ののちゃん
ののちゃん
朝日新聞朝刊にて連載されている4コマ漫画。ただし、話によっては5コマ目があるなど、構成が変わっている場合がある。
1997年4月1日から掲載されている。2009年11月21日からいしい氏の病気療養に伴い休載し、2010年3月1日から連載が再開した。
もともとは1991年10月10日から朝日新聞朝刊に掲載されていた『となりのやまだ君』という作品だった。
主人公の山田のぼるよりも妹の山田のの子(ののちゃん)のほうの人気が高くなったため、のの子を主人公に代え、設定の一部変更を行ったうえで、タイトルをあらためてストーリーが仕切り直しとなっている(が、通算話数は「となりのやまだ君」から引き継がれている)。
また、2010年の連載再開からは「のの子のクラスの学級新聞に載った4コマ漫画」という体で本編とは異なる設定の物語が掲載されることもある。
基本的に家庭や学校をテーマとしたほのぼのとした内容だが、稀に政治や時事などに絡めた毒気のあるネタが飛び出す。
意味不明なネタも多く、「お墓参りで始まりお坊さんが一人でたたずんでいる」「でかい字でみかんと書かれている」などの作品が特に有名。ネットでは意味について様々な考察がされているが、決定打に欠ける説ばかりで真相が不明のままの回もある。しまいには難解過ぎて作者ですら「よくわからない」と言い出すことがある。
さらに、地底人や妖怪が脈絡もなく登場するSF・オカルト的な側面もあり、色々な意味で新聞連載の漫画としては独自の方向性の作品であるといえる。
スターシステムを採用しており、いしい氏の過去作に登場したキャラクターの容姿が流用されていたり、また本作連載開始後のいしいの作品に登場していたりといったことがある。
「ホーホケキョ となりの山田くん」のタイトルでアニメ映画化され、1997年7月に松竹系の映画館で公開された。アニメーション制作はスタジオジブリ。なお、スタジオジブリ作品は基本東宝配給であるが、当時徳間書店の社長と東宝がケンカをしてしまい、この作品だけ松竹が配給を行なっている(次作の千と千尋の神隠し以降は東宝配給に戻っている)。
人気俳優を多数起用した豪華なキャスティングと15億円という制作費に対し、配給収入は8億2000万円と振るわなかったが、実は、「天空の城ラピュタ」や「となりのトトロ」・「火垂るの墓」に比べればまだマシな方ではあったそうな。なお、件の2プログラム3作品(※「となりのトトロ」と「火垂るの墓」は同時上映だったため1プログラム)の配給収入は5億円台止まりだった。また、映像ソフトの売り上げが良かったため最終的には赤字にはならずに済んでいる。
また、「ののちゃん」のタイトルでテレビアニメが東映アニメーションの手によって作られ、2001年7月から2002年秋にかけて、テレビ朝日と青森朝日放送にて放送された。また、秋田朝日放送、山形テレビ、名古屋テレビでも、一部エピソードが放送されている。
このほか、「アサヒコム」(現在は「朝日新聞デジタル」)でも、「ののちゃんシアター」のタイトルで購読者向けに有料でFlashアニメが配信されていた。こちらは映画・テレビアニメ版とは異なり、原作の内容をそのまま再現している。
『be Saturday』にて『ののちゃんのDO科学』と言う質問コーナーを担当している。
※声優はテレビアニメ版のもの。
小学校の人々
藤原瞳先生(CV:山崎和佳奈)
校長先生(CV:田中秀幸)
ツチノコ教頭
タブチ先生(CV:高塚正也)- 「がんばれ!!タブチくん!!」のタブチの流用。
安田先生(CV:高木渉)- 「がんばれ!!タブチくん!!」のヤスダの流用。
佐藤先生
高田先生
近藤ハルコ先生
吉田妙玖子先生
ヒロオカ先生(CV:田中秀幸)
ななちゃん(CV:金田朋子)
みみちゃん(CV:小松由佳)
キクチくん(CV:野田順子)- 「バイトくん」の菊池の流用。
クボくん(CV:高木渉)- 「バイトくん」の久保の流用。
スズキくん(CV:鈴木琢磨)- 「バイトくん」の鈴木の流用。
キムラくん
ミヤベくん - モデルは宮部みゆき。
中学校の人々
山下キヨシ
田中
田辺先生 - 「バイトくん」の田辺留年の流用。
崇禅寺キャプテン
柴島センパイ - モデルは元木大介。
オカダ
島田
野球部員
野球部マネージャー
富田月子 - 妖怪と思しき描写がある。一部読者にコアな人気があり、Pixivにもいくつか作品が投稿されている。
近所の人々
キクチババ - キクチの祖母。
キクチさん - キクチの父。「キクチ食堂」を経営。
中山さん
広岡先生 - モデルは広岡達朗。ヤブ医者として評判。
広岡先生の助手
町内会長 / ナベツネツネオ(CV:龍田直樹)- モデルは渡辺恒雄。ちなみに読売新聞社を通じて抗議が入ったことがある。
シルバー会
その他
山田義男
吉川ロカ - 歌手志望の高校生。キクチ食堂で働く代わりにそこを定期公演に使っていた。その後無事デビューを果たした模様。
さっちゃん - 山田家の親戚の子。ポチの天敵。
ワンマンマン - 町内会長が変身した姿。衣装が変わって空が飛べる以外、行動原理は全く変わらない。
もったいないオバケ
ゴキブリ - 山田家に生息するゴキブリ。
死神
貧乏神
座敷童子
地底人
三宅さん/三宅やす子 - たかしの職場での部下。「ノンキャリウーマン」の三宅の流用。
モリタ
本家のおばあさん
おじいさん
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