概要
『クレヨンしんちゃん』の原作コミックで登場したパロディネタのひとつで、言うまでもなく『ドラゴンボール』が元ネタ。
そのドラゴンボール由来のネタで一番多かったのがこのスーパーサイヤかあちゃんである。
登場したのは比較的序盤の時期だけだが、初登場はなんと第1巻。
その2話目で「ママを本気で怒らせたようね」と炎のオーラを発ししんのすけをぶちのめしていたのが最初。
ちなみにその時の戦闘力はなんと13万であり、ギニューより上(まだ数値が上昇途中であるようなエフェクトや効果音がかかっているので、さらに高い戦闘力の可能性もある)。
その後も、ロクに家事も手伝わずにだらけまくるひろしとしんのすけに対し近所にも響き渡る程の凄まじい気と共にかめはめ波を撃ったり、近所に迷惑をかけまくる銀の介の不祥事に対しスーパーサイヤかあちゃん3に進化したりとちょくちょく登場していたが、やり過ぎたと感じたのか原作16巻辺りを最後に登場しなくなった。
他にもドラゴンボールネタはしばしば登場し、ビンタされたしんのすけがフリーザのお面を付けて「ふふ…そんなパワーじゃボクはたおせない」と嘯く(この時コマの外に「©鳥山明」と手書きされてある)、アクション幼稚園のお遊戯会でしんのすけがナメック星で修業しパワーアップを遂げた超桃太郎を提案し即無視される、「おふろ入りなさいって何べん言えばわかるのよこのスットコドッコイ!!」とかめはめ波のようなビームを発射する(しかもこの時テレビで「ゴンドラボール セット」なるアニメが放送されており、主人公とみさえが同時にビームを発射している)、さらには鬼ヶ島ならぬ「鬼ヶ小島」の鬼がスカウターのような装置で「スゴい戦闘力だ…7万…8万……」とみさえの戦闘力を測る(しかも「サイヤ人にもらった」と書いてある)などのギャグが散見された。
アニメ版では1993年3月放送の『サッカーの練習だゾ』にて、真面目に準備体操をしないしんのすけを見て髪を逆立て激怒した風間くんに対してしんのすけが「おお、風間くんスーパーサイヤ人みたいだぞ」と返している(見た目はどちらかと言うと界王拳に近い)。
『ぎっくり腰でも食べたいゾ』では腰の痛みに耐えながら高級バイキングを食べるために巨大なオーラと共に立ち上がったところを見たしんのすけとひまわりが「スーパー……」「たいやー……」と呟いている。
その後、アニメオリジナル回では2015年にスーパーサイヤかあちゃんに変身している他、『新クレヨンしんちゃん』で登場した際にはロベルトが「オー 有名なジャパニーズアニメですね」と発言し、しんのすけも「戦闘力がうなぎ登りだ」と発言した。
余談
『クレヨンしんちゃん』は元々青年向けの雑誌に連載されており、このドラゴンボールパロディがちょくちょく出ていたのと近い初期の頃はかなりブラックなネタも多かった(あの有名な「前が見えねェ」とか「顔がピカソになるぐらい殴りやがって」とか)。
その分しんのすけも悪ガキ要素が強かった他、ブラック過ぎて単行本には載ってないネタも多い。ただしDBネタは全て収録されているので安心しよう。
なお、本家ドラゴンボールにも「サイヤ人で母親」というのは本当にごく少数だが確かに存在している。さすがに超サイヤ人ではないが。
ただし女性のスーパーサイヤ人自体は存在しており、いつの日か本当の意味のスーパーサイヤ母ちゃんが出てくるかもしれない。
2020年7月11日に放送された『嵐を呼ぶおじいちゃんだゾ』では、かすかべ防衛隊のメンバーにそっくりな老人達が登場しており、この時にしんのすけにそっくりな老人「じんのすけ」を演じたのはドラゴンボールで孫悟空を演じている野沢雅子女史だった。
関連項目
ギネ…ドラゴンボールに登場する孫悟空(及びラディッツ)の母親。即ち、本家「スーパーサイヤ(人の)母ちゃん」。
女超サイヤ人…残念ながらこの中に母親はいない。