漫画
1988年~1990年に「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)にて連載された。単行本全4巻、文庫は小学館文庫全3巻、文春文庫全2巻。
2016年1月25日発売の「ビッグコミックスピリッツ」にて、本編の50年後にあたる続編が読み切りの形で掲載され、メインキャラクターのその後が描かれた。
テレビドラマ
1991年1月7日~3月18日にフジテレビ系列にて放映。全11話。
ほぼ湾岸戦争の開戦直前から地上戦終結直後と重なっている。
平均視聴率22.9%。最高視聴率は最終回の32.3%。
「月9」の俗称を一般視聴者にまで浸透させ、トレンディドラマ枠に定着させた初期の代表作のひとつ。ドラマ人気は社会現象化し、月曜9時にはTVを見るため街から女性の姿が消えたという都市伝説を生んだ。
キャスティングは柴門ふみの希望(カンチ→内村光良、リカ→小泉今日子)とは相当異なったのだが、主演の鈴木保奈美と織田裕二は本作で大ブレイク。結果的にはキャスト全員の出世作となった。
ついでに脚本の坂元裕二の出世作にもなり、小田和正の主題歌「ラブ・ストーリーは突然に」は270万枚を売り上げる(当時の日本記録)大ヒットを収めた。
このように商業的には大成功をおさめたもの、結末なども原作とは大幅に異なり、特に織田裕二にとっては非常に不本意な黒歴史であるらしい。
このためオリジナルキャストによる続編の実写化は不可能と言われている。
題名に違わず主なロケ地は東京都内のいわゆるトレンディスポットが多いが、永尾完治の出身地が愛媛県と設定されている関係で同県松山市などでもロケが行われた。
主なキャスト
赤名リカ:鈴木保奈美
永尾完治:織田裕二
関口さとみ:有森也実
三上健一:江口洋介
長崎尚子:千堂あきほ
和賀夏樹:西岡徳馬
渡辺:中山秀征
大滝新太郎:筒井道隆
主題歌
「ラブ・ストーリーは突然に」(小田和正)
「カンチ、セックスしよ!」
ドラマ放送時に最も話題を呼んだ台詞。これを月曜9時台に堂々放映できた自由な時代である。
ミュージカル
企画制作はホリプロ。
脚本は劇団四季の製作スタッフだった佐藤万里、演出は「ナチュラルシアター自然人」の主催豊田めぐみ、音楽は「四月は君の嘘」や「デスノート」のミュージカル版で作曲を担当したジェイソン・ハラウンド。
原作・テレビドラマではバブル期の東京が舞台だったが、2019年前後に変更されている。
これに伴い一部の設定が変更になり、原作を基本設定としながらも、クライマックスはテレビドラマ版に近い。
ちなみに上述の例の台詞は、ちゃんと言う。
本作では完治とミカの勤める会社が今治タオルを取り扱っており、今治タオル工業組合が特別協賛として加わっている。
これは佐藤が設定を深掘りするうちに行きついたんだとか。
メインキャスト
長崎尚子:綺咲愛里
和賀夏樹:高島礼子