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概要

春日部に住む天才博士。名前の由来は恐らく埼玉県の北与野。単行本22巻で初登場しているがアニメには未登場。

見た目は口髭にハゲに白髪でやや太めの体型という典型的な博士キャラで、温厚な性格。しかしドジでおっちょこちょいな上、グータラでだらしない性格のためいつもとんでもない発明品を作っては机の上等に置きっぱなしにしてしんのすけに使われて騒動を招くのがお決まりとなっている。

初登場した22巻では「悪田魔博士」という悪役キャラに毎回発明品を狙われて酷い目に遭わされる事が定番であった(その悪田魔博士も話の終盤で酷い目に遭うのだが)。

原作とはパラレル設定である学習漫画版でも登場。

「昆虫おもしろブック」では昆虫に関する研究を行っており、こっちではかなり虫好きという設定で描かれており、敷地を広げると自然を破壊し、虫たちの居場所がなくなってしまうために倉庫を作るのをためらうなどの優しい一面も見せた。

「世界の国おもしろブック」ではポーランド編で登場し、ポーランド出身の偉人キュリー夫人の解説を行った。

また「日本と世界のつながりまるわかりブック」ではオマタのモロダシ共和国に技術支援に行っていた。

発明品一覧

  • 飛び出しライトガン

22巻登場。正式名称は「平面画像実物立体変換機」。長すぎるため悪田魔から「ドラえもん風に言うと?」と尋ねられた際に北与野がノリノリで大山のぶ代風に言ったのがこの名称(ちなみに悪田魔の部下はしずかちゃんの入浴シーンのファン)。

照射することで、写真から実物のコピーを生み出す。生物であればそのまま出てくる。ただし60秒しか持たない。

作中では悪田魔に奪われるのを危惧した北与野が窓の外に放り投げたのをしんのすけがキャッチし、そのまま家に持って帰った。

しんのすけは家でうっかり新聞の1面に映っていた恥本総理を召喚してしまい、それを見たみさえは宝石の山を、再び奪い返したしんのすけは大量の水着美女を召喚しまくった。

野原家に殴り込んだ悪田魔はこれを奪おうとするものの、しんのすけがブルース・リーを召喚したことでボコボコに圧倒され、リーが消えた後はしんのすけが呼び出した宇宙ロケットの発射に巻き込まれてあえなくお縄となった。

最後は一連の騒ぎを見て悪事への転用を危惧した博士が召喚したハンマーで叩き潰され、破壊された。

  • 思考伝達スピーカー

22巻に登場。唇が描かれたシールで、これを貼ると対象の思考が声となって流れる。声が出せない赤ちゃんや動物だけではなく、家具や服などの無生物に対しても有効。

前回の飛び出しライトガンと同じパターンで悪田魔一派に狙われるものの、しんのすけが用心棒2人と博士にそれぞれ貼り付けたことで互いの本音がモロバレになってしまい、三人が仲間割れをしている所に警察が駆けつけ全員お縄となった。

もともとは花屋の女主人に告白するために北与野博士が作った物だったが、今回の事件を受けて反省した博士本人の手により封印された。

  • 愛の狩人ライト

22巻に登場。ハートの形をした懐中電灯で、その光に当たった人はライトを持ってる人にメロメロ状態となる。同性や動物でも有効であり、複数人に当てた場合には修羅場と化す。

前回&前々回と全く同じパターンでしんのすけの手元に渡り、みさえとシロを恋の虜にしてしまったしんのすけは、このライトを使ってななこお姉さんをモノにしようと企むが、うっかりななこの父親の四十郎に当ててしまい、メロメロにしてしまう。

やっとしんのすけに追いついた悪田魔と部下のマースオはしんのすけからライトを奪い取ろうとするが、みさえ・シロ・大原の色ボケ三人衆の壮絶な妨害に遭い、はずみで悪田魔はマースオに向けてライトを当ててしまう。

こうして悪田魔は無駄毛ボーボー男に追いかけられるハメになり、悪の野望は潰えた。

結局このライトも数十分しか効き目が無いことを知った博士は自分の愚かさを知り、ライトを踏み潰して破壊。

勇気を振り絞って花屋へと向かう博士の姿を、しんのすけは男らしいとほめたたえるのだった。

  • 便の原子を組み替えて食物に変える機械(正式名称不明)

24巻に登場。名前の通り物質を構成する分子や原子を組み替えることで食料を作るが、劇中では犬の糞をカレーにしていた。博士はこのカレーを普通に食べていた絶対に売れないと思われるNASAなどの宇宙開発関係の組織相手に売り込めば、注目してもらえるかもしれないが…)。

  • 正反対の自分が出てくる鏡(正式名称不明)

24巻に登場。ボタンを押すことで、押した奴と全く反対の性格の鏡像が出てくる。もう一度ボタンを押すと鏡の中に消える。ところが、生まれてくる鏡像は心まで反対なため、善人が押せば腹黒い鏡像が登場する。博士がそのことに気づいたその頃、本性を現したニセしんのすけとニセみさえは本物二人を封印しようとボタンを押すものの、たまたまひまわりがぶん投げた手鏡にビームが反射し、二人はまとめて鏡の世界へ戻された。

かくしてこの鏡の恐怖と危険性を思い知った北与野はカナヅチでこの鏡を破壊することとなった

余談だが、この話は普段は滅多に見られないしんのすけ(偽者)の正面からの笑顔が見られる非常に貴重な回でもある。

  • エレベーター型タイムマシン

24巻に登場するタイムマシン。10年前に戻ろうとするが、うっかりしんのすけも入ってしまう。

おまけにその日はみさえとひろしが出会う切っ掛けとなった日だったが、しんのすけが二人の出会いをうっかり邪魔してしまい、あわや消滅の危機に…。

また、この回は扉ページでバック・トゥ・ザ・フューチャーのパクリであることをカミングアウトしてしまっている。

北与野博士絡みのエピソードの中で映画『クレヨンしんちゃん超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁』放映前のTVスペシャルという形で初めてアニメ化されている。

ただし北与野博士は登場せず、かすかべ防衛隊の五人が「カスカベタイムパトロール隊」として、野原家のトイレにあるタイムマシーンを使って過去に行くという設定になっている。

  • チェンジマッシーン・ミレニアム

26巻に登場する、長期連載ギャグ漫画あるある「入れ替わりネタ」をやってのける機械。

二つの座椅子がくっついたような形をしており、ボタンを押すことで互いの肉体と精神を入れ替えることが出来る。

これによりしんのすけと風間君が入れ替わってしまい、嵐を巻き起こすこととなる。

北与野博士絡みのエピソードの中では2番目にアニメ化を果たす。ただしこちらでも北与野博士は登場せず、公園の遊具の転落事故によって中身が入れ替わった事に変更されている。

  • スケジュール何が何でも達成ギブス

28巻に登場。近所の星さん大リーグ養成ギプスを譲り受けて改良したもの。あらかじめ設定した時間・スケジュールを必ず実行させる。ただし途中変更は一切できないため、後先考えずにスケジュールを組んでしまったしんのすけは散々な目にあってしまう。

ちなみに、北与野博士自身も午前と午後を間違えてスケジュールを組んでしまったため午前9:30分から午後9:35分までトイレから出られなくなってしまった。

この一件に関して言えば、勝手に発明品を借用したしんのすけもしんのすけだが、原因を作ったのはスケジュール何が何でも達成ギブスを二機作っておきながら、しんのすけが簡単に持ち出せるような場所に放置していた北与野博士である。そもそも、しんのすけが来る前に二機のうち一機は北与野博士が使い、もう一機は目立たない場所にしまっておくのがベストだったと言えるだろう(もちろんそんなことをすれば話はつまらないものになってしまうが…)。

実際、上記や下記の通り、北与野博士による発明品の管理が杜撰である事が原因と言えるトラブルは多く存在する。

  • カップ・クローン

35巻に登場するカップ麺のような発明品。

DNA物質を放り込んでお湯を注ぐことで、3分後にそのベースと生き写しなクローンを作り出す。勿論性格まで完璧にコピーされており、(おそらくは)記憶も引き継いでいる。ただし寿命は作ってから83分しか持たず、時間切れになると元のラーメンに戻ってしまう。

学会に発表しに行こうとした博士が間違えて本物のカップ麺を持って行ってしまい、入れ違いになる形でしんのすけが3人のクローンを作ってしまった(この時、北与野博士は人間での実験も成功した事を喜んでいた)。

しんのすけは3人のクローンにお使いやシロの散歩、玩具の片付けを頼んだが、元々オリジナルのしんのすけが怠け者な性格だったため、3人のクローンは油を売り出す。

しかし、上記の通りこのクローンの寿命は83分という中途半端な時間しか持っておらず、時間切れとなったしんのすけのクローンたちはラーメンに戻ってしまった。

その悲劇を目の当たりにした北与野博士は、二度とクローンの研究をしないことを決意し、しんのすけも3人のクローンを自由に遊ばせてやるべきだったと後悔するのだった。

  • デカウォーター

38巻に登場する薬品。大柄な動物や人から採取した「デカスギルン」と言う特殊なエキスを凝縮しており、飲むと体が大きくなる。博士は「あたしも少し背がほしい」と言う人たちのために作ったと言っていたが、みさえからは「要するに金儲けでしょ」とバッサリ切り捨てられた。

…が、その速度が無茶苦茶であり、ほんの数分でしんのすけはみさえを追い越して天井に届き服も破れるような巨体になり、最終的にはウルトラマン進撃の巨人もかくやというような巨人になってしまった(しかも、通りかかったヨシリンに一つ目怪獣と勘違いされる始末)。

ちなみに巨人化するしんのすけを見て北与野は「今回の研究は失敗だ!」と言っているが、直後にみさえに「いつもでしょ!」と突っ込まれている。

しかし、風間家の隣人の部屋が火災に見舞われ、それを目撃したしんのすけは隣人を救出し、小便で火災を消し止めるという大活躍をし、その直後、デカウォーターの効き目が切れて元に戻る。みさえと共に一部始終を見ていた北与野博士は「色々な人がいるから世の中は楽しい」とみさえに言われて、自分の過ちに気付き、研究を断念する事を決意した(ただし、このみさえの発言は身長制限のある乗り物に乗るのは諦めろと言っているようなものだが)。

しかし、当のしんのすけは一部始終を見ていたななこお姉さんに全裸を見られたショックから塞ぎ込んでしまった。

  • ハヤスギルンDS

39巻に登場する薬品。北与野がせっかちな人に共通して存在する因子「ハヤスギルン」を見つけたことから創り出された成長促進薬である。それを動植物に注入すると薬が動植物の成長ホルモンを早とちりさせて急激な成長を促す。稲に注入した場合たったの88分で米が収穫できる程成長する。

しかし、いつものことながらしんのすけがドリンクと勘違いして持ち帰ってしまい、ひまわりが誤飲したことでひまわりは急激に成長。しかし、成長のペースは博士の見立てよりも遥かに早く、老衰で死にかけるところだった。

結局これに懲りた博士が「自然のまま成長するべきだ」と研究を辞めたらしく、その後は封印された。

ちなみに博士は学会での発表時に間違えてリポビタンDを持ってきてしまい、これを注射された二匹の実験用のマウスは力を合わせて困難に立ち向かい、ファイトーッ!いっぱチューッ!」とあのCMを見事に再現していた

北与野「あっいっけね! 間違えてリポビタンD持ってきちゃった!!」

  • モトノサーヤ液

同じく第39巻に登場。もしもの時のために開発していた発明品で、ハヤスギルンDSによって変化したホルモンを正常に戻す効果をがある。

研究所に戻った博士が、しんのすけがハヤスギルンDSを持ち出した事に気付き万が一に備えてこれを持ってしんのすけの元へと向かった。

これを飲んだおかげでひまわりの身体は元に戻った。というか、しんのすけがもう少し研究所に行こうとするのが遅かったら、もしくは博士がこれを持っていなかったら、確実にひまわりは死んでいた。

学習漫画版に登場する発明品

  • 蝶のラジコン

学習漫画本「昆虫おもしろブック」に登場。アレクサンドラトリバネアゲハなど世界の蝶の実物大のラジコン。初見だと多分ビビる。

  • 昆虫型自動車

「昆虫~」に登場。昆虫の形をした自動車。壁に上ったり飛行できる優れもの。しかし、外観はあのゴキブリ

  • 昆虫型マジックハンド

「昆虫~」に登場。テナガカミキリをモデルにしたマジックハンド。高い所の物をつかめるが、しんのすけには重すぎて腕を持ち上げられなかった。

  • パワースーツ

「昆虫~」に登場。アトラスオオカブトをモデルにしたパワードスーツ。強そうな外見だが、本当にアトラスオオカブト型に作ってしまったせいで立つことが出来ず、歩く事しかできない。

  • スーパーヘルメット

「昆虫~」に登場。コガシラクワガタをモデルにしたヘルメット。長い顎で食べ物をつかめるのだが、掴んだものを口まで運べない。しかし顎を上に向けて口に落とせば食べることが可能。博士はこの様子を見て「成功だ」と言ってる。

  • バイオリンムシのロボット

「昆虫~」に登場。ウチワムシの異名を持つ「バイオリンムシ」のロボット。ウチワだけに羽を団扇のように動かし風を送る。やってる事は団扇や扇風機と変わらない。

  • ノコギリテナガカブトのロボット

「昆虫~」に登場。名前の通りである。なんのひねりも無い。

  • 昆虫変身セット

「昆虫~」に登場。昆虫に変身できる衣装で、ユカタンビワハゴロモコノハムシムナビロカレハカマキリがある。しかしほぼ着ぐるみ同然である。

  • 大きな葉っぱの木セット

「昆虫~」に登場。コノハムシ・ムナビロカレハカマキリの昆虫変身セットを活用できるオブジェ。ムナビロカレハカマキリの変身セットを着たしんのすけがこの葉の中に紛れると見事に擬態できる。

  • 警備用の虫ロボット

「昆虫~」に登場。空きっぱなしの研究所の門を警備するロボット。外観はナンベイオオチャバネゴキブリであるため、警備に打ってつけであろう。

  • ミラクルキュウリ

「世界の国おもしろブック」のポーランドの紹介4コマに登場。遺伝子組み換えでつくられた野菜で、生のまま食べると病気の特効薬になるが、焼くと大爆発して地球をも破壊してしまう。なんてもんつくってるんだ。

  • 不老不死の薬

「まんが四字熟語辞典」の不老不死の解説4コマに登場。名前の通り不老不死になれる薬。漫画中には効果を検証する場面こそないが、本当に効果があるとすれば昔のベジータフリーザが欲しがるであろう薬。

  • ミニSL

「日本と世界のつながりまるわかりブック」に登場。遊園地とかで走っていそうな小さなSLの乗り物だが風呂がトイレがついており、無駄に便利。持ち運びもできる。

  • スーパーマタヒカリ

「日本と世界~」に登場。日本とモロダシ共和国が製造した新幹線。外見は100系新幹線だがライトがウィンクしたり、海に潜れたり、飛行機のように空を飛べる。挙句の果てには人型ロボットに変形できる。ここまで来たらトランスフォーマーである。

  • 打ち上げ花火

「新版 まんがことわざ辞典」の「山椒は小粒でもぴりりと辛い」の4コマ漫画に登場。大きさは小さいものの、三尺玉のように大きな花火を打ち上げる。

  • 卵割りロボ

「新版~」の「大山鳴動してねずみ一匹」の4コマ漫画に登場。数メートルはありそうな巨大ロボットだがやる事は卵を割るだけ。博士は「世界的大発明」と言っている。全自動卵割り機の再来。

  • ハヤスギルンロ~

「新版~」の「三つ子の魂百まで」の4コマ漫画に登場。効果はハヤスギルンDSと同じで成長を早める薬。ひまわりはこれを飲んで大人になったが、相変わらず宝石好きだった。4コマ漫画ということもあり、ハヤスギルンDSのようにシリアスな話ではなかった。

関連タグ

クレヨンしんちゃん

発明家

以下はクレしんシリーズに登場した博士・マッドサイエンティストたち

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