CV:二又一成
仙水編(魔界の扉編)に登場。
「禁句(タブー)」の能力者で盟王高校の生徒。
蔵馬こと南野秀一のクラスメートで蔵馬からは無口で親しいわけではないが盟王高校始まって以来の秀才と評されている。
魔界の扉編までは学年別総合テストでは一度も蔵馬に勝てなかったが文系においては蔵馬を上回っており、文芸批評や哲学論文といった本を執筆・出版している言語研究のエキスパート。
かなりのゲーマーでもあり、作中で屈指の難易度を誇るゲームバトラーのクリア経験もあり。
「遊熟者(ゲームマスター)」の能力者である天沼とのクイズバトルでは最終的にクイズの出題順や解答位置などの法則を見抜いた彼に敗れたもののおよそ二万問近くの問題と解答全てを記憶して、当初は優位に立った程。ある意味アホだ。
当初は自身に蔵馬に対抗意識を抱いていたが禁句対決に敗北してからは蔵馬の力を改めて認め、仲の良い友人となり、蔵馬の正体を知った後も以前と変わらず、名字のほうで呼んでいる。
魔界の扉事件が終わった後は城戸と柳沢と共に日常に戻り、3人ともアニメ版では幻海から「能力はなるべく使うな」と釘を刺され、その教えを守り、能力を二度と使うことはなかったと語られた。
魔界統一トーナメント編でも少しだけ登場しており、念願叶って、総合テストで学年トップを勝ち取ったが喜びよりも蔵馬が何か問題を抱えているのかと心配し助力を申し出ている。
このとき、蔵馬が幽助ら仲間と戦う事になるかもしれない状況にもかかわらず悲壮感が感じられないことを指摘している。
トーナメント終了後の時系列では作家としての執筆活動を続けており、知人らしき女性とゲーム対決をしたり、自分の原稿の文章チェックで誤りを指摘されるなどしている。
ちなみにこの女性、何気に海藤に並ぶかそれ以上のゲームの腕前と文章力を持っている。
領域は半径10mほどで、出入りは自由に行える。
「言ってはいけない言葉」を任意に設定でき、それを口にした者の魂を奪う。
このルールは、言葉の意味に関係なく、ただの音の連なりでしかない。
このため、「あつい」を禁句に設定した場合、「熱い」でも「暑い」でも「厚い」でも、全て対象になってしまう。果ては「ああ、ついでに」と言っただけでも禁句に触れてしまう。この場合は前述通り「あ」と「つ」と「い」を続けて言ってはいけないという事であり、同時にどれか一文字でも異なる単語に変えれば抵触を免れるというわけである。
作中の描写から、禁句の設定は能力者である海藤が直接宣言する事で発動、または変更しており、他には戦いの場となった四次元屋敷の玄関扉に貼られた張り紙の文面が禁句の設定に連動して変化(アニメ版では海藤自身の魂が抜け領域が解けた際に白紙化)しており、これも能力の一端と思われる。
この領域内においては“言葉が全て”であり、暴力行為を含め、ルールを侵す行為は一切不可能になる。また、禁句を口にしてしまった場合、肉体にも霊体にも守られていない無防備な魂だけの状態になって一切の抵抗も出来ず、かつ海藤は干渉可能と城戸の「影(シャドー)」と同じく術中に嵌ってしまえば非常に強力な能力である。
欠点として、これは能力者自身もこの制約の対象であり、自分で禁句を言ってしまった場合は自身の魂が抜け出て、自力で体に戻れなくなる。
なお、“言葉が全て”と言えどあくまで暴力行為と見做された力や行為を封じるので、ルールに抵触しない範囲内であれば領域内でも別の能力を使用出来る穴がある。作中では蔵馬の植物を操る能力で柳沢の懐から鍵を奪ったり彼を眠らせたり、戦いの場となった部屋一面を植物で覆い尽くすなどしているため、必ずしも自身のペースのみに持ち込む事は出来ない模様。
彼は自分の能力を知るために様々な言語の研究をしていたが、その過程で「能力者である自分自身が禁句を口にしたらどうなるのか?」という疑問を解明するために禁句を言ったところ、抜け出た自分の魂を元に戻せず、城戸と柳沢が幻海に救援を求めたのが彼女や幽助らに出会うきっかけとなった。海藤の性格からしてアフターリスクを考慮せず実行したとは考えにくいため、城戸達の立ち合いの下(幻海の事も予め調べていたかもしれない)、事後対策をした上で実験したと思われる。
更なる余談で、禁句を言った対象の魂を抜き取るという能力の性質上、一部のユーザーから「不死身の再生能力を持つ戸愚呂兄も、禁句さえ口にさせれば魂を抜いて殺せるのではないか?」と推察されている。
英語版アニメでは蔵馬との45文字タブーバトルは「Z~Aまでの26文字が104秒ごとに1文字ずつ使えなくなる」というルールに変更(このような秒数になったのは、映像中に登場する時計の時間と文字数を考慮してのものとみられる。漫画版では時間は「1分ごと」のまま)。また、「あつい」の禁句は英語版では「hot」だが、これも「h o tを続けて言ってはいけない」とされており、漫画版では「shots」、アニメ版では「each other」と言ったためタブーに引っかかっている。
声を担当した二又氏は、暗黒武術会編では裏浦島の声を担当。こちらも浦飯チームの内、蔵馬と関わりが深いキャラクターである。
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