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概要編集

ある競技大会の事を指す言葉。

勝ちあがり制の大会で、俗にいうトーナメント表をレギュレーションとする大会を指すことが多いが、競技会全般に用いられる。


 敗者復活がない場合、優勝が決まるまでの試合数は、例外を除いて、参加人数もしくはチーム数、トーナメントの形に関係なく、(参加人数もしくはチーム数-1)となる。


これは、1試合行われると、1人もしくは1チームが脱落となってしまうため、最後の優勝の1人もしくはチームが決まるまで、(参加人数もしくはチーム数-1)人もしくはチームが脱落するから。

 尚、プロサッカーチームによるトーナメント(JリーグカップUEFAチャンピオンズリーグの決勝トーナメントなど)では、それぞれのチームの本拠地で1度ずつ計2回対戦する「ホーム・アンド・アウェー方式」が採用されており、この場合、2試合の合計得点数で勝敗を決する。


順位編集

優勝………決勝戦で勝利した。最優秀の成績である。「第1位」ともいわれる。

準優勝……決勝戦で敗北した。「第2位」ともいわれる。

四強……準決勝に進出した。準決勝にて敗退した。「ベスト4」ともいわれる。もう一方の四強と勝負して、「第3位」と「第4位」をさらに決める場合もある。

八強……準々決勝に進出した。準々決勝にて敗退した。「ベスト8」ともいわれる。ベスト8同士の4人(4チーム)で「第5位」から「第8位」までをさらに決める場合もある。


八強未満の場合は、「ベスト16」、「ベスト32」、「第X戦敗退」などと表すことが多い。

参加者(参加チーム)が少数の場合は、「ベストY」ではなく、「第X戦敗退」と表すこともある。




長所と短所編集

①長所編集

・負ければ即終わりとなるため、全ての試合が緊張感のあるものとなる(消化試合が絶対に発生しない)。

・総試合数を最も少なく抑えることができる。

・大会最後の1戦(決勝戦)で優勝者が決まるので、興行的に盛り上がる。

・複数の試合場での並行実施が可能で、試合日程の短縮を図れる(例として、2会場に分けても準決勝まで行える)。

②短所編集

・組み合わせによって、実力者=上位になるとは限らない場合がある。たとえば、優勝者と1回戦でぶつかり敗退した者と準優勝を収めた者とではどちらが実力があるのかわからない。そのため、実力をはかるのには向かない。

・組み合わせによる対戦相手との相性やその時限りの好不調などの偶然的な要因の影響を受けやすい。

・勝ち上がっていけば、その者たちの試合と試合の間が短くなる。

・参加数が、3、5、6、7のとき、もしくは、8の倍数以外のとき、第1回戦から始まるチーム(選手)と、第2回戦から始まるチーム(選手)と分かれてしまう。

・育成年代の場合、早期に敗退した者が試合経験を積めずに成長の機会を得らえない。


組み合わせ編集

組み合わせをくじ引きや抽選などで決めることもあれば、優勝候補の者同士がはじめから当たらないように配慮して組み合わせを工夫する場合がある。そういった配慮をシード(種、種まきが由来)という。


単に試合数が一つ少ない、試合数が多い者と後でぶつかるからシードというわけではない。


たとえば、5人でゲームをする場合、

第1回戦       AvsB C、D、Eは手明で不戦勝

第2回戦      (AvsBの勝者)vsC DvsE

第3回戦(決勝戦) (ABCの勝者)vs(DEの勝者)

――という構成になる。

くじ引きで組み合わせを決めた場合は、第1回戦が手明のC、D、Eは、シードとはいわない。

あくまで優勝候補がはじめから当たらないような配慮(第1回戦免除、強豪が決勝近くでやっと当たるような組み合わせ)がシードである。


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