概要
特別協賛及び冠スポンサーはヤマザキビスケット株式会社(旧社名:ヤマザキナビスコ株式会社)。
大会の正式名称は記事タイトル名通りだが、前述した冠スポンサーが付いていることにより、『JリーグYBCルヴァンカップ(略称:ルヴァンカップ)』の別称がある。なお、かつての別称は『Jリーグヤマザキナビスコカップ(略称:ナビスコカップ)』であった。別称が現在のものになった理由は、ヤマザキビスケットのアメリカに本社を置くナビスコとの商標権契約が2016年8月末を以って完全に切れてしまった為である。
Jリーグに在籍する全チームを対象としたリーグカップ戦である。リーグカップ戦の為、『日本一を決める大会』であるJ1リーグ(※リーグ戦日本一)と天皇杯本選(※トーナメント戦日本一)と比較すると格は劣る。というか、国内三大タイトルの中で格は一番下である。このように言及できるのは、J1リーグや天皇杯本選と異なり、優勝してもスーパーカップにも出場できず(天皇杯とJ1の2冠を達成した場合の繰り上げもない)、ACLなどの出場権がないので世界一に繋がる大会でもない為である。なお、優勝特典として、南米サッカー連盟の国際カップ戦であるコパ・スダメリカーナの王者とのエキシビションマッチの出場権が与えられたが、2020年以降中止となっている。
しかし、それでもリーグ戦と異なり控えに回される選手を主体に臨める場であり、また、Jリーグ関連大会で唯一、地上波民放テレビ局で全国同時ネット放送されることもあり(※但し決勝戦のみ)、リーグ戦や天皇杯とはまた違った意味で参加するチームにとっては重要視されている大会でもある。まぁ、勝ち上がったら勝ち上がったらで賞金も貰えるしね。
レギュレーション
2023年まで
グループステージ→プレーオフステージ→プライムステージの計3つのステージを乗り越えなくてはならない。但し、ACLチャンピオンズリーグ出場チームはプライムステージからの出場ということでシードされる。スーパーシードと言っても過言ではなかろう。
- グループステージ
シードされない残りの16チームによって争われる。4グループに振り分けられて、ホーム&アウェイ方式の総当たり2回戦を戦い、各グループ上位2チームがプレーオフステージに進出できる。
- プレーオフステージ
計8チームによって争われる。対戦相手は予め決まっており(例:Aグループ1位vsDグループ2位)、ホーム&アウェイ方式で2戦行い、合計スコアを上回ったほうが勝者となり、シード勢が待つプライムステージに進出できる。
- プライムステージ
シード勢を加えた計8チームによって行われ、準決勝までがホーム&アウェイ方式で2戦ずつ行う。決勝のみが一発勝負となっている。
2024年以降
- 1stラウンド
ACLに参加するクラブを除いたJリーグ全クラブを10グループに分け、トーナメントを行い勝ち残った10クラブが次のステージへと進む。
- プレーオフラウンド
1stラウンドを勝ち残った10クラブを5グループに分け、ホーム&アウェイ方式で2試合戦い、勝った5チームが次のステージに進む。
- プライムラウンド
勝ち残ったクラブにACL参加のためシードされたクラブを加え、トーナメントを行う。準決勝までがホーム&アウェイ方式で2試合行い、決勝のみが一発勝負となっている。
歴史
- 1993年のJリーグ開始に向けた前哨戦として1992年に開幕。また、当時から2001年までの放映権はなんとWOWOWが獲得しており、そして地上波テレビ放送による決勝戦の生中継は1998年までテレビ東京系列が担っていた。WOWOW&テレビ東京系列とは、ちょっと意外な組み合わせである。
- 1993年~1998年までは旧JFLに在籍したJリーグ準会員チームにも参加資格が与えられていた。但し、1996年に限り、Jリーグ準会員チームは参加不可であった。(※1995年はJリーグの日程そのものの兼ね合いの関係でJリーグカップ自体が開催中止)
- 1999年からはJ2リーグが設立・開始された関係でJリーグ準加盟チームの代わりにJ1リーグ(※1998年までのJリーグ)在籍チームのみならずJ2在籍チームが参加することになった。この頃から2001年までの地上波テレビ放送による決勝戦の生中継はTBSテレビ系列が担っていた。
- 2002年からはレギュレーション変更とそれに伴う日程の兼ね合いの関係でJ1在籍チームのみの参加となっている。そして、この頃から現在に至るまで、放映権はフジテレビ系列が持つようになっている。また、フジテレビやフジテレビが保有する有料チャンネルを中心に、他のテレビ系列の放送局が保有する有料チャンネルやスカパー!の独自チャンネルでも分散される形で一部の試合が放映されるようになる。
- 2005年からはAFCチャンピオンズリーグ出場チームにシード権が与えられる。
- 2018年からはJ1在籍チームのみならず、前年度成績でJ2降格が決定したチームの内の上位2チームにも参加資格が与えられるようになった。
- 2024年からはJ1からJ3までのJリーグ全クラブが参加するトーナメント形式の大会へと大幅にレギュレーションが変更された。