルゴール版)

第22話で、オルゴール版が流れた。MOMENT(ロングバージョン)の冒頭を使用。

第41話で土屋蛍が演奏した。本編中では、省略版として放送された。フルサイズは5分16秒。サウンドトラック「ママレード・ボーイ Vol.4 幾つもの出会いを重ねながら~ロマンティックアルバム~」に収録。

なお、サウンドトラック「ママレード・ボーイ Vol.8 Final Edition~総集編だよっ!!~」のブックレットには、ピアノ楽譜が掲載されている。


各話リスト

エピソードサブタイトル備考
第1話恋がしたい 「カッコイイけど許せない!」
第2話キス後遺症 「あいつの気持ちがワカラナイ」
第3話2つのキス 「遊に恋人がいた!?」
第4話銀太の告白 「おまえをあいつに渡さない!」愛媛朝日テレビはこの回から放送開始
第5話恋人の伝説 「メダイユに想いをこめて」」
第6話ラブゲーム 「銀太なんか大嫌い!」
第7話恋の北海道 「どうなってるの? あの二人!」
第8話大人の香り 「やきもちなんてやいてない!」
第9話アルバイト 「恋の勝負は売り上げ次第!」
第10話初めての夜 「お風呂でドキッ♥」」
第11話バースデイ 「遊が私を見つめてる…」
第12話スマッシュ! 「遊と銀太どっちも好き…」
第13話恋と友情 「銀太、亜梨実さんとつきあって!」
第14話恋する資格 「あなたは遊にふさわしくない!」
第15話茗子の秘密 「話してほしかった…」
第16話男の決断 「なっちゃん、辞めないで!」
第17話茗子の別れ 「さよならなんてできない!」
第18話恋のゆくえ 「思い通りにならないね」
第19話入籍騒動 「非常識なんて言わないで!」
第20話怪しい二人 「遊と三輪さんがカップルゥ?!」
第21話軽井沢旅行 「やっぱり……変!」
第22話Wデート! 「好きなのにわかりあえない」
第23話衝撃の告白 「遊、何を言ってるの?」
第24話出生の秘密 「遊をほっとけないの!」
第25話リアルキス 「あたし、遊が好き!」
第26話新たな不安 「幸せすぎて…怖い」
第27話恋の不安 「この幸せはいつまで続くの?」
第28話ゆれる心 「あたしもバイトするっ!!」
第29話恋の邪魔者 「メダイユがみつからない!」
第30話ライバル 「ゆー、大好きよ」
第31話すずと蛍 「不安にさせるこの二人…」
第32話恋の学園祭 「遊と蛍のコンサート」ED変更
第33話恋の迷い道 「好きだ!」
第34話別れの予感 「ハロウインパーティーのたくらみ」
第35話すれちがい 「別れようってことなの?」
第36話一人ぼっち 「俺が忘れさせてやる!!」
第37話悲しい再会 「吹っきれたと思ってたのに…」
第38話杏樹の想い 「光希さんの次でいいの!」
第39話せつない恋 「ずっと遊が好きだった…」
第40話聖なる夜 「イヴなのに一人ぼっち…」
第41話恋人達の朝 「メリークリスマス」
第42話新春恋模様 「サイコーの年になりそう」
第43話スキー旅行 「二人っきりになんかさせない!」
第44話二人の将来 「遊の夢、私の夢は?」
第45話ゆれる茗子 「私、広島に行く!」
第46話広島へ… 「もう一度そばにいさせて!」
第47話海辺の二人 「君の幸せを思うから…」
第48話チョコの味 「甘くて苦いバレンタイン!」
第49話愛のかたち 「幸せになるってムズカシイ」
第50話留学生登場 「マイケルって…変!」
第51話三角関係 「ふりまわされて…」
第52話月夜の決心 「遊、離れるなんて…イヤ!」
第53話思い出作り 「何が起こっても後悔しない」
第54話新生活 「遊、今頃どうしてるかな?」OP/ED変更
第55話波紋・再び 「ニューヨークは遠すぎる!」
第56話すれちがい 「あたしの恋人は遊なのに…」
第57話恋の迷い道 「もう耐えられない! 寂(さみ)しいの…」
第58話告白の音色 「ボクを男として見てほしい!」最高視聴率16.1%
第59話不安な週末 「遊の声が聞きたい!」
第60話恋人は遠い 「遊はあたしの目の前にいる」
第61話N.Y(ニューヨーク)の罠 「遊、あたしが馬鹿だったの?」
第62話さよなら 「もう…彼女でいられない」
第63話涙を抱いて 「今は一人でいたい」
第64話二人の問題 「おまえの声が聞きたい」
第65話かたい決意 「光希は…おれがもらう」
第66話新たな選択 「あいつを忘れなくてもいい」
第67話ともだち 「あたしには蛍クンが必要なの!」
第68話揺れる恋人 「サヨナラ…銀太」
第69話恋の勇気 「決心がついた!」
第70話ただいま 「どんな顔して会えばいいの?」
第71話星と月の夜 「近くにいても…寂しい」
第72話異母兄妹 「幸せが…こわれていく」広島ホームテレビでは1995年8月7日夕方に放送
第73話別れ 「こうするしかなかった…」
第74話想い出の箱 「バイバイ、遊」
第75話兄と妹!? 「別れるしかないんだ!」最低視聴率7.8%
第76話たびだち 「そして、愛は歩きだす」

テレ朝/ABC・日朝8:30枠

GS美神(1993年4月~1994年3月)

ママレード・ボーイ(1994年4月~1995年9月)

ご近所物語(1995年9月~1996年8月)


ニチアサ同期

ブルースワット重甲ビーファイター(30分前)



劇場アニメ版

この項目はネタバレを含みます


 東映アニメフェアにて、劇場版が1995年3月4日に公開された。タイトルは『劇場版ママレード・ボーイ』である。上映時間は26分である。

 作中の時期はアニメ版の1話と2話の間である、いわば1.5話相当と思われる。内容は「遊がどうして光希を知ったのか」ということである。また、アニメで触れなかった、遊の家族については、結構お金持ちで華やかだったと思われる。

 途中、ガストマンという戦隊物が登場する。それも戦隊シリーズにちなんで、5人の子どもたちが、戦隊に変装し悪を退治するという活躍ぶりであった。

 ちなみに遊が光希を好きになったきっかけとは、光希のテニスルック姿である。光希は、ガストマンと遊んでいる(襲われているということもある)最中にリストバンドを落としてしまったが、遊が拾い、お守りとして返さなかった。

 劇場版は長らくビデオでしか見られなかったが、DVD-BOXで同梱され、見ることができるようになった。単発での販売は行っていない。


実写ドラマ版

2001年台湾で実写ドラマが制作された。


実写映画版

2017年8月22日、実写映画版の制作が発表された。2018年4月27日公開。配給はワーナー・ブラザーズ映画。


続編『ママレード・ボーイlittle』


本編終了後、両家にそれぞれ弟と妹が生まれ、その両名を主人公とした『ママレード・ボーイlittle』が、「Cocohana」にて2013年5月号から2018年11月号まで連載。連載期間は5年半、本編より長い連載期間となった。


関連動画


表記揺れ

ママレードボーイ


関連タグ

漫画 少女漫画 りぼん 吉住渉

マーマレード


地獄先生ぬ~べ~:原作漫画が同じく集英社による漫画雑誌(『ぬ~べ~』は『週刊少年ジャンプ』)上で連載し、アニメが1990年代にテレビ朝日系列局(など)で放映していたことが共通する作品。東映アニメーション(当時の東映動画)による制作会社繋がりでもある。こちらは小学校の童守小学校を舞台としたホラーもの。『ママレ』で遊を演じる置鮎龍太郎氏が『ぬ~べ~』にて主人公の鵺野鳴介を演じるなど、複数の声優が両作に出演した。うち、桃井亮子を演じる浦和めぐみ氏は『ぬ~べ~』では教え子の栗田まことを演じており、この二人は『ママレ』と立ち位置が逆転している。


外部リンク

実写映画版公式(ティザー)サイト

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