概要
野原しんのすけの意中の女性・大原ななこの父で、職業は小説家。
常に眼鏡をかけていて、園長先生とは異なり瞳は描かれておらず、黒磯同様に素顔も未公開。
家族思いで、娘のななこに対しては優しい良き父親だが、極度の娘心配性。心配が行き過ぎることが多く、ななこのことが心配になると原稿の締め切りが迫っていてでも会いに行き、海水浴やスキー等の遠出の際には必ずついていく程であり、娘のななこも父の心配性に頭を悩ませているものの、心底嫌っている訳ではなく、苦笑いしながら大目に見てあげていることが多い。
幼い子供とは言え、ななこと親しい男の子であるしんのすけにかなりの敵愾心を燃やしており、「お義父様」呼ばわりされると「お義父様と呼ぶな!」等と激昂し、大人気ない態度を見せることも少なくない。
ただし、しんのすけとはななこのことになると、ななこが男とデートをすると思い込んで一緒に後を追いかけたり(人違いと発覚すると、その場を通りすぎて近くの雄犬のポチをななこと呼んだ)、猛スピードでななこの家まで駆けつけ、ななこの家の前に来る男性達(新聞の集金、宅配便、ピザの配達)を一緒に取っ捕まえて強引な事情聴取をしたり、寿司屋でアルバイトをするななこに難癖をつける柄の悪いチンピラの男性客に鬼のような怒りを剥き出しに無言の圧力で恐れさせる等と、息の合った抜群のコンビネーションを見せており、内心では心のどこかでしんのすけのことを認めつつある様子である。
ちなみに初登場時には探偵に依頼して娘のボディガード(も兼ねた身辺調査)をさせていたのだが、ななこはそれを知らなかったのでストーカーと思い込んでしまっていた。
その時は誤解が晴れたのだが、まだ設定が「娘心配性」くらいしか固まっていなかったのか、四十郎の容姿が大分異なっている(今と比べると気の優しそうなおじさんである)。
この時は電話のみの会話であり、四十郎本人が登場したのはかなり後である。その際に現在のデザインと正確になった。
小説家としての仕事に関して
基本的には仕事に関しては真面目に取り組んでおり、その実力もあり、ひろしは全巻を読むほどのファンで、執筆した小説は映画化や漫画化するなど、人気小説家の肩書を持っている。
しかし、ななこの事となると仕事をほっぽりだしたりする困った性格で、締め切り間近になっても仕事が進んでいない事もある。
ちなみに代表作は「豪快くんが通る」「豪快サラリーマンが行く」等の豪快な性格の主人公の、豪快で痛快な生き方を描く「豪快シリーズ」だが、本人の性格はそれとは正反対の心配性で、妻からは呆れられている。
また、締め切りから逃れようとして仕事道具である万年筆を植木鉢の中に隠したことがあったが、当の本人が隠した場所を忘れてしまうと言った事態にもなった事がある。(後に編集部の人が撮った写真が証拠となり見つかった)