概要
インドネシアやマレーシアといった東南アジアの熱帯雨林に生息する昆虫で、バイオリンに似たその奇妙な見た目からこの名が付いている。一応団扇虫という別名もあるのだが。ちなみにバイオリンムシの名は昆虫写真家の海野和夫さんが名付けた。
こんな見た目でもマイマイカブリやオサムシ、ゴミムシといったオサムシ科の仲間である。
生態はサルノコシカケというキノコを食し、またそのサルノコシカケにとまった昆虫も捕食する。
このためか、どうぶつの森シリーズでは切り株に出現する。
変な形状の翅を持ち、これが退化しているように見えるのだが、一応飛べる虫。
和名こそ最近名付けられたのだが、19世紀には存在を知られていたらしく、パリの博物館が大金を支払って標本を購入していたなど、現代同様奇妙な見た目に魅せられる人はいたようである。
まあここまで来るとただ単に奇妙なムシ!で終わる所なのだが、コイツはそんな所で終わる程甘いムシでは無い。コイツは危険を感じるとお尻からアンモニア臭のする毒液を出すので注意が必要。
よく勘違いされやすいが、見た目やコオロギなどを思わせる色の所為で鳴く虫と勘違いされるが、コイツは鳴かないムシである。バイオリンムシをモチーフにしたキャラクターはバイオリンみたいな声で鳴くのだから余計にややこしい。
新甲虫王者ムシキング
2016サードにおいてSRのお助け昆虫として登場。グー属性のムシでお助けわざ「ドレミファエクスプロージョン」はグーで勝った際に攻撃力アップ状態にするというもの。
ある特定の2ステージでしか捕獲できないムシにもかかわらず公式側がその点について一切明かしていなかった上に激闘編に移行したことによって次シーズンでの再録もされなかったために高値で売買される傾向にあり、特に最大値個体(強さが+53となっているもの)は上述通りSRなものの最高レアリティSGRも真っ青な価格で扱われている。
(強いて言えば、ムシキング研究所第50回にてアカネクマゼミの捕獲できるステージではほぼ全てのムシとお助け昆虫が捕れる、という程度。捕獲対象にならない「ほぼ」の中に同じ境遇の片割れであるバイオリンムシが含まれているという推測が出来なくもない点以外には全く表明は無かった)
性能面で言えば特別強いカードというわけではないのだが、ここまで高騰したのは入手自体が難しいこと、同じ境遇のアカネクマゼミが扱いづらい性能なため相対的に高く評価されたこと、とあるカードショップにおいて非常に高い相場で取引されていたことの3点が発端になったものと思われる。
激闘編ではパーフェクトV図鑑の付録として先行登場し、激闘5弾にて正式に再録。
こちらでは入手に制限は無くなったものの、激闘編以降は最大値が廃止されてしまったために旧シーズンに登場した個体は相変わらず高価なままとなってしまっている。
ステータス配分に関しても旧弾のものと比べるとピーキーで扱いづらい。
超神化3弾にて再度新たなステータスで収録されるも、こちらも激闘シーズンに近いステータス配分のままな上相変わらず最大値は無く、稼働終了に至るまで高騰に歯止めはかからなかった。
なお2015セカンド&2016ファースト、激闘4弾にて登場したクマゼミとは能力値が異なるだけで全く同じ性能である。
こちらはバイオリンムシよりも癖がなくむしろ扱いやすいのだが、最大値個体であっても相場はSR相応といった価格で扱われていた。