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80年代後半から90年代前半まで流行したドラマのジャンル

若者の流行や恋愛模様を強調しているのが特徴。

代表作は「東京ラブストーリー」など。

概説

「トレンディ(流行性のある)」の意訳として、日本語ではおしゃれな」というニュアンスで解釈される。

そこから「大人の男女の駆け引き」をテーマとしたドラマを指す。

それまで恋愛ドラマと言えば、「学生たちの青春」をテーマにした甘酸っぱいものが主流を成しており、20代から30代の社会人による恋愛ドラマはあまり大きく取り上げられず、あっても刑事ドラマや青春ドラマのサイドストーリーとして処理されがちだった。

それが『男女7人恋物語』の登場により、大学生や社会人など青春時代をやや過ぎた、大人としての自覚を促される年代の若者たちに焦点を当てたことから、それまでにないリアルな恋愛ドラマが展開され、多くの視聴者の共感と感動を呼ぶようになった。

同時に、のちの「昼ドラ」に継承された「浮気の恋」「泥沼愛憎劇」もこの時代に大きく取り沙汰され、トレンディドラマを「ただのおしゃれな恋愛ドラマ」と一口に言い得ない、多面的な仕上がりにした。

バブル崩壊後下火になり、ドラマの主流は野島伸司に代表されるダーク路線に転じた。ただしフジテレビ月9全盛期など、2000年代になってもこれに近いスタイルのドラマはしばらく続いていた。

2010年代になると、SNSやタワーマンションなどのトレンド的要素を通じた人間不信・泥沼劇を描く作品が作られるようになった。これもトレンディドラマの子孫といえるかもしれない。ただしその内容は1980年代とはうってかわって陰鬱なことが多い。

逆に80年代は古典派路線だったTBSがトレンディ傾向の恋愛ドラマを放送するようになっている。

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トレンディドラマ
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