概要
ある競技の大会の事を指す言葉。
勝ちあがり制の大会で、俗にいうトーナメント表をレギュレーションとする大会を指すことが多いが、競技会全般に用いられる。
敗者復活がない場合、優勝が決まるまでの試合数は、(3位決定戦など、順位を決定する試合は除く)参加人数もしくはチーム数、トーナメントの形に関係なく、(参加人数もしくはチーム数-1)となる。
これは、1試合行われると、1人もしくは1チームが脱落となってしまうため、最後の優勝の1人もしくはチームが決まるまで、(参加人数もしくはチーム数-1)人もしくはチームが脱落するから。
尚、プロサッカーチームによるトーナメント(JリーグカップやUEFAチャンピオンズリーグの決勝トーナメントなど)では、それぞれのチームの本拠地で1度ずつ計2回対戦する「ホーム・アンド・アウェー方式」が採用されており、この場合、2試合の合計得点数で勝敗を決する。
長所と短所
①長所
・負ければ即終わりとなるため、全ての試合が緊張感のあるものとなる(消化試合が絶対に発生しない)。
・総試合数を最も少なく抑えることができる。
・大会最後の1戦(決勝戦)で優勝者が決まるので、興行的に盛り上がる。
・複数の試合場での並行実施が可能で、試合日程の短縮を図れる(例として、2会場に分けても準決勝まで行える)。
②短所
・組み合わせによって、実力者=上位とはならなくなる。たとえば、優勝者と1回戦でぶつかり敗退した者と準優勝を収めた者とではどちらが実力があるのかわからない。そのため、実力をはかるのには向かない。
・組み合わせによる対戦相手との相性やその時限りの好不調などの偶然的な要因の影響を受けやすい。
・勝ち上がっていけば、その者たちの試合と試合の間が短くなる。
組み合わせ
組み合わせをランダムに決めることもあれば、優勝候補の者たちを配慮して組み合わせを工夫、あるいは試合数を少なくすることもある。そういった配慮をシード(種、種まきが由来)という。
単に試合数が一つ少ない、試合数が多い者と後でぶつかるからシードというわけではない。