概要
1998年開始、2004年完結。
初期は『南国』同様下ネタが中心のギャグであったが、話が進んでいくうちに「あるあるネタ」などを取り入れ、そこから話を展開、「あるあるネタ」を羅列させるという手法が取り入れられた。
同時にヒロインである名取羽美のキャラが次第に強烈になっていき、さらに脇役・坪内地丹も次第にダメ人間になっていった。
あるあるネタの羅列と社会風刺、猟奇的なキャラクターの性格、アシスタントである前田君いじりなど数多くの要素が次作『さよなら絶望先生』に受け継がれており、久米田康治の作風を確立させた到達点と言える。
現在でも人気が高く、『絶望先生』連載中にはそれを自虐するシーンがあった。
ちなみにアニメ化のオファーがあったが後に取り消し(作中ネタなので真偽は不明)、講談社漫画賞少年部門にノミネートだけされる、ファンブックが出た直後に最終回(打ち切り説あり)という割と残念な経歴がある。
これが影響してか、『絶望先生』に本作のキャラがモブとして登場している。
果てには『絶望先生』アニメ第1期最終話のエンドカードに改蔵・羽美・地丹が堂々と描かれたりもされた。描いたのは久米田本人。
現在、単行本の新装版が発売中。
2011年5月には『さよなら絶望先生』のアニメ版を手がけた新房昭之とシャフトが制作したOVAが発売された。
OPを歌うのはなんと水木一郎御大という超豪華なラインナップ。
登場人物
主人公。天才だったが事故により変人となり、それが尾を引き、自分が改造されたと思い込むようになった。
…のだが、中盤以降羽美と地丹がどんどん脇道にそれていった事に比例して、どんどん真人間になっていった。
ちなみに勝海舟とは一切関係ない。
一応ヒロインであり、外伝作品「いいがかり姉さん」の主人公。
改蔵が変人になった原因を作った張本人でもある。
当初は変人・改蔵に突っ込みを入れる真人間ポジションに当たっていたが、次第に妄想が目立つ・KY・友達がいないことを指摘されるなどで株を落としていき、猟奇的な本性を現すようになっていった。
後に父親がリストラされ家族は離散。本人は改蔵の家で引き取られるようになるなど、それなりに悲劇的な部分もある。
名前の由来はナトリウム。ちなみに駄乳という設定だが、外見上はそのように描かれていない。
彼女のキャラは木津千里(猟奇)、木村カエレ(人格バイリンガル)など多くの絶望少女たちに受け継がれていった。
脇役。改蔵にいじられる・巻き添えを食らうといったいじられポジション。
だったのだが、羽美同様どんどんダメ人間キャラとなっていき、服装もぐるぐるメガネと制服から<●><●>という目つきとブリーフ一丁という出で立ちに変貌していった。
鳴き声は「きょーっきょっきょっきょっきょっきょ」。
鉄道マニアであり、そこから話が展開された事も数回ある。
実は結構美系でありスポーツ万能な一面もあったが、ダメ人間になるにつれて素顔以外は描写されなくなっていった。
名前の由来はチタンと当時の久米田氏の担当の苗字。
『さよなら絶望先生』では3話から背景キャラとして登場。
また彼のキャラは常月まとい(ストーカー)、万世橋わたる(オタク)、臼井影郎(薄毛)などに受け継がれていった。
科特部(科学特捜部)部長で改蔵を改造した張本人(という設定)。本作における最重要人物。
「しれっ」とした表情でよく冗談や突っ込みを言う。
物凄い経歴があるそうで、謎の人脈と権力を持つ。
異常なまでの守銭奴だが、これについては最終話で理由が明かされる。
名前の由来はサイエンスと錫。ちなみに昔は内ハネだったが、その姿はどう見ても他のキャラクターだった。
モブキャラ。ある事件をきっかけにホームレスになり、真のヒロインというイメージが強くなった。
彼女のキャラは関内・マリア・太郎(貧乏・食に貪欲)に受け継がれた。
26歳独身。連載初期は25歳の保健医だったが、以降は年齢も上がり改蔵たちのクラスの担任という設定になった。「行き遅れ」と言われると怒る。
一度、セーラー服のコスプレをさせられてからは、以降は学校内での登場時はセーラー服となった。
自分では「まだまだいけるな」と思っているらしい。
教師にあこがれていると同時にOLにもあこがれていたらしい。
関連イラスト
関連タグ
さよならを教えて 忌火起草 - 一部ネタバレになるが、ラストの部分が共通しているゲーム。
赤松健 - 作中でよくネタにされていた。