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概要編集

1986年1月から1987年10月初旬にかけ、テレビ朝日系列局のほか、フジテレビ系列局約2局(ただしそのうちの約1局は途中打ち切り)、TBS系列局・日本テレビ系列局各約1局ずつ(ただし日本テレビ系列局約1局は途中打ち切り)にて放送された。

アニメーション製作は日本アニメーション

全77話。


イタリア物理学者アンドレア・ロモリのSF怪奇冒険絵本『アルトゥリ・モンディ』を原作としているが、原作から借りているのはメインキャラクターや一部の設定のモチーフだけであり、ほぼ日本アニメーションオリジナルの作品である。ちなみに「アルトゥリ・モンディ」とはイタリア語で「異世界」という意味である。


主題歌である「スターダストボーイズ」の歌詞に歌われている通りに特別な才能や能力を持っているわけでもなく零細企業(劇中で倒産する)に務める平凡なサラリーマンに過ぎない主人公達が、家族を養う為に四苦八苦し仕事先で巻き込まれたトラブルに右往左往する言わばサラリーマンの悲哀が描かれており世知辛い描写も多いなど「どういう視聴者向けに作られたのかよく分からない」作品。そのせいか、とてもアニメのスポンサーに付くとは考えられない電線およびワイヤーハーネスメーカーのフジクラ⇒そのライバル企業で光ファイバーも取り扱う住友電工がスポンサーに付いていた上、それらの企業の1社スポンサー番組であった。また、(一部系列局以外では)『ドラえもん』の次の放送枠だったのだが、この作調を貫きながらも、当時のアニメ雑誌『アニメージュ』で特集が組まれるほどに評価が高かった。


放送時間は金曜日19:30-20:00で、前番組はメタルヒーローシリーズ巨獣特捜ジャスピオン』だった(『ジャスピオン』は月曜日19時に移動した)。


元々は半年の放送予定だったが、最高視聴率が19%に達したこともあり、約1年9ヶ月続いた。1987年10月以降はタケカワユキヒデ作曲による新主題歌を作って放送する予定ともなっていたが、同年秋の改編で『パオパオチャンネル』と『ニュースシャトル』の放送開始が決まったため、終了することが決定。この時間のアニメ枠は『クレヨンしんちゃん』が月曜日19時から移動してくるまでの8年半の間再び途絶えてしまう。


放送終了決定直後、石原裕次郎死去の特番(1987年7月17日)で1週飛んだため、最終回は76話の翌日である10月3日(土曜日)19:30-20:00に放送された。この時間帯に『部長刑事』を放送していた朝日放送では17:55-18:25に放送され、テレ朝系列と日本テレビ系列のクロスネットで当時土曜19時台に日テレ系列の番組を同時ネットしていたテレビ信州では後日遅れて放送された。


ストーリー編集

トッピーラナは宇宙輸送の零細企業「宇宙便利舎」のサラリーマンで、中古貨物宇宙船「サジタリウス号」のパイロット。1ヶ月ぶりで地球に戻ると、社長から次の仕事を言い渡された。依頼主は宇宙考古学研究所の研究員のジラフ。危険なベガ第3星に、調査のために単身で旅立った研究所の先輩で恋人のアン教授を連れ戻してほしいという内容であった。


登場人物編集

トッピー

サジタリウス号の船長で操縦士。娘が生まれたばかりの新婚ほやほやの30代。犬がモチーフであり、だんじてカバではない。気弱だが責任感の強い平凡なサラリーマン。

【アイコン】ラナ

サジタリウス号の副操縦士。妻と7人の子供をかかえるカエル顔の40代。好物はラザニア。ふだんは飄々としているがシビアな性格。関西弁をしゃべる。

アン教授を追いかける20代の宇宙考古学研究員。当初はただの客だったが、後にアン教授と結婚、トッピーが立ち上げた「新宇宙便利舎」に就職。臆病だがたまに感情を抑えられず暴走することがある。キリンがモチーフ。

一色さん風に【ジラフ&アン教授:同居生活始めました💕】

放送開始から1年間、トレンディドラマみたいにジラフとアン教授の不器用な恋愛話が展開され、その中ジラフがアン教授にふさわしい男性になろうと奮闘する姿が描かれていった。#27以降から、段々と正義感強い青年学者となっていき、放送半年ほど経つと冒険の影響かかなり行動的学者となっていった。

ペポ♪

ベガ第3星でトッピーとラナが最初に出会った、サボテンのような種族の宇宙人。吟遊詩人で、愛用の琵琶を肌身離さず持ち歩き、その歌声にはトッピーたちは何度も命を救われている。実は女の子(#58で、結婚適齢期と判明)。

アン教授

美人で優秀な宇宙考古学者かつ物理学者。ムー大陸の謎をつきとめるため、危険も顧みず単身ベガ第3星へ向かう。

その後も、宇宙を飛び回るがどうもジラフには強く出てしまい、そのせいでジラフが振り回される所がだたある。

その他編集


主題歌編集

オープニングテーマ編集

スターダストボーイズ

作詞 - 阿久悠 / 作曲 - 鈴木キサブロー / 編曲 - 和泉一弥 / 歌 - 影山ヒロノブ / コーラス - こおろぎ'73

エンディングテーマ編集

夢光年

作詞 - 阿久悠 / 作曲 - 鈴木キサブロー / 編曲 - 和泉一弥 / 歌 - 影山ヒロノブ / コーラス - こおろぎ'73


関連作品編集

アニメ80日間世界一周:次番組だが、スペインとの合作による高ロイヤリティの為、製作はこちらが先行したものの放送は後になった。

いきなりダゴン:実質的なサジタリウスの後継作で、こちらはイギリスの絵本を原作にした。あまりの視聴率不振で、半年の予定が3ヶ月に短縮打ち切りとなった。



外部リンク編集

日本アニメーション作品紹介「宇宙船サジタリウス」

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