概要
正式タイトルは、
『クレヨンしんちゃん 「オラと博士の夏休み」〜おわらない七日間の旅〜』。
ユーザーからはオラ夏という略称が使われている。
2021年7月15日にニンテンドースイッチ向けソフトとして発売。
2022年8月にはプレイステーション4およびSteam版も発売された。
JNSホールディングス株式会社の子会社のネオス株式会社が企画販売し、株式会社ミレニアムキッチンと株式会社スターファクトリーが開発。
ミレニアムキッチン代表で、『ぼくのなつやすみ』シリーズの原作者・監督の綾部和がゲームデザイン・脚本・レイアウトを手掛ける。
2024年2月には
第2弾『クレヨンしんちゃん 『炭の町のシロ』
が発売された。
あらすじ
父ひろしの九州出張に合わせて、夏休みの一週間を熊本県の小さな町アッソーに住む母みさえの幼馴染の家で過ごすことになった野原一家。
楽しいひと夏を過ごすはずであったが、熊本駅で声をかけられた怪しい男に試供品のカメラを渡されてから摩訶不思議な出来事が起こり始める。
ストーリー・ゲームシステム
日常系の本編とは切り離されていると思われ、タイムマシンや本物の恐竜類が登場するなど劇場版と同じくSFや歴史ロマン、ファンタジー要素が強い。
舞台となるアッソーはみさえの故郷周辺の町という設定で、阿蘇市の風景を中心としてデザインされている。
阿蘇山をモデルにした火山や、少し離れた山都町の通潤橋をモデルにした水道橋も立地している。
プレイスタイルや操作性はぼくなつシリーズに準じており、朝食後から就寝までの間しんのすけを操作して釣りや虫取りなどをのんびりと興じるものである。
プレイを続ける事によって移動マップやミニゲームなどが解放される。
本作最大の目的の一つとして、滞在先の主人が営む新聞社を「子ども記者」となって手伝い、絵日記に書いた出来事を記事として提供する事が可能。
この他に採取した山菜、野菜、魚を地元の商店・飲食店に提供してのお小遣い稼ぎや、おもちゃの恐竜ロボットバトル、DJ体験などの要素が盛り込まれている。
またぼくなつシリーズとの違いとして朝のラジオ体操がオリジナルソングである事や、夕食や就寝の時間にシロが迎えに来たり近くの大人が帰宅を促したりする点などがある。
登場キャラクター
野原一家
ひのやま家
- ひのやまヨヨコ:小原莉子
みさえの幼馴染でおそらく同い年の女性。
現在実家で食堂を切り盛りする。
- ひのやまララコ:錦織めぐみ
ヨヨコの歳の離れた中学生の妹。
地元の子どもたちのリーダー格で、恐竜バトルではプテラノドンを使用。
- ひのやま守:弦徳
ヨヨコ達の父親で地元の小さな新聞社を経営。
妻は他界しており、娘達からは編集責任者を意味する「キャップ」と呼ばれている。
アッソー防衛隊
カスカベ防衛隊の友人とは容姿、声(同じ声優)、性格が酷似している地元の子ども達。
- 青山一馬(かずま):真柴摩利
ひのやま家の隣に住む長男。
恐竜バトルではティラノサウルスを使用。
- 青山キネ:林玉緒
青山家の長女。
恐竜バトルではステゴサウルスを使用。
- まさや:一龍斎貞友
移動マップ外のエリアに住む少年。
恐竜バトルではブラキオサウルスを使用。
- ブーちゃん:佐藤智恵
移動マップ外のエリアに住む少年。
恐竜バトルではカンタムロボを使用。
その他の住民
- 黒髪美子:金子有希
地元の農園の娘で、新聞社でキャップを手伝う女子大生。
新聞の新規契約数アップを条件にしんのすけとデートの約束をする。
- 山田モット:堀場美希
食料品店の主人の娘である18歳。
ジローに好意を持っている。
- 青山一郎:前内孝文
かずま達の父親で、三つ子の長男。
地元の駅員であるが、夕食後には帰宅している。
- 青山ジロー:前内孝文
三つ子の次男でDJブースを備えたバーを経営。
本名はおそらく次郎か二郎と思われる。
- 青山三郎:前内孝文
三つ子の三男でひのやま食堂の店員。
ヨヨコとは良好な関係の模様。
- 青山はた:元吉有希子
かずま達の母親。
織物と染物の工房を営んでおり、毎晩子どもたちに絵本を読み聞かせている。
- 銀河忍:朝霧友陽
駅の近くでカレー店を経営する男性で、忍者の末裔を自称している。
普段から古語で話しており、出前では高速の忍者走りを披露する。
- あくの博士:宮澤正
今作最大のキーパーソンである、マッドサイエンティストを名乗る推定5、60代の男性発明家。
発明したタイムマシンで恐竜を召喚するなどとんでもない実力を持つが、どこか間が抜けておりコミカルな人物である。
「世界征服」を豪語しているが、作中での描写からそれは発明家としての名誉を純粋に欲している事と思われる。
「あくの」は本名の名字で、鹿児島県に高齢の母親がいる。
おにぎりが大好物。
- ナレーション: 元吉有希子
はた役の元吉氏の兼役で、終始に渡って物語を解説する。
作中での描写上、声の正体がはた本人なのか別に存在する分身などなのかは曖昧で不明。
恐竜たち
あくの博士が中生代の世界から呼び寄せたブラキオサウルス、プテラノドン、ステゴサウルス、ティラノサウルスの4頭で、現実世界のものとは多少形態が異なる。
ティラノサウルスも含めて住民を襲うそぶりは全くなく、特にブラキオサウルスとプテラノドンに至ってはしんのすけ達に非常に協力的である。
日中公園の立ち木で待機するプテラノドン以外は昼夜を問わず町内をゆっくり一周しており、それぞれ3つ用意されている候補から愛称を決める事もできる。
主題歌
歌:斎藤さっこ
関連項目
(恐竜がメインテーマとなった劇場版作品)
(田園地域を舞台にした主な作品)