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概要

正式タイトルは、『クレヨンしんちゃん「炭の町のシロ」』。

2024年2月22日に発売され、ニンテンドースイッチ用のゲームソフトとしては2021年7月15日発売の『クレヨンしんちゃん「オラと博士の夏休み」〜おわらない七日間の旅〜』(オラ夏)に続く2作目となる。


企画販売はネオス株式会社で、主開発は株式会社ハ・ン・ド。

前作で株式会社スターファクトリーと共に開発を担当した株式会社ミレニアムキッチンについて今作では企画協力として参加しており、同社代表の綾部和(『ぼくのなつやすみ』(ぼくなつ)シリーズの原作者・監督)がスーパーバイザー(監督職)を務めている。


前作が主人公の母親の実家近くにある熊本県阿蘇市周辺をモデルとした集落が舞台であったのに対して、今作の舞台は父親の実家に近い秋田県大仙市周辺をモデルとした集落で、父方の祖父母と伯父も登場。

さらに主人公は現実世界とはとても雰囲気が異なる不思議な町に導かれて、クリアまで二つのエリアを自由に行き来する事ができる。


基本的に日常系作品である本編に対して、今作は劇場版のような現代型のファンタジーをテーマとしている。

また監督のつながりで「ぼくなつ」シリーズの要素を大いに反映した前作とは異なり、今作では主に以下のような作風・演出の変更が見受けられる。


  • 作中での描写上明確な夏の時期が描写されておらず、「夏休み」にも触れられていない。
  • 絵日記ラジオ体操、ナレーション演出等の取り止め。
  • 朝食、夕食、入浴演出のランダム化。
  • 一部の場所でのカメラ視点の横移動化。

ストーリー

双葉商事の「地方創生のためのソウルフードの開発」という新事業の担当就任を受けて、野原一家の父ひろしは自身の故郷である秋田県をその対象に選び、妻子と愛犬を連れて実家近くの村にある旧農家のものと思われる古民家を借りて長期出張に臨む事になった。

その村はひろしの実家にほど近く、長男しんのすけは毎日遊びに来る祖父母に虫取りや釣り、野菜の育て方などを教わりながらのんびりと過ごす。

ある晩しんのすけは祖父銀の介より「おしりあいの石」という不思議な言い伝えを聞かされ、その翌朝に体中炭で黒く汚れていた愛犬のシロが見た事がないような形の石を差し出す。

その直後しんのすけはシロに村のはずれにある廃線鉄道の乗場跡地に連れて行かれ、突然現れた無人のトロッコ電車(電気機関車)にそのまま乗り込む。

そして2人がたどり着いたのは、住民が「炭の町」と呼ぶ炭鉱で発展した不思議な町であった。


舞台

オオマガラナイ村

今回野原一家が滞在する秋田県内陸部の集落。

移動マップ内に野菜直売所とキッチンカー以外に商店等のない純粋な農村で、今作オリジナルの虫や水棲生物の固有種が多く登場する。

地名と風景は、これまでの作品本編での描写からひろしの実家の周辺地域とされる大仙市の旧大曲市エリアがモデルになったと思われる。


炭の町

今作に登場するもう一つのステージエリア。

「アラカン炭」という人間の汗や涙の成分が石炭のように変化した、今作オリジナルの鉱物の採掘が重要な産業となっている。

町中の建物は輪郭が歪んでいてどこか現実離れをしており、人々の装いや認識も概ね1950年代後半から1970年代前半までの時代を思わせる。

炭鉱員の技術訓練から始まったとされる「トロッコレース」という独自のモータースポーツが盛んで、ストーリー後半において非常に重要なミニゲームとなる。

またオオマガラナイ村の近くにある、数十年前のダム建設で沈んだとされる街との関係性は不明。


登場キャラクター

主要人物

前作に引き続きプレイヤーが操作し、ケツだけ星人での高速移動も可能。


今作では大半の場面でしんのすけに同行し、落ちているアイテムを探し当てるなど道行く先でアシストする他、ストーリーにおいて重要な役割を果たす。

またプレーヤーが好きな時にしんのすけの操作を通してシロを撫でたり「わたあめ」などの芸を指示したりするなどの演出が追加された。


野原家


オリジナルキャラクター

前作とは異なり登場キャラクター全員に声優が付いておらず、また炭の町では同じ容姿のモブキャラクターが多数登場する。


オオマガラナイ村

村に住む女子大学生で、地域の自然科学全般を研究しており特に虫に関しては熱が入りやすい。

最近村に来た空が気になっている様子である。

今作では新しい生き物や鉱物をゲットしてから彼女に見せる事で、各種図鑑が更新されていく。


フォルクスワーゲンタイプ2を改造したと思われるキッチンカーで「ちきゅうカレー」という店を営んでいる青年。

日本全国を回る中で偶然この村に辿り着き、ひろしの地方創生のソウルフード開発に協力する。

ウクレレ演奏が得意で、オリジナル曲のリクエストも可能。


あおぞら直売所を管理している若い男性。

しんのすけにも野菜や調味料、鶏肉などを売ってくれる。


  • ハジメ

村では若手の男性と思われる農家。

ひろしのソウルフード開発に関心を持つ。


  • ニヘイ

よく近所の川で釣りをしている高齢男性。

いぶりがっこ作りが趣味で、よく近所にも配っている模様。


  • サンキチ

高齢男性農家。

銀の介とは学友の間柄で、地域史にも詳しい。


  • ヨネ

サンキチの妻である高齢女性。

夫とは今もアツアツで仲が良い。


  • クリタ

村の中高年女性。

しんのすけに可愛がっているペットの捜索協力を依頼し、手づくりの釣竿を提供する。


「マガランジャーZ」

地元のしんのすけと同年代の子供たちのグループで、自称「村の平和を守る組織」。

前作の「アッソー防衛隊」のようなひみつ基地はなく、公民館を通常利用で拠点としている事から「地域公認」を自負している。

なおグループ名の元ネタは、マジンガーZと思われる。


自称「虫取り名人」。

プリンスの双子の兄で、カズコの歳の離れた弟。


自称「釣り名人」。

エースの双子の弟で、同じくカズコの歳の離れた弟。


自称「山菜採り名人」。

はなの兄で、メンバーでは一番素直で落ち着いている。


チャンプの妹であるメンバーの紅一点で、自称「キューティー・リリィ」。

やや難解な作中描写クイズを出す。


炭の町

炭の町を代々治めてきた名家ムダステール家の若き当主で、現在は最高責任者として地域自治の実権を握っている。

常に右目側だけが引きつったかのような表情をしており、愛用するマントのせいでしんのすけからは「手品師のおじさん」と呼ばれる。

アラカン炭の枯渇化、炭鉱業による環境汚染や重労働を長らく杞憂しており、「無駄」を徹底的に排除し効率のいい街に変えよう改革に着手する。

決して暴力的ではないがその政策の実行は民意に反して強権的であり、また研究成果として部下には「飲食や排泄の必要がなくなる」という特殊なマスクと防護服を着用させている。

なお周囲の人間によると、幼少期は少しおとなしかったがよく笑う一般的な少年であった模様。


町に研究所を構える若い発明家の女性で、周りからは「ユリ」や「ユリッペ」と呼ばれている。

一見ヘンテコであるが、客寄せ効果や燃料不要で湯を沸かす性能を持つ装置などを次々と発明する。

実はダンシャーリの妹で、兄と共同である研究を進めていた時期もあったが離反している。


しんのすけが炭の町についてすぐに出会う少女。

「町がおかしくなっていく」という気配を感じ取り、先に出会ったシロに頼んでしんのすけを呼び寄せたと打ち明ける。

であるシロの言葉を正確に理解できる模様。


炭鉱員達の親方のポジションとなっている人情派の高齢男性。

ムダステール家の兄妹を幼少期から見守っており、現在ダンシャーリーには反抗的でユーリに協力している。


よくガンやススムと一緒にいる、中堅と思われるガタイの良い男性炭鉱員。


よくガンやホッタと一緒にいる、謙虚な若手男性炭鉱員。


食堂「食事処みその」を一人で切り盛りをする女将。

作中でしんのすけが炭の町の住民より料理の提案やリクエストを受ける場面が度々あり、アイデアと食材をヨソイに提供して共同開発していく事になる。


亡き夫より引き継いだ銭湯「炭の湯」を一人で営む高齢女性。

しんのすけと同じ年頃の孫がいるが現在は家を出てしまっており、住民達からも行く末を心配されている。

理由は不明であるがしんのすけは無料で銭湯を利用する事ができ、男性住民達より様々な話を聞く事ができる。


トロッコレース場を管理するレーサーでもある若い男性。

レースの受付とパーツの販売を担当している。


  • ジュウロク:前内孝文

トウロクの双子の兄。

レース場から離れた自分のショップでパーツを開発しており、弟の店にも同じ物を卸している。


ツカリの孫息子。

現在はトウロクの店で働きながら、夢であるトロッコレーサーの修行に取り組んでいる。

レースではしんのすけの対戦相手として参加する。


様々な雑貨や、鉱物、機械部品などを販売する荒物屋「荒八」の恰幅の良いおおらかな男性店主。

ストーリーを進める上で必要な素材を提供しているため、その購入資金のお小遣い稼ぎが必要となる。


  • テツオ

町に住む少年で、しんのすけとはすぐに打ち解ける。

女性声優が付いているが兼役で詳細は不明。

トロッコレースにも参加する。


  • タマコ

町に住む少女で、はなと同じくやや難解な作中描写クイズを出す。

女性声優が付いているが兼役で詳細は不明。

トロッコレースにも参加する。


  • 部下

ダンシャーリーの部下達で、全員先述のマスクと防護服を着用。

その下の容姿を垣間見る事はできないがボイス付きの者は全員男性で、担当は複数名の兼役と思われる。

しんのすけにトロッコレースを挑む者や、趣味で集めているチョウの提供を依頼する者なども登場する。


  • ゴウダ

町の鮮魚店の男性店主。

ダンシャーリの政策の影響で魚の仕入れが難しくなり、しんのすけに川魚の調達を依頼する。


  • ナツエ

いつも商店街にいる主婦。

ダンシャーリとは幼少期によく一緒に遊んだ幼馴染で、昔彼が拾った子犬を可愛がっていたエピソードをしんのすけに話す。


  • 裏手のおやじ

いつも狭路街にいる中年男性で、ダンシャーリを警戒するユーリの研究所の守衛役を引き受けている。

容姿は町のモブキャラクター達と同一であるが個別の役名が与えられており、銭湯でしんのすけと一緒になった時は気軽に話しかける。


その他

助っ人としてしんのすけのもとに駆けつける。


主題歌

『磁石でいうとNとS』

歌:松崎ナオ


関連項目

クレヨンしんちゃん 臼井儀人 アドベンチャーゲーム

秋田県 大仙市

炭鉱 トロッコ 昭和レトロ 異世界

ネオス株式会社 ミレニアムキッチン

オラと博士の夏休み


(田園地域を舞台にした主な作品)

ぼくのなつやすみシリーズ

なつもん!

ポケットモンスター スカーレット・バイオレット

(ゼロの秘宝前編碧の仮面キタカミの里)

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