岩本(幽遊白書)
いわもと
CV:稲葉実
皿屋敷中の教師。
竹中同様に厳格な性格であるものの、彼と違ってこれがマイナスの方向に傾いており、幽助を「クズ」「不必要な膿」と見下している(序盤で子供を庇って事故死した幽助に対して「子供を蹴っ飛ばした先に偶然車が突っ込んできた」と明石と共に根拠のない推測していた)。
また、「生徒の私物を盗み、その罪を幽助に着せる」という下劣な横暴を働いてまで彼を退学に追いやろうとしたことがあり、生徒からの人望は薄い。
桑原に関しても、彼が基本的に常識的であるにもかかわらず、自分が毛嫌いしている不良と同類に扱うとかなり傲慢。むしろ岩本自身の人物像が本質的に「歳を食った不良」とも言える。
ちなみに、幽助が初めて霊丸を使用した相手である。
四聖獣編では、その強い陰気な性格から魔回虫に洗脳され、同じ寄生者たちと共に螢子とぼたんを襲撃。幽助が朱雀を倒すまで彼女らを執拗に追いかけ回した。
桑原曰く、その後警察からしつこく事情聴取されたらしい(アニメ版では省略)。
魔界編では幽助に危害を加える事はしなくなったが、他の生徒に対する「悪い見本」として説明しており、相変わらず改心はしていない。
作中における典型的な悪い大人として描かれており、当然ながら読者からも救いようのない悪党として認知されている。
ただし幽助を憎むのは彼の素行不良が原因であり、一概に岩本が悪いとは言えないところがある(成績不振に関しても見下すような描写はあまりない)。
また、誰に対しても薄情という訳でもなく、「幽助の知り合い」と嘘を吐いて不正を犯し、挙句に幽助をバカにしたモブに幽助が仕返しを行った際には、そのモブを助けて守ろうとしている等(だが救済対象が愚行を犯した犯した生徒で浅はか極まりない)、曲がりなりに教師の実務は果たしており、幽助が死んだ際は、発想こそ非道だが「死んだおかげで、学校が平和になる」と述べていた。
そもそも岩本に限らず、他の教師(明石など)や生徒の大半(例外が桑原、螢子、竹中)が幽助を見下し毛嫌いしていた為、仮に岩本が幽助に危害を加えなくても、また別の教師が似たような前科を犯す可能性も否定はできない。
ムルタ・アズラエル…同じく主人公を含めた特定の人物を差別し排除を目論む悪役だが、稲葉氏は同胞であるウィリアム・サザーランド役を担当した(因みにアズラエルの声は飛影と同じ)。